古くなった柱など木部を補修する方法として「埋め木」という技術があります。
虫食いや、仕口穴などを別の木で埋めて補修します。新しい木で埋めるとその部分だけ色が違いますので「古色(こしょく)」と言って薄めた墨を上から塗って、木色を合わせます。
御鎮座1300年記念事業として本殿の屋根葺き替えをはじめとする社殿の改修工事及び境内整備工事を実施していますが、この埋め木と古色の技法はあちらこちらで使われています。
現在改修工事中の割拝殿(9月末竣工予定)での事例を紹介しておきます。
写真左が、埋め木が完了した状態。写真右が古色を施した状態。
そのままですと、埋めた白木が目立ちますが、古色を施すとほとんど目立ちませんね。
唯一の欠点は、古色は墨を薄めたものを塗っているだけのため、丁寧に力を入れて水拭きすると結構落ちてしまうのです。
境内の清掃奉仕などに氏子崇敬者の方がいらっしゃいますが、こすればきれいになるものですから言い忘れると古色をすっかりと落とされてしまうことがあります(苦笑
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大きく育つと現実世界に植樹がされます
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