木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
伊太祁曽神社境内においてゲームソフトポケモンGOの使用は、現在のところ禁止しておりません。
ただし、神社は神様を祀り、参拝者が祈りを捧げる施設です。
ポケモンGOを楽しむ前に、まず神様に御挨拶のお参りをしましょう。
また参拝する場所に出現したポケモンは神様にお参りをしていますので、捕まえないようにお願い致します。
神社の境内には神様しか入ってはいけない場所がたくさんあります。建物の中や、柵の中などには入らないようにお願い致します。
たとえ珍しいポケモンがそういった場所にいたとしても、それを捕まえに行ってはいけません。
神社には石段や池などもあります。ゲームをする際は十分に回りに気をつけて下さい。
神社には神様にお参りするしている人の邪魔にならないように、ゲームを楽しんで下さい。
尚、伊太祁曽神社境内には6箇所のポケストップがあります。
ポケモンを捕まえることが出来ても、大声を上げたりしてはいけません。静かにお参りする人たちの邪魔になりますし、多分神様もびっくりされると思います。
珍しいポケモンを捕まえることができたら、神様に感謝の報告されるのも良いですね。
尚、二の鳥居に設置されているジムには伊太祁曽神社の御祭神「五十猛命(いたけるのみこと)」が出現することがあるようですww
古くから行われている伊太祁曽神社の茅輪祭(ちのわまつり)。
地元では「わくぐり」とか「わぬけ参り」という方が通りが良いお祭りです。
半年間の罪穢れを祓う夏越祓の神事で、全国の多くの神社では6月30日に執り行われます。
最近では茅輪をつくる神社も随分と増えたので、身近なところで「茅の輪くぐり」を行った方も多いかもしれませんね。
伊太祁曽神社では戦後しばらくの時期までは、旧暦6月30日に行っていたようです。
しかし、毎年祭典日が変わるのはいろいろと不都合があるということで、昭和40年頃に7月30・31日へと移行したようです。
和歌山市内で「わくぐり」と言えば、他のどこでもなく「伊太祁曽神社の茅輪祭」を指したともいいます。
その古くから続く茅輪祭の行事の一環として最近すっかりと定着してきたのが、打ち水大作戦。
平成19年に和歌山で初めて打ち水大作戦が展開された時から、伊太祁曽神社会場は変わらずこの作戦を実行し、今では唯一の会場となりました。
打ち水は2次水と呼ばれる溜めた雨水やクーラーの排水、風呂の残り湯などを有効活用して道路に撒く行為です。
しかし、せっかく神社で、それもお祭りの時期に打ち水を行うのだから浴衣でやろうとの声がけがあり、年々浴衣姿での参加者が増えてきています。
今年も、昨年同様に神社で浴衣の着付けもしてもらえます。(予約優先。500円)
7月30日と31日は伊太祁曽神社へ是非お越しください。
夕方からは露天も開き、奉納舞台では様々な出し物も繰り広げられます。
浴衣着付け
7月30日 16:00~18:00(くぐり初め神事に参列できます)
31日 13:00~15:00(打ち水大作戦に参加できます)
16:30~19:00(夜店などをお楽しみ下さい)
予約優先。申し込みはこちらからまたは電話にて(073-478-0006 9:00~17:00)。
着付け費用500円
この記事も、私が以前に記したこととほぼ同じ内容が書かれています。中国割り箸製造工場の恐ろしい実態!割り箸使用は本当に危ない!
日本人が年間使っているわりばしの量。なんと軽く260億本を超えるそうです。1日あたりにすると7,100万本が消費されているんですね。確かに仕事や外出先での外食の多くはわりばしを使ってますね。
なかなか日本では大きく取り扱われませんが、そのわりばしで恐ろしい健康被害の恐れがあることが分かりました。まず百聞は一見にしかずということで2つの画像を見てください。
(画像は貼っていません。リンク先を参照して下さい)
↑こちらは以前に話題になったことがありますが、割り箸を金魚鉢にいれたら7日後には金魚が死んでしまったそうです。
本来、あんなきれいな白いクリーンな木のわりばしなど存在せず、製造の過程で漂白剤、防カビ剤が大量に含まれています。
(画像は貼っていません。リンク先を参照して下さい)
↑こちらは、中国の有名俳優ホアン・ボー氏がレストランで仰天体験したSNS投稿です。彼がわりばしをきれいにしようと店員から水をもらってつけていたら、なんと水が黄色に変色し、変な匂いがしたというショッキングな出来事を紹介したものです。有名人の投稿だけに直ぐに125,000近くが転送投稿され中国では波紋を呼びました。
実際にわりばしの毒性について研究したレポートがあります。東京都健康安全研究センターの研究レポートで、わりばしに含有しているクロロエタノールの含有調査によると、わりばしや竹串などの竹製品を鶏などの食品に刺すと期間にもよるが3~24%が食品に移行することが確認できたそうです。
防腐剤に含まれるエタノール(ここでいうクロロエタノール)は、農薬などにも使われ、神経系統、肝臓などに影響を及ぼすことが知られていて国際的な危険有害分類基準では区分1「発がんのおそれ」に分類されているそうです。
日本ではこうした中国わりばしの使用量が9割以上です。大部分のわりばしは中国の貧しい小さな村で超低賃金で大量生産をしているのが現状です。竹製品の村工場が並ぶ合肥市の製造現場では教育を受けていない労働者が不衛生な環境で製造をしているそうです。
市の役員は「工場で働くものはみんなきちんとした教育を受けていないですよ。」「ほとんどのわりばしはすぐカビてしまいます。だから、工場で防腐剤と漂白剤を使ってるんです。」と言っています。
教育を受けていない工場で働くものがきちんと定められた薬品量で製造しているのかまでは誰も分かりません。割り箸の毒性に制限がなくなる中国政府のずさんな管理
問題は、中国の定める基準で製造がされているか当局から厳格な取り締まりがあるわけではなく、実質政府は見て見ぬふりをしているのが現状のようです。
こうしたわりばしを作る工場の多くの地域では製造の認可すら取っていないので、実際に製品元を探し当てることは難しく、製造自体が工場任せになっているのが現状とのこと。(!! これは恐ろしい事実・・)
中国国際食品包装協会のDong Jinshi氏は「政府には厳密な品質検査を担当するところなんてないですね。たとえば北京のダシン区にはわりばし工場が7、8あって、製造から箱詰めまで全てやっています。出荷後にいろいろな販売業者を通していくから、出荷したら工場のオーナーですらどのわりばしが自分の工場のものかなんて分からないんです。」と述べています。
こんな状況でしたら、ただでさえ有害物質が含まれているのに多くの工場がきちんと適量を使って製造しているとは考えにくいですよね。もしかしたら日本人は大量に使っているわりばしからの有毒摂取量によってかなり健康を害している可能性が高いです。
日本人が好きなラーメンやうどん、そば、お味噌汁など汁物でわりばしを使っていますが、水分を吸収したわりばしを毎度口に運んでいる行為はそのまま大量の漂白剤、防カビ剤を口に運んでいるのと同じことということになる訳です。(ほんとうに恐ろしい…。)
食品の安全には気を使っても意外と盲点になりがちなわりばし。もう一度「My箸」を持ち運ぶことを考える記事でした。
(参考元:上海日報.com; Disposable chopsticks hazardous to health , Natural News; Chopsticks in China loaded with deadly toxins )
なるほど。確かに、私は割り箸を水につけておいてどうなったかという ”実験” はしたことがありません。しかし食べ終えて長時間うどんやラーメンのスープに割り箸が浸かりっぱなしになっている状態の、スープの表面に何かが浮いているような場面は見たような気がします。「割り箸は危険」都市伝説の起源と進化(笑)
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト2014年8月10日 12時11分配信まずは、写真を見てほしい。(写真省略)
冒頭には
「中華スープに割り箸をつけたとき、モワッと何か白くにじみ出るのが見えた。」
ここを読んで、ああ、最近このニュースが週刊誌やネットの世界でよく紹介されているな、と思った人がいるかもしれない。中国製は食品だけでなく、割り箸も危険なんだ……。
残念でした。この記事は、2007年8月17日号の「アエラ」である。7年も前のものなのだ。最近流れているのは、主に「週刊大衆」の記事のようである。
「上海のレストランで食事をしていた一般客が、割り箸を澄んだスープに入れたら、瞬く間に濁ったことから発覚しました。報告を受けた当局が調査のために割り箸を水槽に入れたら、元気に泳いでいた金魚が、ぷっかり浮かんできたそうです」(通信社中国特派員)
これはネットで公開されたものだが、私はほかにも目にしたことがあるから、このところ、いくつもの媒体で取り上げられているのは間違いない。いずれも伝聞で場所も時もはっきりせず、そして匿名だ。
しかも、今回が初めてのスクープ?ではなかったのである。
割り箸危険論の登場を探ると、アエラの記事の前に、日経ビジネスオンラインの2007年8月24日配信にも割り箸の記事があった。これは「中国・キタムラレポート」で、こちらはちゃんとネタ元を記している。大連市の新聞「半島晨報」だ。
こちらで問題にしているのは割り箸の品質保証期限の遵守だが、その中で割り箸の中には「漂白」や「乾燥」「艶出し」、そして「防カビ」に化学薬品などを使っているケースがあることも記している。この新聞は、全体にしっかり取材した様子が伝わる。
割り箸批判の起源をたどると、かなり古い。古くは、1940年に軍から出た「割り箸不要論」である。それは軍船をつくる木材が不足しているのに、割り箸のように木材を使い捨てしているのがケシカランという内容であった。木材は軍需物資であり、無駄遣いを嫌われたのだ。
だが、政府による調査も行われて、割り箸は製材時の端材から作られていることがわかると鎮静した。
戦後は、1960年代から幾度も「使い捨ての割り箸はもったいない」と割り箸不要論が起きる。たいていマスコミが火をつけて、一時は盛り上がるが、数カ月で鎮静化する動きの繰り返しだ。これらは、皆「使い捨て」の是非がテーマであった。
その根底には、割り箸が日本の森林を浪費しているのではないかという認識がある。
少し様子が変わるのは、1989年に公表されたWWF(世界自然保護基金)の「割り箸が熱帯雨林を破壊している」という資料だ。正式なレポートではなかったが、一度報道されると、またたくまに広まった。国内の森林ではなく、海外の森林を取り上げたところに「新しさ」がある。
しかし、割り箸は熱帯地域の木で作られることはほとんどないことがわかる。そこで次のターゲットとなったのは、中国の森林であった。日本の割り箸の多くが中国産であることが知られだしたからだろう。割り箸が中国の森林を破壊しているとした。(もっとも、現在の中国産割り箸の多くは、ロシア材を使っている。)
以後、1990年代に割り箸批判は強まるのだが、そこでは「割り箸は森林破壊」がテーマとなった。
それもやがて鎮静化するが、2005年に再び火がついた。それは中国の要人が「割り箸を全面禁輸する」と発言したことからだった。つまり割り箸を使えなくなることを危惧して、割り箸の代わりに塗り箸を使おうという運動になったらしい。その理由としては、やはり世界的な森林の減少が指摘された。
もっとも、全面禁輸はまったく実行されなかったのだが。
ただし、割り箸の消費量は激減した。2007年当時に年間約250億膳使われた割り箸は、現在190億膳程度である。代わって増えたのは、塗り箸ではなくプラスチック箸だ。主に外食産業が割り箸から切り替えたからだ。石油製品であるプラスチックは、環境破壊ではないと考える人が増えたのだろうか。
ここ数年、またもや割り箸批判がぶり返し始めた。
今度のテーマは「環境」というより「安全」である。とくに中国産に対する攻撃だ。中国の食品に次々と起こる安全疑惑に連動するかのように割り箸批判も起きている。
ちょうど毒入り餃子事件やメラミン粉ミルク事件が起きたりしたことが、中国の食品擬装が問題となり、中国の食品は、残留農薬や添加物がいっぱい、不衛生な製造過程である、と怒涛のように批判された。すると一緒に割り箸も取り上げられるのである。
どうやら割り箸危険論は、繰り返し登場する都市伝説のようなものらしい。
ただし、時代に合わせて理由は変わる。単に「木材がもったいない」だけでなく、森林破壊になったり、安全になったり。
「ファストフード店のハンバーガーに使われているのはミミズ肉」という都市伝説が、ときにネズミ肉になったり、3本足のニワトリになったり、中国産期限切れ肉になったり(あ、これは伝説ではないか……)するようなものだ。
いずれにしても、時流に乗って、割り箸批判も行われているのだ。資源不足や国の内外の環境問題。今は食の安全に加えて中国たたきの材料として格好のターゲットになったというわけだろう。割り箸批判も“進化“するらしい。
もし、本当に割り箸が危険だと思うのなら、自ら実験をしたらどうだろう。割り箸を水につけると白いものがにじみ出るか。金魚が死ぬか。非常に簡単で誰でもできる。手間も金もかからない。そして確認できてから騒ぐといい。(本当に確認できたら、大スクープだ。)
何もしないで伝聞・匿名で批判を垂れ流すのはみっともない、というより情けない。
5月4日 みどりの日 に、今年で9回目となる親子木工教室を開催しました。
今年は、端材を用いたお箸作りを実施。
このお箸づくりは、昨年まで5年間実施していましたが「紀北キャンペーン」での伊太祁曽神社特別プログラムとしても取り組んでいたものです。
そして 端材を用いたお箸づくり という企画自体は、当神社と木材青年会とのコラボレーションで誕生したもの。
「割り箸を使うのは森林破壊になるのか?」というブログ記事などから始まったものでした。
これらの過去記事はこちらからご参照下さい。
・割り箸を使うのは森林破壊になるか?(平成20年4月7日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その2(平成20年4月14日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その3(平成20年4月21日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その4(平成20年4月28日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その5(平成20年5月14日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その6(平成20年5月19日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その7(平成20年5月26日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その8(平成20年6月2日)
・割り箸を使うのは森林破壊になるか? その9(平成20年6月9日)
・国産割り箸の見直し(平成20年8月30日)
・お箸キット(平成20年9月8日)
・端材を使ったお箸作り(平成20年9月14日)
・風が吹いてきました!(平成20年10月28日)
振り返ってみると、半年の間に話が進み、今回用いた「端材を使ったお箸づくりキット」の誕生となっているのですね。
さて、今回の親子木工教室には8名の子供が参加してくれました。一応子供の定員10名で募集しましたからまずまずだと思います。
お箸づくりの作業自体は、予めおおまかにお箸の形になっている材を、紙やすりを用いて角を取ってゆくだけの作業なので、それほど難しくはありません。
とは言え、均等に削ってゆかないと歪になりますし、歪になると箸でモノを掴みにくい。
また、荒目→中目→細目とヤスリを変えながら仕上げてゆきますが、この単純作業を約1時間行うので、意外と忍耐力がいります。
実は親子木工教室の狙いは、単に木に親しんでもらうだけではなく、こういった工作を行う中で、親子の会話や、親が子供の成長を見守る、必要なときには助言をしたり手助けをする、根気よくものづくりに取り組む、苦労した作ったモノを大切に使う、などということも達成できれば良いなという思いもあります。
作業を拝見していると、皆さん結構楽しんでヤスリがけをしていたようです。
お父さんやお母さんが、子供の作業に助言をしたり手助けしたり、それぞれの家庭のスタンスで子供と上手に接しているように感じられました。
完成したお箸は、そのままでも使えますが、オイルを塗って仕上げると更に長期間使用することが出来ます。
【国土地理院】サイトに公開された報告書はこちらhttp://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa60019.html日本の地名等を英語で表記する際には、置換方式と追加方式の2種類があるそうです。
2月11日(祝)午前10時斎行の紀元祭に引続いて、恒例の講演会を行います。
今年は、大正5年2月15日に開業した山東軽便鉄道(現:和歌山電鐵貴志川線)が開業100周年をいう節目を迎えるので、「和歌山電鐵むかしむかし」と題して、和歌山社会経済研究所元主任研究員の亀位匡宏氏にご講演いただきます。
開業当初の山東軽便鉄道は大橋~山東(現:伊太祈曽)で運行を開始し、やがて畑屋敷を経て中之島まで延伸しました。そんな「知られざる貴志川線の歴史」についてお話いただきます。
聴講は無料です。祭典に引き続いての開講となりますので、9時50分までに社務所へお越しください。
「お神札は家庭のお守り」 とも言われます。正しくは、お神札を小型化して持ち歩けるようにしたものが 「お守り」 なのですが、そのことについては稿を改めることにします。
まず、お神札を祀る場所ですが、お神札が 南向き または 東向き になる場所を選びます。
勿論、神様のおしるしを祀る訳ですから、人が見降ろすことの無いように目線よりも高い場所を選びます。
和室などで座ってお詣りする場合は、座った時に目線より高くなればそれで構いません。
つまり、お参りする時に神様を見下ろすような格好になる場所は不適切と言うことです。
そして、宮形(みやがた)を準備してお神札を納めます。
宮形というのは一般に「神棚」と呼ばれる神社の形を模した、お神札を納める社のことです。
元々はこの宮形を置く棚を「神棚」と呼んでいたわけですが、次第に宮形も含めて神棚と呼ぶようになりました。
私たち神職も 宮形 の意味で 神棚 と呼ぶことも多いです。
宮形には様々な形態のものがあります。板葺のものや、実際の社殿と同じように桧皮葺きや銅板葺きのものもあります。
作りも大きなものから小さなものまで様々です。
どの宮形にするかは祀られる人の好みで選んでよいと思います。
基本的にどの宮形でも一般的なお神札は扉の中に納められるようにつくられていますが、中にはお神札の納まらないものもあるようです。
ホームセンターなどでも神棚(宮形)を扱っているところがあるようですが、神具店で求められる方が間違いがありません。
神社によっては授与所で神棚(宮形)をお頒ちしているところもあります。伊太祁曽神社でも神棚(宮形)をお頒ちしています。
宮形に納めるお神札は「天照皇大神宮」「氏神様」「崇敬神社」の3種類です。
「天照皇大神宮」のお神札は伊勢の神宮のお神札で、「神宮大麻」「お伊勢さんのお神札」などと呼ばれます。
日本の国の守り神様ですので、必ず神棚に祀ることとされています。
「氏神様」のお神札は今現在あなたがお住まいの土地の守り神様のお神札です。どこの神社が氏神様になるのか判らない場合は、その土地に古くから住む人に尋ねるか、最寄りの神社で尋ねると良いでしょう。
この2つのお神札は必ず神棚に祀ることになっています。
そして「崇敬神社」。これは自分が特に信仰していたり、旅行などで参拝して頂いてきた神社のお神札です。崇敬神社のお神札は何体あっても構いません。
つまり、宮形には最低2体のお神札が祀られているのが正しい姿であり、お祀りするお神札の数に上限はありません。
これらのお神札には祀る順番が決まっています。
扉が3枚ある宮形では、中央に「天照皇大神宮」、向かって右に「氏神様」、向かって左に「崇敬神社」のお神札を納めます。
多くの家庭の宮形は扉が1枚だと思いますが、その場合は手前から「天照皇大神宮」「氏神様」「崇敬神社」の順に重ねます。
「崇敬神社」が複数ある場合の順番には特に決まりがありませんので、自分で思うように重ねて頂いて結構です。
最近は「お神札フォルダー」などと称した簡易宮形の様なものもあるようですが、私はあまりおすすめしていません。
家族を見守っていただく神様のおしるしを 「簡易宮形」 で良しとしてしまうのは感心しないからです。
簡易宮形はいわば仮設住宅ですから、諸事情により一時的に使われるのは仕方がありませんが、いつまでも簡易宮形にお祀りして良いというものではありません。お神札フォルダーなどに祀ってしまうと、大抵の方はそれで安心してしまい、きちっとした宮形を準備して祀るということを怠ってしまいます。ですから、私は最初からおすすめしないのです。
むしろ、それならば宮形の準備ができるまでの間、お神札だけをむき出しの状態で祀ることを、私はお話しています。
お神札がむき出しのまま祀られていれば、やはり少しでも早くきちっと祀らなくてはいけないと思うのが心情というものですから。
ご家庭に宮形(神棚)がないという方、新年から神様をお祀りされてはいかがでしょうか。
伊太祁曽神社には五十猛命(いたけるのみこと)という、我が国に樹木を植えて廻ったと『日本書紀』に記されている神様をお祀りしています。
この神様は『古事記』に記される大屋毘古神と同じとされており、大屋毘古神は ”いのち神” として大国主神の生命を救う神話が記されています。そしてこの神話より ”病気平癒” ”厄難除け” の御神徳もあるとされています。
病気とは字の如く「気が病む」ことですが、それが元に戻ると「元気」になります。
そんなことから「木の神」であると同時に「気の神」とも理解されているのが伊太祁曽神社の神様。
ちなみに、気がペケではダメだと、なるべく氣と記すようにしています。日本人の根っこは米ですし・・・。(以後、氣の表記にします)
さて、我々の先祖は神々と言うのはそのお力を発揮する際には「荒御魂(あらみたま)」という神格になると考えてきました。「荒御魂」に対する通常のお姿を「和御魂(にぎみたま)」と呼びます。どちらも同じ神様ではありますが、やがてそれぞれを別に祀るということが行われるようになりました。
伊勢の神宮にも、皇大神宮(内宮)では正宮に天照皇大神が祀られ、荒祭宮には天照皇大神の荒御魂を祀られています。豊受大神宮(外宮)では正宮に豊受大神が祀られ、多賀宮には豊受大神の荒御魂が祀られています。
伊太祁曽神社では五十猛命の荒御魂は氣生神社に祀られています。この神様がお力を発揮することが木材業、森林業の発展、そしてひいては殖産興業の発展に繋がると考えられています。
そんな訳で、この氣生神社を崇敬する人達による講組織があります。氣神講と呼ばれる講です。
毎年12月12日は氣生神社の例祭ですが、この日はあわせて氣神講の講社祭も執り行っています。そして氣神講の講員の方が、毎年さまざまな神前奉納を行っています。
今年は2つの舞踊が奉納されました。1つは舞楽の納曽利、もう1つは韓国舞踊です。
五十猛命は『日本書紀』に高天原から天降り、まずは韓国(からくに)のソシモリに降り立ったと記されています。そして大八州(おおやしまぐに=日本)にやってきたようです。
納曽利という舞楽は高麗楽(こまがく)と呼ばれる雅楽の一種で、朝鮮半島より日本に伝わったと言われています。
こんなことを考えると、五十猛命が半島に降り立ったころのことを懐かしまれたかもしれませんね。
納曽利の舞人は、なんと若干5歳の幼稚園児。
幼稚園のお遊戯レベルではないこの舞楽を、DVDを観ながら独学で覚えてしまったというのですからスゴイの一言です。立ち姿もとても凛々しいですね。
一方の韓国舞踊は、色鮮やかな衣装が華々しく、とても華やかな雰囲気でした。神前で1曲を奉納したのち、場所を移して講員の皆さんに数曲を披露していました。
祭典、奉納行事の後は直会。毎年100名近くの方が参列する氣神祭。
今年も多くの方で賑わいました。
12月になりました。今年も残すところあと1ヶ月ですね。
この年末の1ヶ月というのは日本人の信仰が多様であることを顕著に見ることができると思っています。
正確にいうと12月の1ヶ月ではなく、本当に年末の1週間程度とも言えますが。
11月の下旬ころから気の早いところではクリスマスソングが流れ始めますね。
そもそも、これが日本人の信仰が多様であることを示す序曲です(笑
12月25日のクリスマス、どちらかと言うと日本ではその前夜であるクリスマス・イブに意識が集まっているように思いますが、いずれにしてもこの行事はキリスト教に由来するキリストの生誕祭です。
そしてクリスマスが済むと、世の中は慌ただしく迎春モードに切り替わります。
クリスマスツリーが片づけられ、門松やらが出てくるのがこの時期。家庭用の正月飾りなどもこの頃から慌ただしく求める人が多いのではないでしょうか。
そして年の最後の最後に、除夜の鐘が鳴らされます。所によっては除夜の鐘を衝かせていただけるお寺もあるようですね。
そう、今書きましたように除夜の鐘は寺院。つまり仏教ですね。
そして年が改まると、多くの方は初詣に出かけます。行き先の多くは神社。中にはお寺に初詣をされる方もありますが、どちらかというと神社の方が多いようです。
神社は神道です。
つまり、このわずかな期間に日本人はキリスト教、仏教、神道に触れて行くわけですね。
なんともまぁ慌ただしい。
ところで、月の和名で12月は師走(しわす)と言います。
師走の由来には諸説あるようですね。
師匠も走り廻る忙しい時期なので 「師走」 というのが、よく聞く由来でしょうか。
小学生などに分かりやすく説明するために 「先生も走り廻るから・・・」 という方もあるようですが、子供にしてみればなぜ年末になると学校の先生が走り廻らなくてはならないのかピンときませんから、さっぱりわからないでしょうね。
また、一説では 師走 の ”師” は 師匠 ではなく 法師 であるとして、お坊さんが走るからとする説もあるようです。
確かに年末に除夜の鐘を衝いたりするので、お坊さんも年末は忙しいでしょう。なんとなくわかるような気がしますね。
結局のところ 師走 の語源については 「語源不詳。『師走』は当て字」(国語大辞典) などとあり、よくわからないようです。
ここで1つ違う説を紹介しておきます。
平安時代末期から、お伊勢さん(一般にいう伊勢神宮)の御神徳を広く知ってもらうために、伊勢神宮の神職が 「御師(おし、おんし)」 として全国各地に足を運びました。
神宮大麻(=お伊勢さんのお神札)を持って、全国津々浦々に配り歩き、伊勢の大神様の御神徳を説いて回ったのです。
これが、やがて江戸時代の 「おかげまいり」 の下地となって行くわけですね。
さて、当然年末になると、新年に新しいお神札を祀って貰わなくてはなりません。御師も早足で全国行脚をするわけです。
つまり、「御師が走る=師走」 というのが私の考えです。
この説の1つ強いところは、「師が走る」 の師を、師匠とか法師 から一文字とるのではなく、まさに 師 そのものということですね。
御師と書きますが、「御」 は 御礼 とか 御神札 とかの ”御” ですから、つまり 「師」 なわけです。
さて、師走の由来について書きましたが、年末には家庭の神棚のお神札を新しくします。
今は御師の制度は廃止されてしまいましたが、替わって全国の神社でお伊勢さんのお神札を受けることが出来るようになっています。
地域によっては氏神様の神職や総代さんが各家庭を廻って、神宮大麻や氏神様のお神札を配って廻っているところもあります。
師走=御師が走る という月であったならば、やはり12月には家庭の神棚のお神札を新しくしましょう。
神棚の祀り方がよくわからないのであれば、お気軽にお近くの神社にお問い合わせください。