木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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昨日、2月4日は 「立春」
春の始まりで、人によっては1月1日でなく、この日が1年の始まりだとまで云う人が居ます (^^;
それはさておき・・・。
物事の始まりや、節目というのは様々な形であります。
従来のものが一新されるというのもひとつの節目。
お伊勢さんでは、20年に1度大きな節目があります。
お伊勢さん は、正式には 「神宮」 といいます。「伊勢神宮」 ではなく、 「神宮」 です。
「神宮」 と云うと、東京なら 「明治神宮」、名古屋なら 「熱田神宮」 等々思い浮かべるかもしれませんが・・・
混乱を避けるために 「伊勢神宮」 という言い方をしますが、正式名称は 「神宮」 ですから、「伊勢の神宮」 と表記されていることもしばしば見られます。
「神宮」 は、皇太神宮(内宮)、豊受神宮(外宮)を中心に、全部で124の社から成り立っています。
124の社殿をはじめ、御神宝類にいたるまで全てを一新するのが、「式年遷宮」 という行事で、20年に1度行われます。今回で式年遷宮は62回を数え、平成25年の遷御に向けて諸事進められています。
この式年遷宮で、新しい社殿の造営に用いられる御用材を曳く行事が 「お木曳き」 です。
お木曳き行事は、古くは伊勢に住む 「神領民」 にのみが参加できる行事でしたが、第60回式年遷宮に際し、昭和48年には神領民以外の方でも、「1日神領民」 としてお木曳き行事に参加することができるようになりました。
今回の第62回式年遷宮に関するお木曳き行事は、昨年に第1次が行われ、今年5月に第2次が行われます。
伊太祁曽神社でも奉曳団を設けて、昨年は初日の5月6日に、そして今年は最終日の6月3日に御用材を奉曳致します。
木の神様に縁ある皆様が、この行事の最初と最後に参加するというのは、非常に意義深いことと思います。
さて、今朝の読売新聞によると、昨日(4日)に東京の六本木でお木曳きが行われたそうです。
式年遷宮の広報のためだそうで、「六本木」 の地名にちなんで御用材のヒノキも6本。
総重量約6トンのお木曳き車を、六本木ヒルズの住民など約350名が、清浄な白半纏に身を包んで、約900メートルを奉曳したそうです。
参加された方々には、是非伊勢の地でのお木曳き行事にもご参加いただきたいものです。
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