木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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今年も茅輪祭を、7月30~31日の日程で斎行いたします。
30日午後6時より「くぐり初め神事」を執り行い、ここから茅輪祭(通称:わくぐり)が始まります。
茅輪祭では人形(ひとがた)に自身の罪穢れを移して、大茅輪をくぐることで祓いがされるという「夏越の祓い(なごしのはらい)」の行事です。多くの神社では6月30日に行われますが、伊太祁曽神社では旧暦で行われており、現在はその日に近い7月30~31日の2日間斎行しています。
30日午後6時の「くぐり初め神事」では宮司が大茅輪に附された注連縄を切り、氏子総代等と一緒に潜り祓いを行います。一般の参拝者はこの神事の後、順次自由に大茅輪を潜ってお祓いをします。
31日午前11時には「本殿祭」が行われ、氏子崇敬者が安寧に生活することを祈願します。
そして午後3時から「打ち水大作戦!in紀州」を行います。地球温暖化防止啓発の打ち水を皆で行う行事です。
どちらの神事・行事にも浴衣で参列・参加いただけるように、今年は浴衣の着付けを実施します。神社で着付けを行わなくても浴衣で参列・参加いただける方、大歓迎です。
また、両日とも夕刻には奉納舞台で各種行事が行われます。奉納舞台の詳しい時間割は改めてご案内させていただきます。
和歌山市の夏の風物詩の1つ、わくぐり に是非、お参りください。
【浴衣の着付け】予約優先1人500円
7月30日 16:00~18:00(くぐり初め神事に前列で参列できます)
31日 13:00~15:00(打ち水大作戦!に前列で参加できます)
16:30~19:00
10月19日に神幸祭を執り行いました。
神社の例祭は毎年10月15日と決まっており、かつてはこの日に神輿渡御も行われていましたが、現在は10月15日の例祭と、その後の日曜日の神幸祭という風に、祭典を2つに分けて行っています。神幸祭では神輿渡御が行われるのです。
神幸祭は午前11時から斎行され、責任役員及び氏子総代、そして各所役の方々が参列します。
その後、正午に発輿式が行われ渡御行列出発のお祓いが執り行われます。
神輿の担ぎ手や稚児行列の参加者はこの時刻に集まってきます。
伊太祁曽神社には3基の神輿と2基の子供みこし、そして1台の華車がありますので行列の人数は100名を超す規模になります。
神社の北方3kmのところに奥宮があり、そこまで神輿が行って帰ってきます。
今年も天候に恵まれ、盛大に神幸祭を執り行うことができました。
島根県奥出雲町の神楽社中による神楽奉納が行われました。
奥出雲の地は、素戔嗚尊と五十猛命が天降った地。日本書紀にその様に記されています。
そんな御神縁から、今回奥出雲神代神楽社中からお申し出があり、神楽の奉納となりました。
演目は簸の川大蛇退治(ひのかわおろちたいじ)。いわゆるヤマタノオロチ神話です。
また神楽奉納に先立ちモンデンモモさんによる「古代への旅」という曲も奉納されました。
【モンデンモモOFFICIALサイト】
今年も9月14日から紀北キャンペーン「いのりとみのりの旅」がはじまります。(12月13日まで開催)
伊太祁曽神社の特別プログラムは昨年と同じく、正式参拝と端材を用いたお箸づくり。
今年は桜の端材を用いたお箸を準備しています。
キャンペーン開催期間中の土日祝のみ実施します。尚、事前に予約が必要ですので予めご了承ください。
紀北キャンペーン全体の概要については公式サイトをご覧ください。
「いのり」と「みのり」公式サイト http://www.inoritominori.com/
今年も ”仲秋の名月” の9月8日に観月会(お月見)を行います。
19:00開始。場所は常盤殿です。
特段神事などを行うことのない、いわゆる ”お月見” ですのでお気軽にご参加いただけます。
尚、準備の都合がありますので、参加される方は事前にご連絡ください。
(参加費として1,000円を頂いております。ちょっとした飲み物と食べ物は準備しますが、基本的には各自の持ち寄りとなります。)
さて、このブログでは何度か「お月見」は中秋(旧暦8月)の満月だけでなく、翌月の十三夜の月見を行って完結すると書きました。この十三夜の月見を「後の月」などとも呼びます。
仲秋の名月だけの月見は「方月見」といって忌まれたともいいます。
後の月の記事はこちら
十五夜では里芋などをお供えすることから「芋名月」の別名が、そして十三夜では栗などをお供えすることから「栗名月」の異名もあります。
ところが和歌山では少し風習が異なるようです。
昭和17年に刊行された『諸國風俗問状答』という書物に、和歌山の風俗が記されています。
この書物は昭和17年の刊行ではありますが、文化十年頃に編纂に取り掛かった「諸國風俗問状答」を活字化したもののようですので、江戸期の風俗が記されているものと考えてよいと思います。
この書物に収められている「和歌山風俗記」より月見の記されている部分のみ抜粋します。
(八月)
十五日、月見の祝家々にて、芋だんごを月に備へ、造酒をあげ家々これを祝ふ。團子も芋の形なり。
武家町家も同様に賞翫す。
(九月)
十三日、後の月見とて、さや豆に衣かつぎ芋に造酒を月に備へ、家内もこれを賞翫す。
これを見ると、和歌山では「後の月見」は「栗名月」ではなく「豆名月」ということになりましょうかね。
今年の月見(十五夜)は9月8日、後の月見(十三夜)は10月6日です。
茅輪祭2日目の奉納舞台は、今年は例年よりも少し早く午後6時から始まりました。
まだ日が沈む前の明るい時間ですが、子供たちを中心に徐々に人が集まってきました。
最初のプログラムは、和歌山県女子神職会海南海草支部の皆さんによる紙芝居。
毎年、日本神話の紙芝居を行ってくれています。今年は新作の天岩戸が行われました。
子供たちだけでなく、一緒に来ている親御さんの中にもお話を知らなかった方もいたようで、熱心に聴いている人たちも見かけました。
続いては地元の子供たちの「竹の子会」による民謡・踊り。
今年は少人数での参加となりましたが、一番小さいお子さんは2歳だとか。
そして、子供たちに大人気の暗算王決定戦の受付が始まりました。毎年決勝戦の頃に見に行きますが、パッ・パッ・パッ・パッと表示される数字を暗算で計算して正解を出す子供たちに感心してしまいます。
何しろ数字が表示されている時間は非常に短いですし、表示される数字も1ケタではありません。電卓を持っていても果たして映し出させる数字をちゃんと打ってゆけるのか不安になるような速さです。
沢山の子供たちが参加して勝ち抜いてゆきますので、決勝戦に近くなる頃にはすっかり暗くなってきました。
最後は、ビンゴ大会で大盛り上がりをしていたようです。
暗算王決定戦の後は、再び奉納芸能が行われます。
今年初めて奉納して頂いたのは 楽しいオカリナ の皆さん。
オカリナ独特の澄んだ音色が、神社の森に響き渡りました。
続いては山口采希さんのミニライブ。
20代初めの若い女の子が日の丸を振って戦時歌謡を熱唱します。
会場には日の丸の小旗が配られ、観客も一体となって盛り上がりました。
そして北朝鮮へ拉致された人たちの帰国を願ったオリジナル曲の披露もありました。
なぜかこの問題は音楽業界でタブーだそうで、このことをテーマにした曲は今までなかったそうです。胸にこみ上げてくるモノがある良い曲でした。
ライブで盛り上がった後は、すっかり定番となりましたベリーダンス。
月の神に捧げられたと云われる妖艶な踊りが披露されました。
最後は紀道の紀州よさこい踊り。奉納舞台が2日間になり紀州よさこい踊りが奉納されるようになってから、毎年参加してくれている連です。
今年も茅輪祭奉納舞台の大トリを務めてくれました。
2日間天候に恵まれ、また大勢の氏子崇敬者にお参りいただき、今年の茅輪祭も賑やかに執り納めました。
茅輪祭2日目本祭では、午前11時に本殿祭が執り行われました。
巫女による神楽舞につづき宮司の玉串拝礼、そして参列者代表による玉串拝礼が行われました。
午後からはすっかり恒例行事となった打ち水大作戦。
平成19年から始まった、和歌山での打ち水大作戦。今年で8回目です。
毎年茅輪祭2日目に行っていますが、昨年参加してくれた着物愛好会の方々が今年も声掛けしてくれて、大勢浴衣で参加してくれました。
午後3時、いちばん暑い時間は過ぎたと言え、まだまだ非常に熱い中打ち水大作戦が始まりました。
趣旨説明、宮司挨拶に続いて、カウントダウンにあわせて参加者皆で一斉打ち水。
それぞれが手桶の水を柄杓や素手で撒いてゆきます。
毎年、伊太祁曽神社の打ち水大作戦で使用する水は、境内の「いのちの水」と呼ばれる井戸から湧く井戸水。清めの力もあるとされ、単なる打ち水効果、水道水を使わないというだけでなく、お祭りの参道を清めるという意味も実はあったりします。
水を撒いたあとは、実際に温度が下がったのか実証が必要です。
既に体感温度も下がっているので、打ち水効果があったことは明らかですが、皆でシャボン玉を飛ばして、気化熱の上昇気流にのってシャボン玉が空高く舞い上がれば作戦成功。
今年も、シャボン玉は空高く舞い上がりました。
そして忘れてはいけないのは、この行事は茅輪祭の行事の1つとして行っているということ。
打ち水の参加者は、順次人形祓いを行い、大茅輪をくぐってお参りしました。
男性の浴衣姿というのも、なかなか粋で良いものです。
日が暮れると、茅輪祭2日目の奉納舞台が始まります。