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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

バーチャル参拝

最近の パワースポットブーム などで神社に参拝される若い方が随分と増えています。
また、神社・仏閣でのマナー・作法について解説した書物や雑誌の特集も頻繁に行われているためか、ちゃんと参拝されてゆく方が多いように思います。

一方で、ブームの上っ面だけ乗っかった 来訪者 も少なくないのは事実。
神社としては 参拝者 とすら呼ぶことのできない方々なのが非常に残念です。


ところで、インターネット と ガラパゴス化したといわれる 多機能携帯電話 の普及で、手軽に神社・仏閣に参拝・参詣できるサービスや、新符・守札(一般にいうお札・お守り)の発送代行、祈祷の代理参拝などといったサービスも現れているようです。

しかし本来、祈願やお札・お守を受けるのは本人がするものと考えられています。
勿論、例外的に近しい方が代わって参拝する 代参 というものも昔からありますが、これは特例。

この様な神社側の意図を汲み、代理参拝やお札・守りの発送を行っていた事業者が、この種のサービスを閉鎖したというニュースがありました。

世の中が便利になり、生活習慣や時間帯も様々になってきましたから、自身に代わって祈願をしてもらったり、お札・守りを受けてきて貰ったり、インターネットを通じて画面上で参拝したりお札・お守を送ってもらうように依頼したり、便利そうですね。

でも、これは全く人間の都合によるもので、本質から外れていってしまっています。
そのことが、だんだんと分からなくなってきているのですね。

また、神社界もあまりそういうことに対して、積極的に 「違っている」 と発信してこなかったという実情があります。

昨年夏に、こういうことを含めた研修会があり参加してきました。
その時に感じたことや、その成果などをブログにアップしようと思いながらなかなかできずにいましたが、今回の機会に、しばらく掲載しようと思います。


まずは、今回のきっかけとなった 『神社新報』 の記事を転載しておきたいと思います。
原文は歴史的仮名遣い(いわゆる旧仮名遣い)で記されていますが、現代仮名遣いに改めています。

 近年、受験シーズンなどに神社の活動が利用される事例が多発している。今年はインターネット上で代理参拝・守札の発送などを謳うサービスが現れたものの、神社関係者の申し入れにより、事業者が当該サービスを閉鎖するという事例があった。

 今回、神社側の意を汲みサービスを閉鎖したのは、京都のさまざまな商品を扱っている事業者。基本的には「京都に容易に来られない人のためのサービス」だが、一定の手数料を取り京都市内のいくつかの神社で授与している神符守札を代わりに受けて発送するというサービスを扱っていたほか、依頼人の代わりの人が有名神社に参拝し、インターネットと携帯電話を介して境内を意のままに動き、守札を受けたり絵馬に祈願文を書いたりできる「ヴァーチャル参拝」などのサービスを提供していたという。
 かねてから神社本庁では、インターネットの活用において神社界の方針とは相容れない事例が散見されることに鑑み、神社の尊厳護持の観点から注意を喚起。昨年七月にも、「神社の活動とインターネット活用の留意事項について」を各都道府県神社庁に通知している。
 このため、同サイトで守札を扱われていることを知った府内著名神社が府神社庁に相談。当該神社から事業者への申し入れを行うこととなった。電話で事業者に事情を説明したところ、即座に了承され、当日中にサービスが閉鎖された。
 神社本庁祭務課では、「よかれと思っておこなっているサービスが、神社界の方針と合わないと気づく機会のない事業者も多いようだ。各神社で積極的に”ふさわしくない”ということを発信することが相互理解に繋がるのではないか」と語っている。

一般化の懸念
商行為と誤解

 昨年七月の神社本庁通知では、「インターネットに関わる研究会」における協議を踏まえ、「神社の尊厳護持とネット社会への対応」と題する解説が付されたが、この中で、いわゆる「ヴァーチャル参拝」「通信祈願」「神符守札のネット受付」「営利目的の代理参拝・神符守札の代理授与」に関しては、教化活動に資する可能性を挙げながらも、「社会一般にインターネット上で『参拝』という信仰行為が完結するかのような印象を与え、健全な信仰形態を損なうことになりかねない」と注意を喚起している。
 また、願主の参拝をともなわない「通信祈願」「通信祈祷」については、「代参」などの慣行にも触れつつ、「特例」は容認されるものの、不特定多数を対象に「インターネット上で日常的に受け付ける」ことは、あたかも「通例」であるかのような印象を社会一般に与え、参拝を第一義とする伝統的な信仰形態を損ないかねないことを指摘。さらに、神社における祈願が、対価を伴う商行為であるかのような誤解を生じさせる可能性にも言及し、ウェブサイト上の神符守札の紹介も、一般商品と混同されないよう注意を促している。
 

( 『神社新報』 平成23年2月14日付け 第3058号 より転載 )

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