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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

木と 樹と 気の 神様!?

伊太祁曽神社は 「木の神様」 をお祀りしています。

は樹木を指し、この文字は 立ち木の総称として使われます。

一方、 も樹木を指し、同様に立ち木の総称として使われます。
但し、こちらの文字は、木 と 尌 を組み合わせた文字です。
尌 は立てるという意味と音を表す文字だそうです。【新字源】
このことから、「木をうえる」 ひいて 「立ち木の総称」 として用いられるようになったとか・・・。

五十猛命は日本全国に木を植えて廻った神様ですから、木の神様 でも 樹の神様 でも良いのかもしれませんね。

さて、これは前振りでして(笑)、実は先日、「伊太祁曽神社のお守りに ”気” の文字があるのはなぜ?」 という質問がありました。
社頭でも時々尋ねられるのですが、今日はそのことに触れたいと思います。

氣運まもり木霊まもり伊太祁曽神社には 「氣運まもり」 と 「木霊(こだま)まもり」 という 2つの変わったお守りがあります。
(左:木霊まもり、右:氣運まもり)

いずれも、中央に大きく 「気」 という文字が書かれています。
これは 木の神様 = 気の神様 でもあるということです。

単に 「語呂合わせ」 と思われた方、さにあらず。
ちゃんと、それなりの理由があるのです。

五十猛命という神様は 『日本書紀』 に、全国に木を植えて廻った神様として記されていることは先ほど述べたとおりです。

古事記のものがたり 同時期に編纂された 『古事記』 には、この神様は 大屋毘古神(おおやびこのかみ) として登場します。
有名な 「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」 のお話の続きに登場するのです。
兎を助けて、因幡国のヤガミヒメと結婚した大国主命に、次々と災難が降りかかり生命を狙われます。このとき大国主命の生命を救ったのが大屋毘古神なのです。

お話の詳細は割愛します。詳しくは古事記を読んでください。右のような平易に書き下した書物も神社にて頒布しています。

このことから、いのち神という信仰が生まれ、病気平癒・厄除けの神様として参詣に来られる方もいらっしゃいます。

病気というのは読んで字の如く、気が病むのです。病んだ気を元に戻すから気の神様

もうひとつは、五十猛命には 「有功神(いさおしのかみ)」 という尊称があります。
非常に功績のあった神様ということです。これは、家屋や船、生活に必要な道具、さまざまなものの材料となる木を全国に植えて廻ったことに由来してつけられた尊称ではないのかと。
転じて、すばらしいパワー=気を持つ神様、ともいうことができると思います。

語呂合わせも含めて、木の神様 = 気の神様 として、その気(パワー)をいただきましょうというのが、木霊まもり、氣運まもりの主旨なのです。

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  • by よっしー
  • 2008/06/19(Thu)23:29
  • Edit
気の神様。いいですね~。
ところで和歌山県は紀伊の国。
木の産地であるから木ぃの国。
から来た由来なんでしょうか?

紀伊国の由来

  • by 木霊
  • 2008/06/20(Fri)01:43
  • Edit
> よっしーさん
「紀伊国」の由来は「木の国」。紀伊半島に木が多いこともそうですが、やはり木の神様が住むところから「木の国」と名づけられたといいます。
奈良時代に入り国名は漢字2つの雅字を充てよという勅令が出て、木の国→紀伊国といわれています。

キとカタカムナ

  • by まるすぎ
  • 2008/06/20(Fri)08:45
  • Edit
木と氣のお話ありがとうございました。
木霊まもりも気運まもりも身につけております(笑)
話は変わりますが、昨年より、日本語の音のルーツではないかとも言われる「カタカムナ」文献の本を多少読んでいます。その中に「キ」の音の解釈があります。(楢崎皐月の解読)

「キ」は、大円と横線日本の十字象で造られている。ということは、あらゆるものの潜象から現象へのチカラの出現を示す音声符で、「モノの発生を表わす」思念である。「キ」の思念の生きている日本語の例としては、キ(生・氣・木)、オキ(起)、キザシ(兆・萌)などがある。

とあります。
キという音の響きの中には、確かにそんな思念が潜んでいるような気がします。

音とカタカナ

  • by 木霊
  • 2008/06/20(Fri)11:03
  • Edit
> まるすぎさん
お守りは身に付けてこそ意味があるのですが、最近そういうことを知らない方が多いですね。
さて「カタカムナ」のお話興味深く拝見しましたが、日本にカタカナが登場するのは随分時代の下ってからになります。またご存知のように「幾」という文字の部分を取り出して誕生した文字です。
その意味で言うと「キ」という文字から音の持つ意味を探るという手法には疑問を覚えます。
勿論、その本自体を拝読したことがありませんので、それらに基づいた上での話しだと思うのですが・・・。

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