木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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初午というのは、2月の最初の午の日をいいます。本来は旧暦2月の初午を指すのですが、現在では新暦2月初午を指すことのほうが多いようです。
平成19年の初午は新暦では2月5日(月)、旧暦では3月25日(日)になります。
和銅4年(西暦711年)の2月初午日に、伏見稲荷大社に稲荷大神様が鎮座された日と伝えられています。
伏見稲荷大社は全国に3万社とも云われる稲荷神社の総本社であり、稲荷社の縁日とされ、多くの方がこの日にお稲荷さんにお参りするのです。
稲荷社に祀られる宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)は、豊饒・繁栄の御神徳があり、商売繁昌の祈願に多くの方がお参りされます。
また邸内に稲荷社を祀っている家庭では、神官を招いて祭礼を行うこともあります。
「厄除け祈願は初午に行うものだ」 と仰る方がいますが、初午信仰と厄除けは直接関係ありません。
初午詣に併せて厄除け祈願をするという程度の意味合いと、本来厄除け祈願は節分までに行うものですが、節分の時期と初午の日が近いことから混同された結果ではないでしょうか?
2月に入ると節分があります。節分とは 「 季 節 を 分 け る 」 と書き、字の如く季節の変り目を指します。
2月3日の節分の次の日、2月4日は 立春。春になるのです。
ですから、節分は年に4回 (立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日) あるのですが、特に春を迎える2月の立春を指すのが一般的です。
2月の節分に行われる行事としては、「豆撒き」が一般的ですが、近年は「恵方巻」 なんて風習ができつつありますね。
今日はお正月に飾った鏡餅を下げて、お雑煮やお汁粉にしていただく 「鏡開き」 をする日です。
鏡開きの風習は武家が発祥のようです。
甲冑などの具足にお供えしたお餅を下げて、お雑煮などにしていただくことを 「刃柄を祝う」 と言ったそうで、これに由来します。
「刃柄(はつか)」から1月20日に行われた行事だそうですが、徳川家光の没日が20日(慶安4年4月)だったため、これを避けて11日になったとか。
今日でも20日行う地方や、4日には行う地方など様々なようです。
鏡餅は歳徳神へのお供えとも言われます。また台所や便所などの神様にもお供えするところもあります。
いずれにしても神様へのお供えですね。
お供えした食べ物をいただくことを 「直会(なおらい)」 といいます。
直会は神様が召し上がったものを、我々人間もいただくことでその力を体内に取り入れるという意味があります。
鏡開きも直会のひとつといえるでしょう。
今年1年の家内安全などを祈って、皆でいただきましょう。
鏡開きは武家の風習に由来するため、お餅を刃物で切ることはしません。切腹を連想させるからだそうです。
木槌などで叩いて割ったりするのが本来の作法。
ただし 「割る」 というのも縁起の悪い言葉なので 「開く」 と言い換えるようになりました。
鏡開きのお餅、皆さんはどのようにいただきますか?
我が家では今年は汁粉にするようです (^^)
今日から、恵比寿神を祀る神社では 「戎祭=通称:えべっさん」 が行われます。
今日、9日が「宵戎」。明日10日が「十日戎」「本戎」。11日が「残り福」。
和歌山市内でもいくつか十日戎が行われますね。
12月13日は「煤払い」でした。
煤払いは、正月を迎えるにあたって家の内外を大掃除することをいいますが、もともとは単なる掃除ではありませんでした。
また、煤払いを行う日も12月13日ではありませんでした。