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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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輸入割り箸の現状(続:割り箸を使うのは森林破壊になるのか?)

平成20年に9回に分けて連載した「割り箸を使うのは森林破壊になるのか?」
このブログでの書き込みをきっかけに、材木屋さんの友人たちといろいろと検討を重ねて、実験の末、「端材を使ったマイ箸キット」が誕生しました。
この「お箸キット」は当社でも、紀北キャンペーンや木工教室などで何度か活用しています。
また、この「お箸キット」を使ってワークショップなどを展開している友人もいます。

「割り箸を使うのは森林破壊になるのか?」の連載第7回目では輸入割り箸の危険性について触れています。
【リンク】割り箸を使うのは森林破壊になるのか?第7回

最近、輸入割り箸の危険性について啓発しているサイトを見つけましたので、リンクを貼っておきます。大雑把に言うと、8年前とほとんど状況は変わっていません。


中国割り箸製造工場の恐ろしい実態!割り箸使用は本当に危ない!

日本人が年間使っているわりばしの量。なんと軽く260億本を超えるそうです。1日あたりにすると7,100万本が消費されているんですね。確かに仕事や外出先での外食の多くはわりばしを使ってますね。
なかなか日本では大きく取り扱われませんが、そのわりばしで恐ろしい健康被害の恐れがあることが分かりました。まず百聞は一見にしかずということで2つの画像を見てください。

(画像は貼っていません。リンク先を参照して下さい)
↑こちらは以前に話題になったことがありますが、割り箸を金魚鉢にいれたら7日後には金魚が死んでしまったそうです。

 本来、あんなきれいな白いクリーンな木のわりばしなど存在せず、製造の過程で漂白剤、防カビ剤が大量に含まれています。


(画像は貼っていません。リンク先を参照して下さい)
↑こちらは、中国の有名俳優ホアン・ボー氏がレストランで仰天体験したSNS投稿です。彼がわりばしをきれいにしようと店員から水をもらってつけていたら、なんと水が黄色に変色し、変な匂いがしたというショッキングな出来事を紹介したものです。有名人の投稿だけに直ぐに125,000近くが転送投稿され中国では波紋を呼びました。

実際にわりばしの毒性について研究したレポートがあります。東京都健康安全研究センターの研究レポートで、わりばしに含有しているクロロエタノールの含有調査によると、わりばしや竹串などの竹製品を鶏などの食品に刺すと期間にもよるが3~24%が食品に移行することが確認できたそうです。

防腐剤に含まれるエタノール(ここでいうクロロエタノール)は、農薬などにも使われ、神経系統、肝臓などに影響を及ぼすことが知られていて国際的な危険有害分類基準では区分1「発がんのおそれ」に分類されているそうです。

日本ではこうした中国わりばしの使用量が9割以上です。大部分のわりばしは中国の貧しい小さな村で超低賃金で大量生産をしているのが現状です。竹製品の村工場が並ぶ合肥市の製造現場では教育を受けていない労働者が不衛生な環境で製造をしているそうです。

市の役員は「工場で働くものはみんなきちんとした教育を受けていないですよ。」「ほとんどのわりばしはすぐカビてしまいます。だから、工場で防腐剤と漂白剤を使ってるんです。」と言っています。

教育を受けていない工場で働くものがきちんと定められた薬品量で製造しているのかまでは誰も分かりません。

割り箸の毒性に制限がなくなる中国政府のずさんな管理

問題は、中国の定める基準で製造がされているか当局から厳格な取り締まりがあるわけではなく、実質政府は見て見ぬふりをしているのが現状のようです。

こうしたわりばしを作る工場の多くの地域では製造の認可すら取っていないので、実際に製品元を探し当てることは難しく、製造自体が工場任せになっているのが現状とのこと。(!! これは恐ろしい事実・・)

中国国際食品包装協会のDong Jinshi氏は「政府には厳密な品質検査を担当するところなんてないですね。たとえば北京のダシン区にはわりばし工場が7、8あって、製造から箱詰めまで全てやっています。出荷後にいろいろな販売業者を通していくから、出荷したら工場のオーナーですらどのわりばしが自分の工場のものかなんて分からないんです。」と述べています。

こんな状況でしたら、ただでさえ有害物質が含まれているのに多くの工場がきちんと適量を使って製造しているとは考えにくいですよね。もしかしたら日本人は大量に使っているわりばしからの有毒摂取量によってかなり健康を害している可能性が高いです。

日本人が好きなラーメンやうどん、そば、お味噌汁など汁物でわりばしを使っていますが、水分を吸収したわりばしを毎度口に運んでいる行為はそのまま大量の漂白剤、防カビ剤を口に運んでいるのと同じことということになる訳です。(ほんとうに恐ろしい…。)
食品の安全には気を使っても意外と盲点になりがちなわりばし。もう一度「My箸」を持ち運ぶことを考える記事でした。

(参考元:上海日報.com; Disposable chopsticks hazardous to health , Natural News; Chopsticks in China loaded with deadly toxins )
この記事も、私が以前に記したこととほぼ同じ内容が書かれています。
とすると、8年前から何も状況が変わっていないのでしょうか。
もし変わっていないのであれば、これはシナ政府を批判するのではなく、こういった製品の輸入に制限をかけられない日本政府を批判しなくては行けないのかも知れません。

記事の信憑性についてはいくつか気になるところがあります。
割り箸を入れたら金魚鉢の金魚が死んでしまったというのはちょっと極端な気がします。
あんな綺麗な白い木の割り箸云々とありますが、例えばアスペン使ってお箸を作れば比較的白い割り箸になると思います。
また、「きちっとした教育を受けていないものが働いているので、使用している薬品量が適切でないかもしれない」というのは、ちょっと偏見じみているようにも受け取れます。

一方でこんなことを記したサイトもありました。

「割り箸は危険」都市伝説の起源と進化(笑)

田中淳夫 | 森林ジャーナリスト2014年8月10日 12時11分配信

まずは、写真を見てほしい。(写真省略)
冒頭には
「中華スープに割り箸をつけたとき、モワッと何か白くにじみ出るのが見えた。」
ここを読んで、ああ、最近このニュースが週刊誌やネットの世界でよく紹介されているな、と思った人がいるかもしれない。中国製は食品だけでなく、割り箸も危険なんだ……。
残念でした。この記事は、2007年8月17日号の「アエラ」である。7年も前のものなのだ。最近流れているのは、主に「週刊大衆」の記事のようである。
「上海のレストランで食事をしていた一般客が、割り箸を澄んだスープに入れたら、瞬く間に濁ったことから発覚しました。報告を受けた当局が調査のために割り箸を水槽に入れたら、元気に泳いでいた金魚が、ぷっかり浮かんできたそうです」(通信社中国特派員)
これはネットで公開されたものだが、私はほかにも目にしたことがあるから、このところ、いくつもの媒体で取り上げられているのは間違いない。いずれも伝聞で場所も時もはっきりせず、そして匿名だ。
しかも、今回が初めてのスクープ?ではなかったのである。
割り箸危険論の登場を探ると、アエラの記事の前に、日経ビジネスオンラインの2007年8月24日配信にも割り箸の記事があった。これは「中国・キタムラレポート」で、こちらはちゃんとネタ元を記している。大連市の新聞「半島晨報」だ。
こちらで問題にしているのは割り箸の品質保証期限の遵守だが、その中で割り箸の中には「漂白」や「乾燥」「艶出し」、そして「防カビ」に化学薬品などを使っているケースがあることも記している。この新聞は、全体にしっかり取材した様子が伝わる。

割り箸批判の起源をたどると、かなり古い。古くは、1940年に軍から出た「割り箸不要論」である。それは軍船をつくる木材が不足しているのに、割り箸のように木材を使い捨てしているのがケシカランという内容であった。木材は軍需物資であり、無駄遣いを嫌われたのだ。
だが、政府による調査も行われて、割り箸は製材時の端材から作られていることがわかると鎮静した。
戦後は、1960年代から幾度も「使い捨ての割り箸はもったいない」と割り箸不要論が起きる。たいていマスコミが火をつけて、一時は盛り上がるが、数カ月で鎮静化する動きの繰り返しだ。これらは、皆「使い捨て」の是非がテーマであった。
その根底には、割り箸が日本の森林を浪費しているのではないかという認識がある。
少し様子が変わるのは、1989年に公表されたWWF(世界自然保護基金)の「割り箸が熱帯雨林を破壊している」という資料だ。正式なレポートではなかったが、一度報道されると、またたくまに広まった。国内の森林ではなく、海外の森林を取り上げたところに「新しさ」がある。
しかし、割り箸は熱帯地域の木で作られることはほとんどないことがわかる。そこで次のターゲットとなったのは、中国の森林であった。日本の割り箸の多くが中国産であることが知られだしたからだろう。割り箸が中国の森林を破壊しているとした。(もっとも、現在の中国産割り箸の多くは、ロシア材を使っている。)
以後、1990年代に割り箸批判は強まるのだが、そこでは「割り箸は森林破壊」がテーマとなった。
それもやがて鎮静化するが、2005年に再び火がついた。それは中国の要人が「割り箸を全面禁輸する」と発言したことからだった。つまり割り箸を使えなくなることを危惧して、割り箸の代わりに塗り箸を使おうという運動になったらしい。その理由としては、やはり世界的な森林の減少が指摘された。
もっとも、全面禁輸はまったく実行されなかったのだが。

ただし、割り箸の消費量は激減した。2007年当時に年間約250億膳使われた割り箸は、現在190億膳程度である。代わって増えたのは、塗り箸ではなくプラスチック箸だ。主に外食産業が割り箸から切り替えたからだ。石油製品であるプラスチックは、環境破壊ではないと考える人が増えたのだろうか。

ここ数年、またもや割り箸批判がぶり返し始めた。
今度のテーマは「環境」というより「安全」である。とくに中国産に対する攻撃だ。中国の食品に次々と起こる安全疑惑に連動するかのように割り箸批判も起きている。
ちょうど毒入り餃子事件やメラミン粉ミルク事件が起きたりしたことが、中国の食品擬装が問題となり、中国の食品は、残留農薬や添加物がいっぱい、不衛生な製造過程である、と怒涛のように批判された。すると一緒に割り箸も取り上げられるのである。

どうやら割り箸危険論は、繰り返し登場する都市伝説のようなものらしい。
ただし、時代に合わせて理由は変わる。単に「木材がもったいない」だけでなく、森林破壊になったり、安全になったり。

「ファストフード店のハンバーガーに使われているのはミミズ肉」という都市伝説が、ときにネズミ肉になったり、3本足のニワトリになったり、中国産期限切れ肉になったり(あ、これは伝説ではないか……)するようなものだ。
いずれにしても、時流に乗って、割り箸批判も行われているのだ。資源不足や国の内外の環境問題。今は食の安全に加えて中国たたきの材料として格好のターゲットになったというわけだろう。割り箸批判も“進化“するらしい。

もし、本当に割り箸が危険だと思うのなら、自ら実験をしたらどうだろう。割り箸を水につけると白いものがにじみ出るか。金魚が死ぬか。非常に簡単で誰でもできる。手間も金もかからない。そして確認できてから騒ぐといい。(本当に確認できたら、大スクープだ。)
何もしないで伝聞・匿名で批判を垂れ流すのはみっともない、というより情けない。
なるほど。確かに、私は割り箸を水につけておいてどうなったかという ”実験” はしたことがありません。しかし食べ終えて長時間うどんやラーメンのスープに割り箸が浸かりっぱなしになっている状態の、スープの表面に何かが浮いているような場面は見たような気がします。
実験をしたわけではないので、割り箸ではなく他の要因かもしれませんが・・・。

ただ、私が輸入割り箸の薬剤付けについて知ったのは、後から掲載した記事の言う、割り箸全面禁輸の頃。つまり、飲食店でプラスティック箸が増え始める少し前のことです。
この時期は割り箸が環境破壊に繋がると言われ、割り箸批判をされていた頃です。

真相は、伝聞ではなく自分自身でちゃんと調べてみなくてはわかりませんが、食の安全を含めて様々なことについて安全が求められている現代、心情的に国産品の方が信じられるというのが日本人ではないでしょうか。


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