木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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今年の茅輪祭も天候に恵まれ、大勢の方にお参りいただきました。
7月30日、午後6時。伶人の先導で宮司以下祭員が参進し、くぐり初め神事を執り行います。
この神事が茅輪祭の最初の行事で、宮司が大茅輪の注連縄を切るまでは誰も大茅輪をくぐることができません。
くぐり初め神事では、まず宮司が参列者に大祓詞を宣り祓いを行いました。
続いて、参列者はそれぞれ持参している人形で体を撫でて、罪穢れを移しました。
続いて宮司が大茅輪の注連縄を切り開き、茅輪くぐりを行います。続いて祭員、特別参列者が進み、それぞれ3度大茅輪をくぐりました。
一般参拝者は特別参列者の3度目の茅輪くぐりに続いて進みます。
午後7時からは、みなさんお待ちかねの奉納舞台が始まりました。
例年、宵宮(7/30)は奉納カラオケ大会。今年で34回目になりました。
30組の方が自慢ののどを披露してくれました。
毎年、奉納カラオケ大会にはゲスト歌手をお招きして、ミニコンサートを行っています。
今年は、昨年もお越しいただいた、地元山東地区出身の演歌歌手 嶋三喜夫さん をお招きしました。カラオケ大会の中盤にご登場いただきました。
初日の奉納舞台のトリは舞楽による紀州よさこい踊り。舞楽さんは毎年茅輪祭に奉納演舞を行ってくれているチームの1つです。
今年の宵宮も賑やかに執り納めました。
茅輪祭のポスターができました。
6月30日の大祓では、多くの神社で茅輪くぐりを行いますが、伊太祁曽神社は7月30・31日に行います。
元々は伊太祁曽神社でも6月30日の大祓に行われていた茅輪くぐりですが、明治に入り暦が太陰暦から太陽暦に改められた際に、このお祭りを新暦に移行させず旧暦の6月30日に行ってきたようです。神社の昭和30年頃の記録には今年は7月××日とありますから、その年その年の旧6月30日に祭典を行ってきたのでしょう。当社の茅輪祭はこのあたりの夏祭りの要素も強く、多くの方が参拝されます。そのお祭りが毎年日にちが変わるのが分かり難いということだったのでしょうか。それとも旧暦の行事は新暦の1月遅れにするという風潮にあわせたのでしょうか、ある時期から7月30・31日に行うようになりました。
という訳で、全国的には6月30日の大祓に茅輪くぐりを行いますが、伊太祁曽神社では7月30・31日に茅輪くぐりを行います。そしてこの時に人形(ひとがた)祓も行います。
茅輪祭は地元では「わくぐり」とか「輪ぬけ詣り」と呼ばれます。最近は「輪ぬけ詣り」という呼び名は聞かなくなりましたが・・・。いずれにしても「茅輪祭」では地元の人にはあまり馴染みのない呼び名なんです。
さて、今年も宵宮では大茅輪のくぐり初め神事を執り行い、奉納カラオケ大会を神賑行事として行います。ゲスト歌手は昨年と同じく山東地区出身の嶋三喜夫さんです。
本祭では午前中の本殿祭、午後3時の打ち水大作戦と執り行い、夕方から神賑行事が順次行われてゆきます。現在のところ、毎年恒例の暗算王決定戦、子供たちによる民謡・夏踊り、紀州よさこい踊り、ミニライブなどを予定しています。今年のミニライブは関西で大活躍中のシンガー山口采希さんをお招きします。国旗を振りながらの楽しいステージです。
最近は浴衣姿の参拝者も増えてきました。是非、御参拝いただき夏の夜祭を楽しんでください。
伊太祁曽神社の境内摂社に須佐男神を祀る祇園神社があります。京都の祇園祭は同じ須佐男神を祀る八坂神社のお祭りですが、伊太祁曽神社の祇園祭は毎年旧暦6月7日夜に斎行することになっています。今年は7月3日がその日に当たります。
祭典は午後7時から。参列者で祇園神社の参道に灯りを点し、お供えを運んでお祭りを執り行います。祭典後はお下がりのスイカをいただき、提灯の灯りが消えるまで花火などをして楽しみます。
参列はどなたでもできます。ご希望の方は、時間までに社務所にお越しください。
前回同様に田んぼのお祓いと田植祭をして欲しいということで行ってまいりました。
平成24年の田植えはこちら
http://itakiso.blog.shinobi.jp/Date/20110612/#entry753
最初は泥でぬかるむ田んぼにおっかなびっくり足を入れていた子供たちも、少し時間が経つと走り回っていました。
それでも昔とは違うなと感じたのは、田んぼの中でカエルを見つけても興味はあるけど捕まえられない(触れない)子供が多かったということ。
カメを捕まえていた子もいましたがね (^^)
ひとしきり田んぼで泥遊びをして泥がこねられたら、これから植える稲苗が無事に育つように祈願祭を行いました。
暑い中ではありましたが、折角の機会なので参加した子供たちには全員玉串拝礼をしてもらいました。ほとんどの子供たちが初めて玉串を持ったと思いますが、お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら玉串をお供えし2拝2拍手1拝の作法で拝礼をしました。
その後、再び田んぼに入り皆で田植え。水位が少し高かったので場所によっては苗が水没してしまうところもあったようですが、皆で協力して綺麗に植えてゆきました。
秋には抜穂祭を行い稲刈りをする予定です。
神道青年近畿地区連絡協議会の設立20周年大会に出席してきました。この会は近畿地区2府4県の神道青年会が集まって組織している団体で、それまでの近畿ブロック協議会から現行体制になって満20年を迎えました。これを祝して定例総会に併せて記念大会が開催されました。
午前中に役員会が開催され、午後からは総会、記念式典、講演会、懇親会と進められました。
記念式典では定例表彰として設立15周年以降で当会に功績著しい先輩方が表彰されました。続く記念講演では元滋賀県知事の國松善次先生をお招きし「戦後の歩み~日本とドイツ~」と題した講演が行われました。
役員会、定例総会、記念式典、講演会、清興、懇親会と行われ、懇親会には大勢のOBや神道青年全国協議会の役員なども出席され150名という規模でした。
伊太祁曽神社の御祭神である五十猛神は、父神である素戔嗚神が高天原から天降る時に付従ってきた神と記されています。そして大八洲国(日本列島)で最初に到着したのが出雲国鳥上峯でした。現在は船通山と呼ばれる山がその場所であると伝えられています。
そして素戔嗚神はこの地で樹種を造り、息子である五十猛神にその樹種をこの島にことごとく植えて青山と成すように命じます。五十猛命は筑紫国から植林を始め、最後に現在の紀伊国に辿り着きここに住むことを決めます。木の神様が住む場所ということでその地は「木の国」と呼ばれ、やがて紀伊国と名前が変わってゆきます。
つまり出雲国の鳥上峯は五十猛命の出発地であり、伊太祁曽神社は到着地なのです。
そこで、到着地より出発地を遥かに思う印として平成23年に船通山の岩が境内に置かれました。出雲と紀伊を結ぶ標の磐座です。
五十猛命は出雲を治める大国主神とも縁が深く、古事記では因幡素兎の続きに生命を狙われた大国主神を五十猛命が救う話が記されています。
とかく縁深き出雲国と大国主神に関わるところで非常に喜ばしい出来事があったのは慶賀の至りです。
今年も みどりの日 に、祝日の意義を鑑みて 親子木工教室を開催しました。
今年で7回目になります。
今回は、海南市に本社を置く 高田耕造商店さん にご協力をいただき、タワシづくり体験をしてもらうことにしました。
ところで、「木工教室なのにどうしてタワシ?」という質問がありましたので、まずはそこから説明しておく必要がありますね。
タワシはシュロという木の皮を材料として作ります。下の写真はシュロから剥いだ木の皮を見せているところです。シュロの皮は繊維状になっていて、剥いだ後櫛で梳いで解して使うのだそうです。
海南市は、もともとシュロの産地で、シュロを用いた生活用品の一大生産地だったそうです。
国産のシュロの中でも紀州産は品質が良く重宝されたそうです。
ところが、やがて輸入のシュロや、シュロによく似たパームなど廉価に手に入る材料が現れ、また科学製品も登場し、次第に国産シュロの需要は衰退し、シュロ山も放置されるようになっていったそうです。
高田耕造商店さんは、国産シュロを用いた製品を製造している唯一の企業だそうで、少しずつシュロ山の再生にも取り組んでいます。
さて、木工教室では、毎年のことですがまず木の神様 五十猛命 にご挨拶をするところから始まります。全員で揃って神前でお参りをして、それからシュロの説明や、タワシづくりの注意事項を聞きました。
そしていよいよ作業開始です。
まずは、タワシをつくる機械の説明を聞きます。
針金を通して、その間にシュロを挟んで、ハンドルを回してタワシの原型をつくります。
実際に1つ実演をして見せてくれました。
この時に、いろいろと注意して作業をしないと出来上がりが不恰好になるだけでなく、シュロが抜けやすくなったり、水の切れ具合が悪くなったりするという説明もありました。
みんな、いいタワシを作ろうと、真剣なまなざしで見ています。
そして、待望のタワシづくり開始です。
自分で針金を機械にセットして、その間にシュロを均等に並べます。
この分量などは職人技ですので、さすがにスタッフの方が適量を見て指導してくれます。
そしてOKになったら、ハンドルを回して針金にシュロを巻いて行きます。
巻き上がると細長いタワシが完成します。
出来上がったタワシは、シュロの長さを揃えるために ”散髪機” に通して毛足を揃えます。散髪機も自分でハンドルを回して操作をします。
毛足がそろったタワシをスタッフの方が丸く留めて、よく見る亀の子タワシの完成です。
機械が1台なので、参加者は順番を待ちながら作業を見守っていました。
今は100円均一ショップなどでも簡単に手に入るタワシですがこれらはパームなどでつくられたもので毛足も固いのですが、国産シュロでつくったタワシはやわらかく優しく洗うことができます。
お風呂で体を洗うのに使っても心地よい固さなんですね。
ちなみに、今回出来上がったタワシはお店で販売すると2600円の商品だそうです!
なかなか好評だったタワシづくり。また何かの機会に行いたいと考えています。今回参加できなかった方で興味のある方、是非次回はご参加ください。
今年も5月4日みどりの日の主旨を鑑みて、木に親しむ 親子木工教室 を開催します。今回は棕櫚(シュロ)を巻いて束子(タワシ)づくりに挑戦します。
タワシの材料として用いるシュロは紀州産。海南市の高田耕造商店さんの協力で実施します。シュロは、昔紀州の重要な産物でした。タワシやホウキなどの生活必需品はシュロを用いて造りましたが、中でも紀州産のシュロは重宝されたそうです。現在では安い輸入シュロや代用品のパームヤシにとってかわられ、紀州産のシュロ需要も減ってしまいシュロ山の手入れもあまりされなくなってしまい、却って紀州産のシュロは大変貴重なものとなっています。
その紀州産シュロを用いたタワシづくりができるのが今回の親子木工教室。参加費1,000円でタワシ1個が制作できますが、出来上がったタワシは市価2,500円相当のものだそうです。作業は小さなお子様でもできる簡単な内容。またシュロのタワシやホウキの効果的な使い方などの説明もされますので、お子様が楽しむだけでなく親御さんにも非常にためになる教室です。
参加を希望される方は、電話にて神社までお申し込みください。定員になり次第湿りらせていただきます。
天気予報では全国的に雪だそうで、勿論和歌山も例外ではありません。
高野山のあたりは雪も積もりますが、和歌山市内では雪は降っても滅多に積もることはありません。
ところが今朝はご覧の状態。こんなに雪が積もったのはここ数年ではありません。
昨年は伊勢の神宮の20年に1度の大きなお祭り、式年遷宮の遷御が執り行われた年でした。
遷御の儀を経て、天照皇大神様が桧香芳しい新宮にお遷りになられました。
丁度、昨年は出雲大社の60年毎の造営と重なり、神社・神道が大いに注目されました。
お伊勢参りの人数は爆発的に増え、昨年1年間で1000万人を越えたそうです。
凄いことです。
しかしながら、いろいろと見ているとブームで参宮している人や、ガイドブックを頼りに少々間違った参拝をしている人たちも見受けられます。
という訳で、本物のお伊勢参りの旅を知ってもらおうと、当神社の宮司が同行して色々とお話ししながら参宮する旅行が企画されました。
名鉄観光サービス和歌山支店の取り扱いで募集をしています。
詳しくは、こちらのパンフレットをご覧ください。(申し込み締め切り2月14日)
今、書店で販売中の旅行情報誌 『関西中国四国じゃらん』3月号。
いちご狩り特集をやっています。
神社への参宮線でもある貴志川線の終点 貴志駅 の周辺は沢山のいちご狩り園がある関西屈指のイチゴ狩り場。
貴志駅は日本唯一の檜皮葺の駅舎であり、世界的に有名になった三毛猫のたま駅長が勤務する駅であり、いちご電車・おもちゃ電車・たま電車という楽しい電車が運行されていることから、この特集でも取り上げられています。
貴志川線の沿線案内も記事になっていて、伊太祁曽神社も取り上げられています。