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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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祭式研修会(遷座祭)

神道青年会という青年神職の集まりがあります。
各県単位で会があり、更に地区、全国という組織体になっています。また県下では支部が構成されていたりします。和歌山県の場合は、県下に8つの支部があります。

さて、和歌山県神道青年会では、毎年2月頃に祭式研修会を行っています。
今年は 「遷座祭」 についての研修を企画し、本日が研修会でした。

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「遷座祭」 というのは、神様をお遷しする(=遷座)するお祭りです。
社殿の新築・修築や、屋根の葺き替えなどを行う時には、仮殿などを建てて神様をそちらにお遷しします。
これを や 「下遷座(げせんざ)」 などといいます。
そして、再び本殿にお戻りいただくのが 「上遷座(じょうせんざ)」
人間でも、家を建て直すときには、仮屋に引っ越したりしますが、簡単に言うとそれと同じです。

今日は1日、みっちりと研修してきました。
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無題

  • by まるすぎ
  • 2008/02/25(Mon)08:25
  • Edit
私が住む地は朝倉というところです。
この地の古い神社に麻氏良布神社があります。
以前木霊さんより、延喜式神明帳に記載されている麻氏良布神社の住所は、筑前国上座郡(かみつあさくらのこおり)だと伺いました。
今回の記事にも「座」という字がでてきますが、「遷」と関連する言葉なのでしょうか?

  • by 木霊
  • 2008/02/25(Mon)14:39
  • Edit
「座」というのは「神様のお座りになるところ」と思ってください。これを「遷す」ので遷座といいます。ですから、「座」と「遷」という文字には直接の因果関係はありません。

筑前国には上座郡・下座郡とありましたが、もともとは朝倉郡だったようで、和銅年間に上座・下座に分かれたようです。
地名「アサクラ」の語源については詳らかではないようですが、「座」の文字を充てたのは、集落東方の山が「神の朝の座」と呼ばれたことに由来するのではないかとも言われているようです。

無題

  • by まるすぎ
  • 2008/02/26(Tue)08:22
  • Edit
なるほど…知らないことばかりで嬉しいです。
ってことは、「座」という字を「アサクラ」とは元々読んでなかったのかもしれないですね。
シンプルな文字一つに奥行きがある。
文化って凄いですね。感動しました。

下遷座

  • by cohchan
  • 2010/04/22(Thu)23:24
  • Edit
古文書に「下遷座」なる語があり、「下」の読み方で迷っていたところでした。「げ」と判明し感謝しています。

Re:下遷座

  • by 木霊
  • 2010/05/12 09:29
お役に立てて何よりです。

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