「
わかやま電鉄」 と言っても、ご存知の方は少ないかもしれませんが、「猫の駅長」 というと聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか?
全国ネットの番組にもしばしば登場し、すっかり有名になった猫の 「たまスーパー駅長」 がいるのが、わかやま電鉄です。
この鉄道は平成18年4月1日に開業しましたが、それまでは南海電鉄貴志川線として運行されていた路線です。
不採算路線ということで廃線の憂き目を見ましたが、沿線住民利用者の必死の努力に行政の協力もあり、岡山県の両備グループが運営後継に名乗りを上げ廃線を免れた路線として、鉄道業界やローカル線関係者の間でも有名な路線です。(貴志川線存続の経緯については
こちらなどを参照)
わかやま電鉄貴志川線として運用を開始してから、「いちご電車」「おもちゃ電車」 などという楽しい電車も登場し、また 「たま駅長」 が就任するなど、様々な話題を振りまき、今では全国から電車に乗りに来てくれるまでになりました。
その、わかやま電鉄が、「西国三社参りスタンプラリー」 を実施します。
西国三社???
[1回]
あまり聞きなれない言葉ですが、日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかがすじんぐう)、竈山神社(かまやまじんじゃ)、伊太祁曽神社の3社を指しているようです。
紀州三社でも、わかやま電鉄沿線三社でもよかったのでしょうが、西国三十三箇所のイメージと重ねるために命名されたとか・・・。ちょっとスケールが大きいのでむずがゆい感じです(苦笑
企画の名称はさておき、貴志川線とこれら沿線三社は切っても切れない関係にあります。
そもそも、貴志川線は大正5年に 山東軽便鉄道(さんどうけいべんてつどう) として開業しました。
日前宮(日前神宮・國懸神宮の通称)、竈山神社、伊太祁曽神社の3社への参詣客を輸送するのが目的のひとつだったようです。(貴志川線の歴史については
こちらが詳しいです。)
この3社はそれぞれ5km程度しか離れていませんが、それぞれが 「官幣社」 という社格を持っています。
日本全国に神社は8万社とも言われますが、官幣社は僅か120社余り。
和歌山県内では全部で7社。(日前神宮・國懸神宮はそれぞれ官幣社ですがここでは1社と数えています)
その内の3社ですから、非常に特異なことだと思います。
そんな立地から、和歌山市内では昔より 日前宮、竈山神社、伊太祁曽神社に詣でることを 「三社参り」 といい、広く行われた風習でした。
わかやま電鉄では、この昔の風習に則り、「”復活”西国三社参り」 としてスタンプラリーを実施するようです。
「西国三社」 とは大上段でむずがゆいのですが、三社参りの風習が ”復活” してくれるのは大変に喜ばしいことです。
三社に設置されたスタンプを専用台紙に押して、和歌山駅か伊太祈曽駅で貴志川線の乗車証明を貰って応募すると、抽選で 「たまグッヅ」 などがあたるようです。
詳しくは、
和歌山県観光連盟のHPをご覧ください。
http://kanko.wiwi.co.jp/news/2008/1212.htmlPR
COMMENT
無題
考えてみれば和歌山で大きな神社3つが非常に近くにあるんですね。神社好きにはたまらないロケーションです。
あと、どんなスタンプになるんでしょうか?興味津々です(^^)/
かまど様
和歌山の大きな神社というと熊野の3社が思い浮かびますがこちらはそれぞれがもっと離れた距離に鎮座します。それでも俗に「熊野三山」と呼ばれ、一般には非常に近くに鎮座していると思われているようです。
そういう意味でも、和歌山市内のこの3社の位置関係は非常に特異なものだと思います。
スタンプの図柄は、届いてみないとわかりません(^^;