すっかり恒例となった、世界チャンピオン 城所啓二氏 による、チェンソーカービングの実演奉納。
昨年までは授与所前でカービングを行っていましたが、旧授与所の移転により広い空間が確保できましたので、カービングの場所を変更して行いました。そのためより多くのギャラリーが360度から見ることができるようになり、写真の様な大賑わいに。
毎年、翌年の干支を彫ってもらっていますので、今回は 巳 即ち蛇ということになるのですが、果たしてどんな風に出来上がるのか・・・。
[2回]
城所さんは、木祭りの実演奉納に関して、毎回60分カービングというルールを設けて行っています。つまり、開始から60分で作品を完成させるということ。
しかし、毎回60分みっちりと作品作りに集中するのではなく、ギャラリーを楽しませるような演出をしてくれます。チェンソーカービングがアメリカ生まれということが大きく関連しているのだと思います。とにかく、見ている人にも楽しんでもらう、エンターテイメントなんですね。
右の写真は、開始30分が経過した様子です。もう、蛇の概略が完成してきています。
木目が、なんとなく蛇の模様のようにも見える気がします。
開始から50分以上が経過した状態です。
蛇のうろこを彫っているところです。既に顔は彫られています。
今にも動き出しそうな勢いです。
完成した 巳 は、「み」の文字を意識して彫られたそうです。
そして、蛇の尻尾は丸く納められ上向きになっています。
これは、紆余曲折があっても、上向きに丸く収まるようにという思いを籠めたとのこと。限られた時間に彫刻するだけでも大変なのに、こんなところまで思いが籠められた作品が完成しました。
完成した 巳 は、切麻によって清祓いが行われ、拝殿前に飾られました。
しばらく神前に供えられた後、注連縄がまかれ、割拝殿に展示されます。
平成25年の正月には、この 巳 をモデルにした、干支の置物が授与所で頒布されますのでお楽しみに。
ちなみに、脱皮した蛇の抜け殻をお財布に入れておくとお金がたまると昔から言われますから、この蛇を撫でるとなにかよいことがあるかもしれませんね。
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