このブログで以前に割り箸について記したことがあります。
割り箸を使うのは森林破壊になるか?(以降9回連載)
この時、「割り箸は木を伐採して作られるので環境を破壊している」 という認識は誤りだと記しました。
8月30日付読売新聞夕刊(11面)に 「国産割りばし見直そう」 という記事が掲載されています。
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「割りばしが環境破壊を招くというイメージを少しでも変えたい」。大学が所有する里山で自然観察教室を13年間続けている京都女子大教授の高桑進さん(60)は9月、京都府内の大学の学生を集め、吉野杉で割りばしを作る特別講義を行う。国産の端材を使うことがミソだ。
割りばしの年間消費量は250億膳で、大半が中国産。自身も、使い捨てに疑問を持つ「マイはし」派だったが、昨年奈良県・吉野を訪ねてから変わった。地元 で杉の端材や間伐材を使った割りばし製造を知り、「無駄がなく、森林整備にも役立つ」と思い、PRを考えた。今春、はし袋のデザインやキャッチコピーを学 生から募った。「国産割りばしの良さを見直してもらうことから始めたい」
少しづつ、こちら向きの風が吹き始めているようです。
私も9月にちょっとした 「箸づくり」 のイベントを計画しています。
今回は内輪で実施して、いろいろと参加者の意見を聞いて、次回は広く周知して行いたいと思っています。
内容については、またこのブログで紹介しますね。
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COMMENT
無題
水廼舎學人様
国産の色々な物事が再評価される風潮は良いことと思います。我々の先人が苦労し努力の末の結晶を安易に経済性などだけで切り捨ててきましたから。
日本の森林再生にはしっかりした森の手入れが必要です。山には手入れができていないために売ることのできない樹木がたくさんあります。にも関わらず外国から材木を輸入する。なんとかしたいものです。
森林の向こう側
林とは「生やす」人工林。
木材は使った分だけ生やせばいい。
では、どんな苗木をどれだけ植えるか。
その答えは、何に使うのかにあるのです。
問題は、植える時と伐るときの時代変化。
戦後、最も公益あると植えられた杉は現代、
行くところなく、、、
森林は、水の貯水池をしながら、
木材という資源をストックしているのです。
割り箸問題を考えるとき、
そんな森林の向こう側が見えるといいな、
と感じます。
まるすぎ様
畑の作物は間引きをしないとよいものが取れないというのは皆さんご存知です。林(=木の畑)も間伐(=間引き)しないといけないというと伝わるかなと・・・。
「木を見て森を見ず」などという言葉もありますが、割り箸に使う木、間伐で伐られる木だけを見ていると、その背後にある大きな輪廻(サイクル)が見えず、文字通り「木を見て森を見ず」になってしまいそうです。
森林問題も、グローバルな広い視野と見識にたって論じないといけませんね。