今日は立春。暦の上では春になります。
禅寺では、早朝に 「立春大吉」 と書いた紙を貼る風習があるといいます。
年賀状を出しそびれ、さらに寒中見舞いさえ出し損ねると、「余寒見舞い」 というのを送るのですが、その時の文言に 「立春大吉」 はよいですね。
意味的には 「謹賀新年」 とあまり変わらないともいいます。
さて、年が明けると 「新春」 となりますが、これは旧暦正月と立春が非常に近かったことにもよるのでは?
ところが、今年の立春は2月4日ですが、旧暦正月は2月7日。
年が明ける前に春が来ます。
これを 「年内立春」 と呼び、古今和歌集では
年のうちに 春は来にけり 一年(ひととせ)を 去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ 〔在原元方〕
などと詠まれるのですが、それほど珍しいことでもなく、割と頻繁に 「年内立春」 はあるようです。
いずれにしても 「春」 とは名ばかりの寒い日が続きます。
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