今日は9月9日、重陽(ちょうよう)です。
菊の時期でもあるため、俗に 「菊の節句」 といわれます。
ん?菊は10月ですか??
そうですね。でも、旧暦では9月が菊の時期ですから、菊の節句と呼ばれたんですよ。
新暦・旧暦についての話はこちら[0回]
重陽では 菊 を用いて色々な行事を行ったようです。
くわしくは昨年書きましたので、そちらを参照してください。
重陽についての昨年の記載はこちら
9という数字は一番大きな数であり、奇数です。
陰陽思想において 「奇数」 は 「陽」 であり、その最大の数字である 「9」 は最も力のある数と考えられています。 「陽」 の極みが 「重なる」 ので 「重陽」 と言われる所以です。
ところで良い数字が重なると非常に良いと考えるのは一般的ですが、同時に良すぎると不吉に感じてしまうのも人情ですね。
どうやら 重陽 も 「良すぎると却って不吉」 という考え方から生まれた部分もあるようです。
強すぎる 「陽の気」 を払うためにはじめられたとか・・・。
明治頃までは庶民の間でも様々な行事が行われたようですが、今ではその名前すら聞くことが少なくなりました。
「菊の節句」 とまで呼ばれ、菊を用いた様々な行事が行われていたので、暦が太陽暦になり 9月9日 に菊が手に入らなくなって廃れてしまったのかもしれませんね。
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