木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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昨日は天皇誕生日。戦前の言い方ですと「天長節」にあたります。
神社では「天長祭」を午前10時から執り行い、聖寿の万歳と皇室の弥栄を祈念いたしました。
今年は皇室に久方ぶりの男の宮様、悠仁親王殿下がご誕生になられ、皇位の継承についても少しばかり明るい灯が差し込んだ喜ばしい出来事がありました。
さて、天長祭に続いて、明年の歳旦奉仕の巫女による福枝・破魔矢奉製作業が始まりました。
「福枝」というのは、当神社独特の授与品で、梅の枝に縁起の良いものをつけて参拝者に授与するものです。
この枝を家に飾ると福を呼び込むと言い伝えられています。
福枝は大小2種類があります。
大きい方は「七福枝」。小判、短冊(紅白2種)、鞠、五色布、干支絵馬、福袋の7種の縁起物がつけられています。
福袋には明年の干支「亥」の土鈴が、紅白いずれか1体入っています。
小さいほうは「五福枝」。5種類の縁起物、夫婦鈴、短冊、五色布、干支絵馬、福袋がつけられています。
五福枝の福袋には五色の亥(白・赤・黄・青・緑)のいずれか1体が入っています。
白・・・招福 (開運招福。全般に吉。)
赤・・・病除け (健康に過ごすことができます。仕事も吉。)
青・・・才能 (持っている才能が生かされる年になるでしょう。)
黄・・・良縁 (恋愛だけでなく、様々な意味で良い縁に恵まれるでしょう。金運も吉。)
緑・・・安全 (何事も平穏無事な穏やかな年になるでしょう。)
また、破魔矢に絵馬をつける作業も行いました。
1本1本丁寧に絵馬をつけて行きます。
破魔矢は文字通り 「魔を破る矢」 です。
家に邪気が入り込まないように守るものです。
ですから、家の玄関など入り口に飾るのが良いと思います。
ちなみに伊太祁曽神社の破魔矢は、矢先に丸い「鏑(かぶら)」がついています。
この矢は「鏑矢(かぶらや)」とも呼ばれ、射ると「ブ~ン」という大きな音がする矢です。
昔は合戦などで合図として使われたといいます。
また、この大きな音が相手を威嚇する効果があったことから、「魔除けの矢」とも言われました。
そのため伊太祁曽神社の破魔矢は「鏑矢」を使っているのです。
境内には、大絵馬と大福枝も掛けられましたがこちらの画像は、後日UPします。
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