木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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新年おめでとうございます。
初詣の参拝、そして企業による初詣りも落ち着いてきました。
今年は辰年ですので、それにちなんだことを少し記したいと思います。
平成24年は、干支でいうと 「壬辰(みずのえたつ、じんしん)」 の年になります。
干支というのは、十干と十二支の組み合わせにより60通りあり、これを一巡することを 「還暦」 といいます。
さて、十干の 「壬(じん)」 は、五行では 「水」 を、陰陽では 「陽」 をあわらし、「みずのえ」 とも読みます。
この文字は、鉄を鍛錬する鍛冶に際し使用された台の形に由来し、「たたきだい」 とも読みます。
また、真ん中の横棒が長いことから、妊婦を表しているとも言われます。
これらのことから、「みずのえ」の年には物事は大きく進み始めて新しいものが生まれてくる年回りとされています。
一方、十二支の 「辰(しん)」 は 「たつ」 とも読み、龍(竜)があてられます。
龍は十二支の動物の中で唯一想像上の生き物で、強い霊力を持つ瑞獣と考えられています。
古来発掘された化石は竜骨と呼ばれ珍重されたそうですが、これは 「龍」 は 脱皮ならぬ脱骨して成長すると考えられていたからであり、また化石の存在が龍の実在する証であるとも考えられたようです。
昨年は、日本列島を大きな自然災害が襲いました。
東日本大震災はいうまでもありませんが、この和歌山県も台風12号により奈良県と共に多大な被害を受けました。
このことから、今年の 「壬辰」 は、新たに大きく踏み出して昇龍の如く大成する年という見方が多いようです。
私も 「その通り!」 といいたいところですが、少しばかり違います。
年頭から明年の話をすると 「鬼に笑われ」 ますが、平成25年は皆様ご存知の通り、伊勢の神宮が20年に1度の式年遷宮であり遷御の年です。そして出雲大社が60年に1度の大屋根の葺き替えを行い竣工する年でもあります。日本の2つの大きなお社が、共に新しく生まれ変わる非常に大きな節目の年です。
加えて、平成25年は伊太祁曽神社にとっても大変大きな節目の年に当たります。
伊太祁曽神社の初見は 『続日本紀』 の大宝2年(西暦702年)ですが、これは俗に言う 「三社分遷」 が発せられた年であり、この年より新たな社殿造営が始まり、和銅6年(西暦713年)に竣工したと考えられています。即ち平成25年(西暦2013年)は和銅6年(西暦713年)より1300年という節目に当たるのです。
「有功の神」との異名を持つ五十猛命を祀る社殿が新しくなったということは、その御神威が更に発揚されたと考えて間違いないことでしょう。
この様な、とても大きな節目を控えた前年が、今年 平成24年 なのです。
十干の 壬 が表すように、翌年を踏まえた 「たたき台」 の年であり、その成果が 昇龍の如く天高く昇ってゆく年 になるのだと思います。
昨年の 「卯」 年は 「卵」、そしてその 卵 が 「たつ」 、そして立ち上がった結果が 「み(実)」 になるのが平成25年。
今年は、精一杯の踏ん張り年だと思っています。
力強く、誇り高き日本復活の為!
そして、世界中が平和で安泰の為!
今年は、みなさん目一杯頑張りましょう!!
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