近年、日本への外国からの観光旅行者が急増して、東京や大阪の宿泊施設は外国人でいっぱいと聞きます。実際、大阪などに行きますと確かに外国人が沢山います。そして平成32年(西暦2020年)に開催される東京オリンピックでは、世界各国から沢山の方が訪日されることになります。
こうした状況を鑑み、国土地理院では外国人向け地図への地図記号や地名表記についての取り決めを行い、去る3月30日に公開しました。
【国土地理院】サイトに公開された報告書はこちらhttp://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa60019.html
日本の地名等を英語で表記する際には、置換方式と追加方式の2種類があるそうです。
置換方式というのは、地名などのうち地形や種別を表す部分については英語表記とする方法で、例えば 富士山 は Mt.Fuji と表記されます。
一方の追加方式というのは、名称をそのままにして地形や種別を表す英語を追加する方式で、富士山であれば Fujisan Mt. となります。
今回の取り決めでは「神社仏閣名の英語表記は、追加方式によるものとする。『神社』は Shrine と、『仏閣』は Temple と表記するものとする」と規定されました。
日本人の間では一般に「神社を英語表現するとShrine」と認識されていることが多いようですが、神社=Shrine ではなく、神社本庁が発行した英文解説書によると「本来shrineとは成人の遺骨や遺物を安置した聖堂や廟のことを指す」としており、特に戦歿者を祀る護國神社などでは shrine と表記することで誤解を招く可能性があるので jinja を使ってゆくことを勧めており、今回の規定はこういった斯界の考え方にも合致するものです。
したがって、伊太祁曽神社の英文表記は Itakiso Shrine ではなく、Itakiso-jinja Shrine となります。
当神社では以前より Itakiso-jinja Shrine と表記してきましたが、適切な表示だったということですね。
【伊太祁曽神社 英文サイト】
http://itakiso-jinja.net/tablet/index_en.html[0回]
PR
COMMENT