宮司の兼務社である、都麻津姫神社の夏祭りが執り行われました。
祭礼は毎年7月14日の午後6時となっていますが、台風4号の接近に伴い時刻を繰り上げて、午後1時より執り行われました。
既に雨風が強くなってきている状況でしたので、小高い山の上にある社殿での祭典を、麓の自治会館で遥拝形式に変更して執り行いました。
都麻津姫神社の祭神は都麻津比賣命。伊太祁曽神社の祭神、五十猛命の妹神であり、当社でも脇殿にお祀りされています。
五十猛命には大屋津比賣命と都麻津比賣命の2柱の妹神がいらっしゃいます。
これら3柱の神々は当初一緒に祀られていましたが、勅命によって 『分遷』 されらせたと続日本紀の文武天皇大宝2年条(702)年に記されています。
その結果、五十猛命を祀る 伊太祁曽神社、大屋津比賣命を祀る 大屋津姫神社、都麻津比賣命を祀る 都麻津姫神社等々になったということです。
都麻津姫神社は当社宮司が兼務する、和歌山市平尾鎮座のほかにも、和歌山市吉礼にも1社あります。また、伊太祁曽神社北方の高積神社の祭神も都麻津比賣命です。
面白いのは、それぞれの神社が、兄妹の残り2柱を配祀しており、必ず3神が祀られている事です。
このことから、俗に 「伊太祁曽3神」 とも呼ばれ、また兄妹仲睦まじい神と伝えられています。
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