6月14日に広島市で開催された、日本木材青壮年団体連合会全国会員広島大会に出席してきました。
材木屋さんの青年会の全国大会です。全国から700名近い会員が集いました。
会場は、式典および講演会を広島国際会議場で、懇親会が全日空ホテル。
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式典では、国旗行事以下各挨拶があり、続いて表彰式が執り行われました。
日本木青連が行っている、全国木工作コンクールや木材活用コンクールの受賞者への表彰式です。
木材活用コンクールでは、
南方熊楠記念館が最優秀賞にあたる 「林野庁長官賞」 に選ばれました。
南方熊楠はご存知の通り、和歌山県出身の植物学者(粘菌学者)です。
その南方熊楠を顕彰する記念館が和歌山県田辺市にあるのですが、その建物が長官賞に選ばれました。
続く、講演会では基調講演とパネルディスカッションが行われました。
まず、島根大学の山下晃功教授による 「木育」 についての基調講演が行われました。
我々日本人の文化は木材によって支えられ発展してきている。
木材の良さは、日本人は万人が知っているといっても良いほどであるが、反面木材利用が伸びないのは、供給側のどこかに問題点があるから。
学校現場でも、木材に触れる機会が激減しつつあり、各都道府県や市町村にある科学館などには、木工作室がない。しかし、木工作をやらせると、子供は勿論、大人も結構夢中になる。
木工作室をどんどんつくるべきだというお話がありました。
ちなみに、先生のお膝元である島根県の
出雲科学館には木工作室があるそうです。
パネルディスカッションでは、各地で 「木育」 に取り組まれている方々の実例報告が行われました。
京都大学の川井秀一教授がコーディネーターを勤め、北海道の煙山泰子
KEM工房主宰、
損保ジャパン環境財団の北健治専務理事、
全国造形教育連盟の永関和雄委員長、愛知県木材青壮年団体連合会の近藤修司氏がパネラーに、また先ほどの山下教授がコメンテーターとして座られました。
それぞれに、それぞれの立場で行われている 「木育」 の紹介がされましたが、 「木育」 自体には正解ややり方のルールはなく、「
あれも木育、これも木育」 というのが非常に印象に残りました。
この式典の合間や、引き続き行われた大懇親会では、久しぶりに会う各地の会員の方や、またこれまでネットではやりとりしていて、今回初めてお目にかかる方、はたまたそれらの方から紹介してもらった、全く初めて会う方々とも大いに交流してきました。
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