木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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現在、一般的に飾られる雛人形は、向かって左に お内裏様、向かって右に お雛様 です。
少し前までは、これを 「関東飾り」 と呼び、写真の飾り方を 「関西飾り」 と呼んだりもしましたが、今では殆どが写真とは逆の 「関東飾り」 になっています。
日本古来の並べ方は、
お内裏様 お雛様
となります。これは左が上位・上座だからなんです。
左が上位なら、今の飾り方が正しいように思いますが、これは 「向かって左」 にいるのであって、実際には右になります。人形の視線で左右を考えていただければわかると思います。
神社の社殿で2つが並んでいる場合は、向かって左を 「右殿」、向かって右を 「左殿」 などと呼ぶことがありますが、これも神様の視線で呼ぶからです。
神社でのさまざまな作法も、向かって左が上位となっています。
京都市には右京区、左京区などがあります。西に右京区、東に左京区となっています。つまり北を上にする普通の地図では、左に右京区、右に左京区になるわけです。御所の高御座からの視線で名づけられていますから、こうなるのです。
というわけで、我が家では古式に則りお飾りをしています。
但し、国際社会では向かって右が上座となっているため、現在ではそれにあわせた飾り方が主流になっています。
天皇・皇后両陛下のお写真も、今は左に天皇陛下、右に皇后陛下となっています。
COMMENT
勉強になります
両親の親(私の祖父母)の出身が沖縄。お雛祭りとは縁遠い生活をしておりましたので、こういうお話は勉強になります。
私のブログは自閉症という障害のある子供を中心に書いています。子供のお陰で良き人達に助けて頂きながら、多くの気づきと感謝の中で生活出来るようになりました。
「世の中すべての物達が幸せでありますように」と祈っています。
無題
そこで配られている資料には、昭和三年に天皇の即位式より、雛人形の位置が反対になったようだ、と説明書きがありました。
もともと、「天子南面」という言葉があって、古来より日本では南に向いたときに日の出の方角(東=つまり左手)が上座、反対に日没の方角(西=右手)が下座とされてきたそうですね。ですから、雛人形も例外ではなく、本来は左(向かって右)に男雛を、右(向かって左)に女雛を配置することが当然のこととして昔は飾っていたのでしょう。
ありがとうございます
コメントの返信ありがとうございます。
神道の根源に感謝があります。日々の生活・天からの恵みに感謝。自分を生み育ててくれた両親に感謝。両親を育ててくれたご先祖様に感謝。等々・・・。
先祖祀りというのは元々日本の風習でしたが、仏教の伝来、また葬儀を仏式で行うようになり、なんだか仏教行事のようになりました。
大陸では仏教儀礼の中に先祖供養はないと聞いています。
いろいろと大変なこともあると思いますが、頑張って下さい。また是非お参りください。
まるすぎさん
いつもありがとうございます。
左右が逆になったのは昭和3年の即位礼の時でしたか(^^ゞ
雛人形で男雛を「お内裏さま」と呼びますが、内裏とは御所を指し、即ち天皇を意味する言葉です。端的に述べるのであれば、雛人形を飾るということは、天皇・皇后のお人形を飾るともいえるでしょうか。最近流行の「親王飾り」の親王とは即ち皇太子のこと。案外みなさんご存じないことですが・・・。