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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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七五三詣

9月に入り、七五三詣の問い合わせが掛かってくるようになりました。
七五三の行事は11月15日というのが昔からの慣わしです。

例年、お参りの問い合わせは10月に入ってからなので 「少し早いな・・・」 と思っていたのですが・・・。

新聞には写真屋スタジオ各社が 「七五三写真の前撮り」 の広告を出していました。
そういえば去年も9月に入って広告を見た記憶が・・・。
昨年の七五三記事はこちら

今年の6月にも 「七五三写真撮影」 のCMが流れていたとこのブログで書きましたが、だんだん物事の本質が失われているような・・・。
今年6月の七五三CM記事はこちら

それでは、七五三は何故11月15日に祝うのでしょう。

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勿論、七五三という風習は昔からありますので、暦は旧暦です。
新暦と旧暦についてはこちら

さて、旧暦15日というのは 二十八宿 の 鬼宿日 でした。
鬼宿日とは 「鬼が出歩かない日」 であり、何事をしても吉とされていました。
また11月は稲刈りを終えた時期でもあり、収穫の感謝とあわせて子供の成長を祈願したと考えられているそうです。

現代社会では農業従事者は随分と減りましたし、また稲作農家でも収穫時期は稲の品種改良などによって早くなっています。
暦も旧暦から新暦へと変わって行きました。

そういった経緯からすると、既に11月15日に行われた事情とは変わってきていますが、昔からの伝統といえば伝統。
「生活習慣が変わったからいつでもよいのだ」 という考え方でよいのでしょうか?

もともと七五三には 「これまでの無事な成長に感謝、これからのことを祈願する」 という意味合いがあります。
子供の死亡率が高かった昔だったからこそ、3歳、5歳、7歳と成長を祝う習慣が生まれたのでしょう。
その意味では、子供の生存率が高くなった現代では七五三詣の意義はどうなるのでしょうかね。

そもそもの意義が忘れられているから、写真館で記念写真を撮って、家族で食事をしておしまい、という七五三が増えているのかもしれません。

感謝の気持ちを忘れずに 七五三 のお祝いをしていただきたいものです。
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