木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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今年も ”仲秋の名月” の9月8日に観月会(お月見)を行います。
19:00開始。場所は常盤殿です。
特段神事などを行うことのない、いわゆる ”お月見” ですのでお気軽にご参加いただけます。
尚、準備の都合がありますので、参加される方は事前にご連絡ください。
(参加費として1,000円を頂いております。ちょっとした飲み物と食べ物は準備しますが、基本的には各自の持ち寄りとなります。)
さて、このブログでは何度か「お月見」は中秋(旧暦8月)の満月だけでなく、翌月の十三夜の月見を行って完結すると書きました。この十三夜の月見を「後の月」などとも呼びます。
仲秋の名月だけの月見は「方月見」といって忌まれたともいいます。
後の月の記事はこちら
十五夜では里芋などをお供えすることから「芋名月」の別名が、そして十三夜では栗などをお供えすることから「栗名月」の異名もあります。
ところが和歌山では少し風習が異なるようです。
昭和17年に刊行された『諸國風俗問状答』という書物に、和歌山の風俗が記されています。
この書物は昭和17年の刊行ではありますが、文化十年頃に編纂に取り掛かった「諸國風俗問状答」を活字化したもののようですので、江戸期の風俗が記されているものと考えてよいと思います。
この書物に収められている「和歌山風俗記」より月見の記されている部分のみ抜粋します。
(八月)
十五日、月見の祝家々にて、芋だんごを月に備へ、造酒をあげ家々これを祝ふ。團子も芋の形なり。
武家町家も同様に賞翫す。
(九月)
十三日、後の月見とて、さや豆に衣かつぎ芋に造酒を月に備へ、家内もこれを賞翫す。
これを見ると、和歌山では「後の月見」は「栗名月」ではなく「豆名月」ということになりましょうかね。
今年の月見(十五夜)は9月8日、後の月見(十三夜)は10月6日です。
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