木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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昨日は、神道青年近畿地区連絡協議会の定例総会でした。
神道青年会というのは、青年神職の集まりで、各都道府県毎に組織があり、各地区毎の組織があり、そして全国組織があるという構図になっています。
近畿地区の場合は、京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀・和歌山の2府4県で構成されており、毎年当番で総会他の行事を行っています。
平成19年度は滋賀県の当番で、昨日の定例総会と、今日行われている野球大会で、全ての行事を終了します。
総会に引き続いて研修会が行われました。研修会の講師は長野県の池田木材㈱の池田社長です。
池田社長は、神宮式年遷宮の御用材に携わっておられ、今回は 「御神木の道 ~泣いて寝た木を生かす~」 と題してご講演いただきました。
右の写真は講演の様子です。(写りが悪くてスミマセン)
スクリーンに投影されているのは、寝かしたばかりの桧の株に梢を刺して、間の材を無駄なく使わせていただきます、またこの株の上に大きな木が育ちますようにという祈りをこめている様子です。
ちなみに、木の神様を祀る、当神社とも縁深く、崇敬会である 「ときわ会」 の理事にご就任いただいております。
木曽のお山で、神宮の御用材として寝かされた桧材。その寝かす時の様子や、伊勢まで運ぶ道中のこと、そしてそこに脈々と流れる気持ち・心意気についてお話いただきました。
御用材に用いる桧は 「伐る」 といわず 「寝かす」 というのです。
講演の最後には、木曽の木遣り歌をご披露いただきました。相変わらずいい声です (^^)
また、伊勢古市奉曳団の皆さんが伊勢からやってきてくださいまして、伊勢の木遣りをご披露いただきました。
用材の出発する木曽の木遣りと、それを受け取る伊勢の木遣りを同時に聴ける機会というのはそうそうありません。非常に貴重な体験をしました。
新年にお頒ちする 「神宮大麻」 (伊勢の神宮のお札) の頒布始め奉告祭が執り行われました。
各家庭では、それぞれ神棚にお札をお祀りされていることと思います。
お札は、(伊勢の)神宮のお札、氏神様のお札、崇敬神社のお札の順に重ねてお祀りします。
お札の祀り方についてはこちら
神宮のお札は 「神宮大麻(じんぐうたいま)」 と呼ばれ、伊勢で奉製されたものをお祀りを行い、各都道府県の神社庁長に渡されます。その後、準じお頒ちされ、皆様の手元に届けられるのです。
和歌山県の場合は、この 「頒布始祭」 で、神社庁長から県内8つの支部の支部長に渡されます。
和歌山支部では、更に 支部の頒布始祭 を執り行い、支部内の6つの部会のそれぞれ部会長に渡されます。
そして、神社に届けられるのです。
伊太祁曽神社の場合は、更に毎年11月23日の新嘗祭に併せて 「頒布始祭」 を執り行い、18ある字の氏子総代にそれぞれお頒ちして、氏子総代が地区内の氏子にお頒するという形になっています。