忍者ブログ

木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

粥占の準備

1月15日の卯杖祭は、
・厄除けの卯杖
・魔除けの小豆粥
・農作物の豊凶占い
の3つの要素が複合した祭典です。
粥占準備
14日夜に小豆粥を炊き、その釜の中に竹筒を沈め、筒に入った粥の量で農作物の豊凶を占います。
(竹筒は1晩神前に奉奠され、結果を見るのは明朝早旦)

その小豆粥を炊く 鼎(かなえ=3本足の大釜) の準備を行いました。

拍手[0回]


鼎の年号この釜は 天保6年(西暦1835年)に奉納されたもののようで、写真の様に年号が彫られています。
天保6年と言うと、天保の大飢饉の前年ですね。

神社にはもう1つ鼎があり、こちらには文化年間の奉納と彫られています。
この釜は少し小さいため、現在は使用していないのですが・・・。

今日は大釜に湯を沸かして、その中に占いに用いる竹筒を沈めて、釜と竹筒の灰汁抜き作業を行いました。

明日は、午前中に火鑽具(ひきりぐ=木を木をこすり合わせて火を熾す祭具)を用いて忌火を鑚り出して、夜の粥占に向けて、小豆粥を炊く準備を行います。
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

初めてみました。

  • by まるすぎ
  • 2009/01/15(Thu)08:51
  • Edit
感動です。^^
豊凶占いも祭典のひとつなのですね。
この祭典のルーツはいつからなのでしょう。
弥生?大陸から伝ったもの?
ともかく、鼎という祭器にも
歴史の重厚さを感じさせられます。
礼器という側面だけでなく、
三本足のその姿から、
古来より鼎は、
様々な教義を喩える際に
使われたとも聞きます。
何かご存じのことあれば教えてください。

話は変わりますが、
香炉も鼎になっていますよね…

まるすぎ様(Re:まるすぎ)

  • by 木霊
  • 2009/01/19(Mon)12:15
  • Edit
粥占がいつ頃から始まったものかはっきりしません。
卯杖祭自体は平安期の儀式書に見ることができますから、その頃には形としても整っていたことがわかりますが、伊太祁曽神社ではいつごろから行われているのか、よくわかっていません。

鼎の呪術性については、まず全国で行われている粥占神事を調べてみる必要が有るかもしれませんね。

TRACKBACK

Trackback URL:

ブログ内検索

暦(カレンダー)

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新コメント

[01/02 東川町民]
[05/14 和佐]
[07/03 ながお]
[07/02 ながお]
[06/29 ながお]
[05/25 あずはる☆ブログ]
[01/07 石都都古和気神社・祢宜]
[06/26 通りすがりのものです]
[08/02 通りすがり]
[05/16 ぽぷら]

最新トラックバック

カウンター

アクセス解析

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 神道へ
Copyright ©  -- 木の国神話の社 禰宜日誌 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]