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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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七五三詣り 最近の傾向と知っておきたいマナー

11月15日の七五三詣りまであと1ヶ月近くとなり、問い合わせと参拝申込みが来るようになりました。
中には、子供に晴れ着を着せて七五三詣りにお越しになられた方もいらっしゃいます。

伊太祁曽神社では毎年10月の最終土日から11月末までの期間、七五三詣りの準備を整えてお待ちしております。そのため、それ以前にお参りに来られた方には一部の授与品(千歳飴など)がありません。参拝前にはその旨ご理解頂き、御祈願をさせていただいています。

ところで、年々七五三詣りに来られる方が早くなっているように感じていますが、これには理由があるようです。
写真館や貸衣装屋では、早めに衣装を借りて撮影すると割引になると言う、いわゆる 「早割り」 のサービスが行われていることが大きく影響しているように思います。
また、小さいお子様を持つ親御さんが、そもそも七五三の祝い日をご存じないと言うことも、この状況に拍車を掛けているようです。10月初旬の参拝を希望されて電話してこられた方に、「本来は11月15日が祝い日ですよ」 というと、半分以上の方から 「そうなんですか?」 といった返答がされます。

一部の神社でも、10月早々から参拝を行っているところもあるようですが、七五三詣りの本来の日は11月15日であるということは、ちゃんと伝えて欲しいものです。
ハッピーマンデーと称する政策で、祝祭日が動かされてしまうことに異を唱えるのであれば、やはりこういった行事毎についてもあまり本来の日取りから大きく外れた形を取らないようにしていただきたいものです。

とはいえ、現代社会では何かとそれぞれに都合があり祝い日に行事が行えないこともあるのは事実。
また、お子さんのハレの日ですので、出来れば家族でお祝いをしてあげて下さい。
この辺りを汲み取った折衷案として、伊太祁曽神社では毎年10月最終土日から11月末日の期間を七五三詣りの準備を整えてお待ちしています。

参拝日以外にも、最近の誤った傾向や、知っておくとよいマナーがありますので、少し記しておきます。

拍手[3回]


・七五三詣りで神社に納めるのは 「神様へのお供え」 であって 「代金」 ではありません。
七五三詣りの受付をされて神社に初穂料を納めますが、これは 「代金」 ではありません。神様へのお供えなんですね。ですから、正しくは熨斗袋に包んでお持ちになるものです。
最近はお財布から裸のままお金を納められる方が多くなっていますが、これは失礼なことになります。
結婚式などに招かれたときにお祝い金を包んで渡しますよね。あれをイメージしていただければよいのではないでしょうか?
また、上記の理由から、子供2人だから割引などというのはありえないことだと思います。最近はその様な形で参拝受付をしている神社もあるようですが、これではお供えの本旨からずれているように私は感じます。

・七五三詣りでお参りされるのはお子様だけではありません。
七五三詣りでは、お子様だけでなく親御さんも一緒に御垣内に進み、お参りいただきます。神前に進むにあたり失礼にならない格好でお来し下さい。時々、子供さんは着物を着ているが、親御さんは半ズボンにサンダルという格好の方がいらっしゃいますが、せめて襟付きのシャツに靴を履いてお越しいただきたいものです。
なるべくご家族もご一緒にお参りいただきたいという考え方から、伊太祁曽神社では基本的に1回1組で御祈願をするように心がけています。時間の都合で複数組一緒になる場合でも、2~3組までとしております。

・神域内での写真撮影は慎みましょう。
お子様の折角の晴れ姿を写真やビデオに収めたい気持ちは良く分りますが、御神前での撮影はお断りしています。これは、御神前では失礼にあたるというのも勿論ですが、お子様の成長を感謝し、これからもお守いただきたいと一番に願うのは、我々神職ではなく親御さんであり、身内の皆さまです。
神様にその祈りを捧げる場で、撮影に意識が集中してしまうのでは何をしているのか分りません。御祈願中は写真・ビデオ等の撮影は止めていただき、お子様のことをちゃんと祈りましょう。
勿論、参拝後に境内で撮影していただくのは結構です。お子様の晴れ姿を沢山記録に残してあげてください。

・神前に進むまでは静かに待ちましょう。
受付を済ませると、御神前に進む前に手水を取って身を清めます。その後は順番が来るまで控え室で静かにお待ち下さい。控え室には子供向けの神話の絵本などを準備していますので、親御さんが読み聞かせてあげても良いでしょう。
手水を取られた後、参拝までの間に、煙草を座れる親御さん、池の鯉に餌をやりに行かれる方などいらっしゃいますが、その場合は参拝前に改めて手水をお願い致します。
 
以上、最近良く聞かれること、また良く見かけることを中心に書き記しました。
これらを参考に、家族揃ってお参りいただけると幸いです。
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