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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

おみくじの引き方


12月に入りました。いよいよ今年も残すところあと1ヶ月を切りました。
世間一般でも慌ただしくなりますが、私たちは特に迎春準備で慌ただしくなります・・・。

さて、年が明けると多くの皆さんは近くの神社仏閣に初詣に行かれると思います。
初詣の意味や作法についても記しておきたいのですが、それはまた別の機会にします。

初詣に限らず、お参りの後に「おみくじ」を引かれる方も多いと思います。
普段の日でも、社頭の様子を見ていると おみくじ を引く方は結構いますね。
ただ、おみくじの正しい引き方を知らない人が案外多い。

という訳で、おみくじの正しい引き方について記しておきたいと思います。
おみくじについては以前にもこのブログで少し説明しましたが、今回はより詳しく書いてみたいと思います。→ 以前の記事「おみくじ」はこちら

「正しい引き方」と言っても、これから記す以外の方法が「間違い」という意味ではありませんし、そもそも ”作法” といった類のことではありません。
どちらかというと ”こころ構え” のようなものと思って読んで下さい。

まず、おみくじを引く前にお参りをしましょう。
当たり前と思う方も多いと思いますが、参道を歩いてきて社務所におみくじがあるのをみつけると「まずおみくじを引く」という方がいます。場合によってはおみくじを引いて、そのまま参拝せずに帰ってしまう方もいます。
「おみくじ」とは「御神籤」とも書きます。いわゆる「くじ引き」ではありますが、一般の「くじ引き」ではありません。神様からの託宣(たくせん=メッセージ)が記されたものと思ってください。神様無視でおみくじを引くことは意味のないことです。

おみくじは謹んで引きましょう
友達同士などでおみくじを引くと誰が「大吉」だったかとか、「小吉」を引いたから負けたとかというやり取りが聞こえてくることがあります。
良い結果が出れば嬉しくなるのはわかりますが、別に「大吉」は当たりくじではありません。また「小吉」や「末吉」、はたまた「凶」や「大凶」がはずれくじでもありません。
友達より良い結果が出たからと言って大騒ぎするのは、大相撲で優勝した力士が土俵上でガッツポーズをするくらい見苦しいものに、私の目には映ります。

何のためにおみくじを引くのでしょう?
きちっと目的を持っておみくじを引きましょう。
目的と言ってもそんなに大袈裟に考えなくて構いません。
「今年はどんな年になるのかな?」「今日はどんな1日になるのだろう?」こんな風に、おみくじで知りたい期間を思い浮かべながら引くのも1つです。
または「今年は受験なんだけど志望校に合格できるかな?」「今年は出産を控えているけど、元気な赤ちゃんが生まれてくるのかな?」「想いを寄せている人がいるけど上手くゆくのだろうか?」こんな風に、具体的な内容を思い浮かべながら引くのも1つです。
そして出てきたおみくじは、あなたが思い浮かべたことの結果です。期間を思い浮かべながら引いたおみくじは、その期間のあなたについてのことが、具体的な内容を思い浮かべながら引いたおみくじは、その内容のことが記されていると思いよく読んでください。

吉と中吉ってどっちが上なの?
おみくじを引いた方から「吉」と「中吉」のどっちが上なのかといった質問が時々されます。
まぁ順番がないことはないのですが、私はあまりその説明はしないことにしています。
あくまで「大吉」とか「吉」というのは書かれている内容の総合評価といったところですから・・・。
例えばこんな場合もあります。
 「大吉」・・・【失物】出ず。遅ければなし。
 「末吉」・・・【失物】出る。手近いところ。
大吉よりも末吉の方が良いのは一目瞭然ですね。

とにかくおみくじに書かれている内容をよく読むこと
おみくじを引いて「大吉」であるかどうかを見たらすぐに折りたたんでしまったり、みくじ掛けに結ぶ人がいますが、中身をよく読むことが大切です。
おみくじによっては和歌が書かれていたりするものもあります。こういったところにも、何かハッとする何かが書かれていることがあります。神様からのメッセージだと思えば余すところなくしっかり読みますよね?

おみくじは持って帰ってはいけないの?
大抵神社には「みくじ掛け」というものがあり、参拝者が引いたおみくじを結んで帰ることができるようになっています。また境内の樹木にたくさんおみくじが結ばれている場合もあります。
そのためか「おみくじは引いた後 結んで帰るもの」と思っている方も多いのかもしれません。時々「おみくじは持って帰ってはいけませんか?」という質問もあるようです。
私は「可能な限りおみくじはお持ち帰りください」とお話ししています。神様からいただいた大切なメッセージ。特に1年間の思いや、長くかかりそうな願い事に関して引いたおみくじであれば、そこに書かれた内容をときどきは読み返して気持ちを引き締めたいもの。神社に結んで帰ってはそれができません。
一方で「願い事が結願(けちがん=叶うこと)するように」と ”結ぶ” という考え方があります。また内容が芳しくなかったので「良くなるように願掛け」をしてみくじ掛けに ”掛ける” という考え方があります。
どれが正しいということはありません。私はお持ちいただくのが良いと思いますが、扱いが粗末になってしまうといけないというのであれば結んで帰られるのでも良いと考えます。
尚、神社によっては境内の木などにおみくじを結ばないようにお願いしているところもあります。伊太祁曽神社の場合も「木におみくじを結ばないように」お願いしています。みくじ掛けがありますので結んで帰られる方は、そちらにお願いいたします。

おみくじに石などがついているのはどうすればよいのでしょう?
おみくじの中には、小さな人形や石などが一緒に納められているものがあります。
これらは「お守りがわり」にお持ちいただけばよいと思います。
伊太祁曽神社のおみくじでいうと、「鯛みくじ」「三角みくじ」「とんぼ玉みくじ」がこれにあたります。
「お守り」と「お守りがわり」は厳密には違うものなのですが、一般にはどちらも「お守り」という表現をしてしまいますね。「お守り」と「お守りがわり」の違いについては、またの機会に記したいと思います。

おみくじについている特定の石が欲しいので何回も引いて良いですか?
おみくじは1日に1回しか引いてはいけないという決まりはありません。
最初の方に書いたように、願意ごとに引くことには何ら問題ないと思います。
でも、この場合はおみくじ本来の主旨とは異なりますよね。あまり良いこととは言えません。
引いたおみくじについていた石や人形と御縁があったということです。欲しいモノがでるまで引くのであれば、それはもはや「おみくじ」ではなくて単なる「くじ引き」でしかありません。
「おみくじは自分が納得ゆく結果が出るまで引き続けても良い」と言った方がいるそうです。(テレビでパワースポットとかスピリチュアルとかの番組によく出ている方だそうです)
「良い結果が出るまで引くことで自身の運気を変えることができる」のだそうです。人それぞれの考え方ですから否定はしませんが、私はやはり最初に引いた結果を謙虚に受け止める姿勢こそが日本人としての在り方だと思うのです。


以上、おみくじについて何点か記しました。
尚、ここに記したのはあくまで私個人の考え方、捉え方です。
神社界としての考え方でもありませんし、ここに記している以外の方法が間違いという訳でもありません。
明年の初詣や、普段からの参拝でおみくじを引くときの参考にしてください。

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