木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。
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今日で「御用納め」という会社も多いのではないでしょうか。
毎月1日に月参りに来られている会社の皆さんが、御用納めの参拝に見えていました。
世間一般がお正月休みに突入する頃、いよいよ準備はピークを迎えてきます。
昨日は時々雨の降る天気にもかかわらず、一の鳥居に門松を設置しました。
門松というのは、年神様(歳徳神)の宿る神籬(ひもろぎ)ともいえるものだそうです。
この門松、当神社宮司の手作りです。
ちょっとした玄人顔負けの出来だと思いませんか。
神社の鎮座する山東地区というのはタケノコの産地として知られるところですので、竹の調達には困らないんです(笑)
どちらかというと、葉牡丹の入手に苦労する・・・。
門松の竹が斜めになっているのを良く見かけますが、小笠原流礼法家元によると斜めに落とすのは「武家流」だとか。
残り僅か、今日も迎春準備に追われています・・・。
26日 大雨
27日 時々雨
歳旦準備は屋外の作業も多いのですが、雨が降っては作業ができません。
今日は雨があがった合間に作業を行いました。
神社の敬神婦人会、通称「あじさいの会」の皆さんが境内清掃奉仕にきてくれました。
昨晩の雨風で御垣内にも拝殿前にも杉葉が多く落ちましたので、これらの清掃を含めてご奉仕いただきました。
正月に出る屋台も搬入が始まりました。
お正月は、わくぐり祭(夏祭り)ほどではありませんが、露天が出ます。
お好み焼きやたこ焼き、鯛焼き、わた飴、くじ等々・・・。
全部で15~20軒くらいでしょうか。
こういったものが境内に並び始めると、いよいよ本当に押し迫ってきたなぁという気がします。
まだまだ、いろいろと準備しなくてはならないのですが・・・。
新嘗祭を終えて授与所に戻ったところで、ほほえましい参拝者を見かけました。
境内には池があり鯉が泳いでいるため「鯉の餌」を置いています。
これがなかなかの人気者で、子供は勿論、大人も結構求めて餌をやっているようです。
その参拝者は子供連れで、どうやら一の宮巡拝をされている方のようでした。
一の宮の朱印帖を授与所に預けてお参りに行かれたのですが、子供が石段横にある鯉の餌を見つけました。
「鯉の餌」やりた~~い
そういう声が聞こえてきます。
親御さんの返答はこうでした。
「まずお参りしなさい」
あたりまえのことと思われた方も多いかと思いますが、そうでない参拝者も割と多く見られるのが現状です。
神社にきて、「どんぐり拾い」や「鯉の餌やり」に興じて、最終的にお参りもせずに帰ってしまう人、割といるんですねぇ。
そういう光景を時々見ていますから、今日のこの参拝者にはほほえましさを感じました。
子供さんも素直に親御さんの言葉に従って、参拝されていましたしね。
毎年4月の木祭りでチェンソーカービングの実演奉納をして頂いている、城所啓二氏(世界大会チャンピオン:龍神村在住)が、ドイツのトップチェンソーアーティストで現役森林警備隊員のアンドレアス・マーティン氏を連れて参拝に見えました。
龍神村では11月18日~23日に「2006翔龍祭/龍神林業まつり・村民文化祭」が行われます。
翔龍祭パンフレットはこちら(pdf)
この行事の中で行われる、「カービングレース龍神彫刻2006」の出場選手として、また講演会「ドイツの森のお仕事」講師として来日されました。
日本発来日とのことです。
マーティンご夫妻に、日本の木の神様にお参りに行こうということで、城所ご夫妻が案内されてきました。
4名で揃って正式参拝をされましたが、マーティン氏にとっては勿論初めての体験。
ご神前では非常に緊張しながらも、城所氏を真似て玉串拝礼をされました。
城所氏は、
日本でチェンソーカービングの世界大会を実施するのが夢。
その時は是非世界の仲間を木の神様の元に連れてきてお参りしたい
と以前より仰っていましたから、その第1歩ともいえるのでしょうか。
城所氏主宰の(有)チェンソーカービングジャパン公式HPはこちら
写真は参拝後、宮司と記念撮影する城所、マーティン両ご夫妻