割り箸論争の5回目です。
先週は行事が重なり掲載を1週延ばさせていただきました・・・。
が、今週の月曜・火曜とまたまた所用が重なり、掲載が大変遅くなりました。 m(_ _)m
読者が少なければ 「しれっ」 としているのですが、どうやらこの話題、読んで下さる方が少なくないようで・・・。
ありがたいことです。
さて、割り箸の輸入をやめれば海外の森林伐採を食い止めることができる。
一方で、その国の雇用や外貨獲得手段を奪ってしまう。またすでに割り箸文化が定着しだしている国では、例え日本が輸入をやめても自国内で使用が進み、森林伐採はとまらない可能性がある。
このようなことを前回は記しました。
とはいえ、そのままで良いはずがありません。どうすればよいのでしょうか?
キーポイントは、「日本国内で生産された当初の割り箸は端材や間伐材を用いている」という点ではないでしょうか?
[0回]
日本が外国からの輸入割り箸を使用する理由は「安いから」です。実際、国内にはまだまだ使用されずに残っている間伐材が沢山あります。少し古い統計ですが、1987年度の間伐材は441万立米ですが、その内206万立米が林に放置されたままといいます。割り箸にすれば1030億膳分、即ち5年超分の割り箸になります。つまり割り箸の材料については日本国内ですら超過状態にあるのですが、運搬費用なども計算すると輸入するほうが安いのです。
外国産の割り箸が安い理由は、第1に労働力が安いことが上げられますが、同時に皆伐方式ということもあげられます。皆伐によるデメリットはすでに記した通りです。皆伐で割り箸を生産させるのではなく、間伐若しくは伐採後の植林を行うことで、そのデメリットは解消されてゆきます。森林は伐採したら終わりという資源ではなく、植樹して再生させることができる資源だということを強く認識する必要があります。
勿論そういった方式を採用するとコストが上がります。その分については消費者に十分理解をさせてはどうでしょう?
これは国産材を用いた割り箸についてもいえることです。現在使用されずに廃棄されている木材を有効活用するために割り箸を使用する。大事なことです。割り箸の消費を減らしても森林伐採の抑制にはならないということが見えてきたのではないでしょうか?
まだ納得いかない方がいますか?
それでは、次回は割り箸に使用される木材の比率について記してみます。
その4 で指摘された、外国産割り箸に用いられている材についても、可能であれば迫ってみたいと思います。(あまり期待しないでくださいね・・・)PR
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