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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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亥と伊太祁曽神社

平成19年は丁亥(ていがい:ひのとい)歳です。

十二支の亥はイノシシとされています。
神社には様々な動物をお使いとしているところがあります。
春日のシカ、熊野のヤタガラス、日吉のサル、天満宮のウシなど・・・。
イノシシがお使いというところもあるようですね。
京都の護王神社や滋賀の馬見岡綿向神社などがそうみたいです。

伊太祁曽神社も少しばかり亥と関連があります。

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神社のことが日本の正史に登場するのは大宝2年、西暦702年のことです。
この頃に現在の地に鎮座したと考えられていますが、それ以前は現在「亥の森」と呼ばれる所に鎮座していたと伝えられています。
現在も亥の森には「三生神社」という小さな祠があり、年に一度、旧暦11月初亥日にお祭りをご奉仕しています。

「亥の森」と呼ばれるのは、垂仁天皇16年の霜月初亥日に更に以前の鎮座地であった、秋月(現:日前宮の鎮座地)より遷座されたと伝えられていることに関係するのでしょう。

 

 

 

また、御祭神「五十猛命」が大国主命を災厄から救ったことが『古事記』には記されています。
有名な「イナバのシロウサギ」の続きのお話です。
ヤガミヒメと結婚した大国主命は、兄神の嫉妬にあい、様々な意地悪をされます。
そのひとつが、山に住む大イノシシを捕まえると教え、待ち構えている大国主命に火をつけた大岩を転がすというもの。
そんな災難に遭った大国主命を救うのが、五十猛命です。

 

 

境内には大きな亥の置物があります。「昇り亥」と名づけられたこの木彫りは4月の木祭りにチェンソーカービングの世界チャンピオン、城所啓二氏が実演奉納されたものです。
斜面を猪突猛進で駆け登る様を彫った姿はとても力強く、このイノシシにあやかって参拝された皆様の運気が上昇します様にと思っております。

 

そんなこんなで、少しばかり 「亥」 と縁のある伊太祁曽神社です。
皆様の初詣をお待ちしています。

ちなみに、これを書いている私は亥歳生まれです(笑)

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