前日のお祭りは「宵宮」いわゆる前夜祭的な位置づけで、31日が本祭りとなります。
関西人には1月の「宵ゑびす」と「本ゑびす」の違いみたいなものという方が伝わるかもしれません。
午前11時に本殿祭を執り行いました。
昨晩の「くぐり初め(くぐりぞめ)神事」では祭壇の祓戸神への拝礼でしたが、本殿祭では御本殿に祀られる五十猛命に対し、夏越の祓いを行うことを告げる祝詞を奏上し、各参列者代表が玉串を捧げて参拝します。
午後3時からは、すっかり茅輪祭の行事として定着しました「打ち水大作戦紀州和歌山」を実施。
今年で12回目です。まずは宮司より打ち水大作戦の趣旨説明などが話されました。
打ち水を行うことで地表温度が下がり涼しく過ごすことが期待できるという説明に加えて、昨年から導入した桧オイルを混ぜた水を撒くという説明もされました。
説明の後は、それぞれが桶に水を汲んで位置に付きます。
一斉打ち水の合図とともに、それぞれが思い思いの方法で水撒きをはじめました。
桶から直接手で撒く人、桶ごと水を撒く人、柄杓を使って撒く人・・・
子供たちも楽しく参加です。
小さな子供たちも一生懸命に水を撒いてくれました。
準備した水は「いのちの水」とも呼ばれる境内の井戸より湧き出たお水です。
この水を撒くことで地表温度を下げるだけでなく、境内の浄化にもなります。
約500リットルを撒き切るにはなかなか時間がかかります。
打ち水のあとは、その効果を確認します。
温度計で地表温度や気温を、打ち水の前後で図るのが一番確実ですが、それではあまりにも風情がなさすぎるので、毎年シャボン玉を飛ばして結果を調べます。
シャボン玉が空高く舞い上がれば、上昇気流が出来上がっていることが確認できますので、地表温度を下げた水が気化していることとなり、打ち水大作戦は成功という訳です。
子供だけでなく、大人も童心に帰ってシャボン玉を楽しんでいました。
そして、忘れてはいけないのがお参り。
最後に、まだ参拝を済ませていない方は、人形(ひとがた)を貰って、茅輪を3回くぐってお参りし、自己の罪穢れを祓います。
夕方6時からは、舞台で奉納芸能が行われましたが、その様子はまた稿を改めます。
[4回]
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