1月15日の卯杖祭に行われてきた 裸詣り。
星も凍える夜明け前に、下帯(褌)姿で布施屋から矢田峠を越えて参拝したと伝えられています。
この風習は戦後、途絶えたそうですが、やがて ジョギングブーム に乗って、少しばかり変容した形で復活したそうです。
とはいえ、この ジョギングスタイルの変形版裸詣り も、昭和50年代には途絶えてしまったとのことです。
とはいえ、裸詣りの灯 は、完全に途絶えたのではなく、地元の方が唯一人、早朝に黙々と裸詣りを続けてくれています。
また、地元の少年野球団の子供たちが、卯杖祭直前の練習日日中に、裸詣りを行ってくれています。
そして、昨年は、大人による 裸詣り が、布施屋~神社の経路 で復活しました。
(昨年の裸詣りの記事は
こちら)
今年は、大人の裸詣り と 子供の裸詣り が同日に行われることになりました。
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昨年の 大人の裸詣り は、20数年ぶりの復活であり、しかも当時の様子を全く知らない方ばかり。
戦前の裸詣り は 下帯姿に腰に注連縄を巻いた とのことでしたが、現代ではその格好で実施するのはなかなか難しい部分もありそうでしたので、昭和30~50年代に行われた ジョギングスタイル を踏襲し、ランニングパンツに注連縄 という格好で行いました。
が、今年は 3名の方が 下帯姿で参加。
日時こそ違いますが、格好は少しずつ 本来のスタイル に移行しそうな予感です。
ちなみに、戦前の裸詣り も 卯杖祭の行事 というよりも、紀の川筋の若者の成人儀礼的意味合いが強かったということですので、成人の日の今日に裸詣りが行われたというのは、ある意味 筋が通っているのかも知れませんね。
午前10時30分に JR布施屋駅 で お祓い を執り行い出発。
約1時間をかけて、8kmの峠道を熊野古道沿いに走ってきました。
地元の少年野球団 山東スパークス の子供たちも、大人たちの到着する午前11時30分頃をめがけて 練習場を出発。
ほぼ同時刻に神社に到着しました。
到着すると、それぞれにお祓いを受けてお参りをします。
その後、自分の腰に巻いて来た 注連縄 を、拝殿前の杉の木に巻き付けて、今年1年の無病息災を祈願するのが習わし。
今年は、合計60名分あまりの注連縄が杉の木に巻き付けられました。
来年も、成人の日に大人も子供も裸詣りを行う予定です。
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