木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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祭員・参列者共に人形祓いを終えると「茅輪開き」
宮司が斧(よき)を用いて、大茅輪に附された注連縄を切り、大茅輪をくぐることができるようになります。
大茅輪を3度くぐり、祭壇に人形を納めて拝礼します。
祭壇には祓いを司る四柱の神々が祀られています。茅輪祭の期間だけの臨時の祭壇です。
多くの神社では大茅輪をくぐって本殿にお参りする形式となっており、祓戸神を祀る祭壇に茅輪をくぐったあと参拝するのは、当神社独特の形式のようです。
祭員・特別参列者が3度輪をくぐりお参りを終える頃に、一般参列者のお参りが始まりました。
まずは本殿にお参りし、その後に大茅輪を3度くぐります。
大茅輪を3回くぐったら、祭壇に人形を納め、祓戸神にお参りします。
これで半年間の罪穢れが祓われました。
大茅輪は30日のくぐり初め神事が済んだあとは、随時くぐっていただけます。
1日の早朝には祓戸神様にはお帰りいただきますので、それまではいつくぐってお参りいただいても結構で、今年も多くの方が参拝に来られていました。
日が落ちて暗くなり始めた午後7時からは、神賑行事としての奉納カラオケ大会。今年で38回目となりました。屋台にも火が灯り多くの参拝者が来られています。
今年も30組の方が出演され、自慢の喉を披露してくれました。
今年のゲスト歌手は宮本静さん。紀の川市出身の演歌歌手で、以前に当神社で新曲のヒット祈願と奉納歌唱を行ったこともあります。約30分のミニコンサートでしたが、舞台から降りて集まった参拝者などと握手を交わすなど気さくな舞台を披露してくれました。
昨年12月より今年2月末までの期間、スマートフォンの位置情報を利用したアプリケーション(ゲーム)「POKEMON GO!」の一部機能を制限してもらっていました。
これは、ジムと呼ばれる対戦機能を有する設備が二の鳥居に仮想的に設置されており、自動車に乗ったまま、つまり二の鳥居前に自動車を停車させてゲームに興じる人たちがいらっしゃり、その行為が他の自動車の通行に支障をきたすことがしばしば発生していたためでした。
参拝者が増える年始の期間は、歩行者の安全確保のためにもこの場所への自動車の駐停車は好ましくなく、一時的な機能停止を依頼したものでした。
特に今年は神戸方面から和歌山市が恵方にあたり、年始には大型観光バスによる団体参拝が多数予定されていたこともあり、二の鳥居前に自動車が停車しているとバスが通行できない場合があるので強く要望したものでした。
実際、二の鳥居前に恐らくポケモンGOを楽しいでいたと想像される自動車が停車している状況で、大型観光バスが通行できない事態が発生し、バスの運転手がクラクションを鳴らすも、その自動車はなかなか動かない、そして動いても僅かな距離の移動でバスが通行できる道幅の確保がなされないということがありました。
ジム機能および境内のすべてのポケストップの機能停止により、ポケモンGOによる不法駐停車や、参拝を目的としない来訪者はなくなり、境内は穏やかな環境を取り戻しました。
しかし、3月に入り機能復元すると再びゲームに興じる人たちが戻ってきました。
神社としてはゲームが神社に訪れるきっかけとなり、参拝をするという流れに繋がればと好意的に捉えてきていましたが、ここ数日の状況は酷く、駐車場の通路の真ん中に1時間以上も自動車を停めてゲームをしている人などがでてきました。
参拝者の多い週末などに、参拝を目的としない人たちが長時間駐車をすることで、参拝者の駐車スペースが確保できないことや、既述のように通路や参道に駐停車することにより通行の妨げとなることがあまりにも多くなりましたので、大変残念なことではありますが境内のポケモンGOに関する設備の削除を申請することとなりました。
既に申請により、これまでは「機能停止」という対応で行っていたジムを、今回は削除してもらい、現在はポケストップになっています。
今後も、まだ事態の改善が見られないようでしたら、境内のポケストップも削除申請する予定です。
マナー良くゲームを楽しんでいただいている方には大変申し訳ありませんが、ご理解の程お願いいたします。
5月4日のみどりの日に「親子木工教室」を開催しました。
今年は昨年同様に「黒文字楊枝づくりとお茶席体験」を実施しました。
今年は、日本木材青壮年団体連合会 が平成28年度に作成した「三育教本」も用いて実施しました。
ここでは「三育」とは「食育」「茶育」「木育」と定義し、お茶席を通して子供たちに日本の文化と心を育んでもらおうという取り組みです。実はこの「三育教本」の編纂に私も携わっていますが、それだけでなく今回の黒文字楊枝作成の指導をしてくれた 菊水産業株式会社の末延専務 やお茶席の指導をしてくれた 茶人の梅原宗直さん はいずれもこの三育教本に携わった面々。まさに「三育教本」を実現するメンバーでの取り組みでした。
まずは主催者である神社より親子木工教室の趣旨と神社の由緒を説明。
その後、参加者一同で参拝しました。続いて、境内には黒文字の木がありますので、実際に生えている黒文字を見学してもらいました。
木工教室会場に戻り、いよいよ黒文字楊枝づくりを行ってもらいます。
まずは黒文字楊枝の説明が末延専務よりあり、ある程度まで加工された材料が参加者に配られました。適当な大きさに仕上げられている黒文字を楊枝の形になるようにナイフで削り、必要であればヤスリがけをするという作業です。
最近は学校でナイフを使うことがないためか、子供たちは最初はおっかなびっくり黒文字を削っていましたが、勝手がわかってくると集中して一所懸命に楊枝づくりに没頭していました。
親子木工教室なので、一緒に参加していたお父さんやお母さんにも同じ様に楊枝づくりをしてもらいます。
黒文字を削るととても良い香りが会場に漂いました。削り屑を入浴剤にしたり芳香剤にしたり、また煮出して黒文字茶にしたりできると説明があると、皆さん削り屑も集めて袋に入れていました。
黒文字楊枝が完成すると、お茶席体験です。今自分がつくった楊枝をつかって和菓子を食べて、それからお抹茶をいただきます。お茶席の指導は茶人の梅原宗直さんにお願い致しました。
普通であれば出されたお抹茶をいただきますが、今回も自分で茶筅を持ってお茶を点てる体験もしてもらいました。お抹茶の点て方の基本を教わると、真剣に茶筅を持って自分のお茶を点てていました。
今回は5組10名の方に参加いただきました。
次回は「親子限定」ではなく、大人1人でも参加できる形の「黒文字楊枝づくりとお茶席体験」を企画したいと思います。
3月21日の春分の日に「勧学祭」を執り行います。
勧学祭とは文字通り「学問を勧めるお祭り」で、要は「学業成就祈願」、つまり「しっかりお勉強できるように」という祈願をする祭典です。
祭典への参列は事前申し込み(前日まで:電話で可)が必要です。
近年は登下校時に交通事故に巻き込まれるという事件を見聞きしますので、学業成就にあわせて登下校時の交通安全も祈願致します。
新小学校1年生にはランドセルをお持ちいただくと、祭典の中で御神前にそのランドセルをお供えし、祭典後は新1年生の子供さんに順番に御神前のランドセルを背負ってもらいます。
祭典は3月21日午後2時から。初穂料は3000円です。
死亡者 | 忌の期間 | 死亡者 | 忌の期間 |
---|---|---|---|
父母 | 50日 | 嫡子 | 20日 |
祖父母 | 30日 | 末子 | 10日 |
曽祖父母 | 30日 | 伯叔父母 (おじ・おば) |
20日 |
配偶者の父母 | 30日 | 兄弟姉妹 | 20日 |
夫 | 30日 | 従兄弟姉妹 (いとこ) |
3日 |
妻 | 20日 | 甥姪 | 4日 |
夫と妻の場合で服忌期間が違うとか、嫡子(いわゆる跡継ぎ)とそれ以外(末子)という表現があるとか、現代社会においては少し感覚が異なる部分があるかと思いますが、そこは一旦横に置いておいて、この期間は喪に服す期間とされています。
この期間は神社への参拝は勿論ですが、本来は外出や社交的な活動も控えます。
忌みの期間を超えて、喪に服すのは各自の判断によるところで特に定めはありません。
服忌の期間は過ぎているが、どうしても1年間と言われるのが気になる。でも初詣には行きたいという方は、忌明けの清祓いというのを近くの神社でしてもらって下さい。
そろそろ年末の忙しい時期ですので、良い顔をしない神社もあるかもしれませんが、年が明けてからでは更に対応はしてもらいにくいと思いますので・・・。
12月も中盤になりました。今年もあと半月です。
先日、政府より今上陛下の譲位に伴う改元を平成31年5月1日に行うという発表があり、平成の御代もあと1年と少しとなります。
12月は古くより「師走(しわす)」とも言います。文字通り「師が走る」から名付けられたという説明がありますが、この「師」の解釈がいろいろあるようで・・・(笑
師だから学校の先生として説明している場合もありますが・・・。
私は「御師」と理解しています。御師は「伊勢御師」が最も有名で、伊勢のお祓い大麻を全国に頒布して回った人達です。近世には数百人もの御師がいたそうですが、そのあたりについてはまた改めて記したいと思います。
話が横道にそれてゆきましたが、タイトルの話題に進めたいと思います。
年が改まると、多くの人が神社仏閣に「初詣」に出かけると思いますが、果たして「初詣」という習慣はいつからあるのか考えたことはありますか?
「そんなの昔からあるに決まっている」と思った貴方、実は大間違いのようです。
少なくとも、古い歳時記には「初詣」は記されておらず、当然「初詣」を詠んだ和歌もないのです。「初詣」が俳句の季語として取り上げられるようになったのは明治末期だという説もあります。
それでは、初詣の歴史を紐解いてみましょう。
奈良県が奈良市の大宮通り沿いで進めている観光拠点の整備事業で、きょう事業の中核となるホテルの地鎮祭が行われました。 県は奈良公園と平城宮跡を結ぶ大宮通りプロジェクトの一環として、県営プールなどの跡地に観光拠点の整備を進めています。今回建設される「JWマリオット」はその中核となるもので、外資系ホテルチェーンマリオット・インターナショナルが手がけるホテルの中でも最高級に位置づけられ、日本への進出は奈良が初めてとなります。 きょうは春日大社で地鎮祭が行われ、関係者およそ40人が工事の安全を祈願しました。 (後略)記事中に「春日大社で地鎮祭」が行われたとあり、実際にニュースでも春日大社の社殿で参拝する様子が流れていました。
11月14~16日の3日間、和歌山市立東中学校の2年生が職場体験学習にやってきました。
毎年この時期に実施されている行事で、中学生が様々な職場へ出向き、労働体験を行うというものです。
伊太祁曽神社でも15年以上前から受け入れを行っており、多い時は1年間に3校の職場体験学習を受け入れていた時期もあります。
近年は女子生徒に限る受け入れにさせてもらい、当社巫女より神楽舞の指導などを行っています。
限られた期間に神楽舞を覚えて、神前方法を行うことで、目的意識もしっかりするので、生徒たちもかなり真剣に取り組んでくれています。
残念ながら今年は11月15日を含む日程となり、七五三参拝が多くありましたので神楽舞については触り程度となりましたが、生徒たちはそれでも真剣に取り組んでくれました。
お神楽以外には、七五三祈願の受付や実際の参拝の見学、神社境内の諸施設見学、新春の御神札を袋に詰める作業などに従事してもらいました。
7月23日に伊太祁曽神社の大鳥居(一の鳥居)が改修工事が完了し、その竣工を記念して10月29日に「大鳥居竣工記念奉納舞楽」が行われました。
この奉納舞楽は、神社を練習場として行っている雅楽愛好家による「榊葉雅楽会」が主催し、大阪市にある浪速学院雅楽部が客演して行われました。
一同はまず正式参拝を行い、引き続き割拝殿に設けた特設舞台で舞楽の奉納を行いました。
当初は拝殿前に舞台を設置する予定でしたが、当日は生憎の雨天のため急遽割拝殿内での実施に変更。
榊葉雅楽会と浪速学園高等学校雅楽部の合計20余名による雅楽の演奏の中、左舞は賀殿急、右舞は落蹲が奉納されました。