子供が生まれると、名前をつけなくてはなりません。
昔は、頻繁に改名などが行われていましたが、現代は原則生まれてから名前を変えることはありません。
生まれてから死ぬまで、一生付き合ってゆかなくてはなりませんから、親御さんは我が子に少しでも良い名前を付けようとするのは、親心というものですね。
日本では戸籍法によって、生後14日以内(国外で出生した場合は3ヶ月以内)に届けを出さなくてはいけません。
しかし、日本では古来 「お七夜」 といって、生後7日目の夜に名前を付けてきました。
[1回]
お七夜 には、命名書 を認めて、神棚や仏壇に供えて、子供が生まれたことを報告します。
命名書は、奉書を折って、子供の名前を墨書します。
また、鯛などを焼いて、祝宴を行いました。
魚は、子供の成長を祈願して 「出世魚」 と呼ばれる、ブリなどにすることもあります。
昔は、新生児の死亡率が高かったため、7日生きていれば、まず一安心ということもあったのでしょう。
新生児の名前は、昔は一族の長老などに 「名づけ親」 になっていただき、考えてもらったりしましたが、最近では夫婦で考えて、神社やお寺に相談して最終的に名前を決めるという方も多く見られます。
伊太祁曽神社でも、命名をしておりますので、時々相談に見えます。
ただ、最近は 「お七夜」 ということが 忘れ去られていたり、そもそもご存知ない方が多いようです。
出生日をお聞きすると、1週間や10日前ということも珍しくありません。
勿論、法律的にはなんら問題ありませんが、やはり 「お七夜」 のお祝いは、きちっとしてあげたいものです。
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COMMENT
名前、それは、、、
それにしても昔はたしかに
名前がよく変わっていたとも言えるし、
たくさんあった、とも言えますよね。
ミクシイネームや、WEB上のニックネーム
などが普及するのもわかるような気がしますね。^^
Re:名前、それは、、、
そういう意味では、WEBでのハンドル・ネームというのは、ある意味通じるところがあるのかもしれませんね。
「お七夜」こういう習慣も、子供を思うところから生まれてきた習慣でしょうから、大切に伝えてゆきたいものです。