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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   
カテゴリー「神社祭典・行事」の記事一覧

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木祭りを斎行しました

4月3日に木祭りを斎行しました。
伊太祁曽神社にお祀りされている五十猛命、大屋津姫命、都麻津姫命の3柱は、我が国に樹木を植えて廻った植樹神として『日本書紀』に記されており、古くより木の神様として信仰のある神々です。
私たちの生活は、日々、木々より大きな恩恵を受けて成り立っています。そのことに感謝して毎年4月第1日曜日に執り行われているのが木祭りです。
もともとこの木祭りは4月3日が祭日として斎行されていましたので、今年は正に本来の日に行われました。
祭典では、宮司以下それぞれの代表者が玉串を捧げ感謝の誠を捧げました。祭典には木材関係者の参列が多く、和歌山市内は勿論、全国各地から多くの方に今年もお詣りいただきました。

祭典後は、神賑行事としてチェンソーカービングの実演奉納と餅撒きが行われました。

チェンソーカービング実演奉納は今年で12回目。毎回翌年の干支を彫ってもらっていましたので今回で十二支全てが揃いました。
奉納いただいているのは、この世界の世界チャンピオン城所啓二氏。約1時間で尾長鶏を彫り終えました。出来上がった作品はお祓いを受け、神前に飾られます。
また、今回で十二支が揃ったことから、神社より感謝状と記念品を贈呈いたしました。

恒例の餅撒きは、今年も和歌山木材協同組合を始めとする多くの方の協賛により行われました。
みかんコンテナ40杯分の紅白餅が常盤殿から一斉に撒かれると、集まった人々は大騒ぎ。今年も賑やかに、そして大きな事故もなく無事に餅撒きを終えることが出来ました。

桜の花も丁度満開で、参拝者はお花見も兼ねて一日を楽しく過ごしていただけたと思います。


【平成28年木祭り 餅撒き協賛者一覧】(順不同:敬称略)
・ 和歌山木材協同組合
・ 和歌山県森林組合連合会
・ 和歌山県木材協同組合連合会
・ 林業・木材製造業労働災害防止協会和歌山県支部
・ 和歌山植物輸出入検疫協会
・ 和歌山木材港株式会社
・ 和歌山木材港団地振興会
・ 木成クラブ
・ 株式会社朝間商会
・ 石井産業株式会社
・ 株式会社上市屋材木店
・ 紀州木材株式会社
・ 紀ノ川木材倉庫株式会社
・ 株式会社クズモト
・ 小浪木材産業株式会社
・ 有限会社白樫木材
・ 太平株式会社
・ 株式会社中長商店
・ 株式会社日本システム家具
・ 株式会社花畑
・ 株式会社早田商店
・ 株式会社宮本工業
・ 株式会社八栄商会
・ 保田木材店
・ 株式会社山紀商店
・ 株式会社山本進重郎商店
・ 株式会社湯川製材所
・ 有限会社和光産業
・ 伊太祁曽神社敬神婦人あじさいの会
・ 平田建設株式会社
・ 伊太祁曽神社を愛する会
・ サン・グリーン出版
・ 大徳寺昭輝
・ 皆川和輝
・ 岩橋憲策
・ 藤田佳子

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勧学祭を斎行しました

  3月20日春分の日に、伊太祁曽神社としては初めての勧学祭(かんがくさい)を執り行いました。
勧学祭というのは、文字通り「学びを勧める祭り」で、つまりは「学業成就祈願のお祭り」ということになります。
ランドセル清祓今春小学校に入学するお子様宛にご案内した所、7名の参列回答がありました。
通学時の事故なども増えている昨今、子供たちの登下校の安全祈願を兼ね、また新しいランドセルの清祓いを兼ねて執り行いました。

写真のように、小学校新1年生のランドセルを神前に供え、祭典では子供たちの名前と入学する学校名を奏上し、ランドセルと子供たちを鈴祓いし、子供たち1人1人を呼んで御神前でランドセルに腕を通してもらいました。

梅ジュースで直会祭典後の直会のお神酒は清酒ではなく、梅ジュース。
境内で採れた梅で造ったものですが、学問の神様とされる菅原道真公が好んだ梅の花にも通じるところがあり、縁起の良い飲み物だったのではないでしょうか。

来年以降も、春分の日に「勧学祭(ランドセル清祓い)」を行ってゆきたいと思います。

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紀元祭講演会「和歌山電鐵むかしむかし」

山東軽便鉄道路線図

2月11日(祝)午前10時斎行の紀元祭に引続いて、恒例の講演会を行います。
今年は、大正5年2月15日に開業した山東軽便鉄道(現:和歌山電鐵貴志川線)が開業100周年をいう節目を迎えるので、「和歌山電鐵むかしむかし」と題して、和歌山社会経済研究所元主任研究員の亀位匡宏氏にご講演いただきます。

開業当初の山東軽便鉄道は大橋~山東(現:伊太祈曽)で運行を開始し、やがて畑屋敷を経て中之島まで延伸しました。そんな「知られざる貴志川線の歴史」についてお話いただきます。

聴講は無料です。祭典に引き続いての開講となりますので、9時50分までに社務所へお越しください。

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氣神祭・氣神講講社祭

伊太祁曽神社には五十猛命(いたけるのみこと)という、我が国に樹木を植えて廻ったと『日本書紀』に記されている神様をお祀りしています。
この神様は『古事記』に記される大屋毘古神と同じとされており、大屋毘古神は ”いのち神” として大国主神の生命を救う神話が記されています。そしてこの神話より ”病気平癒” ”厄難除け” の御神徳もあるとされています。
病気とは字の如く「気が病む」ことですが、それが元に戻ると「元気」になります。
そんなことから「木の神」であると同時に「気の神」とも理解されているのが伊太祁曽神社の神様。
ちなみに、気がペケではダメだと、なるべく氣と記すようにしています。日本人の根っこは米ですし・・・。(以後、氣の表記にします)

さて、我々の先祖は神々と言うのはそのお力を発揮する際には「荒御魂(あらみたま)」という神格になると考えてきました。「荒御魂」に対する通常のお姿を「和御魂(にぎみたま)」と呼びます。どちらも同じ神様ではありますが、やがてそれぞれを別に祀るということが行われるようになりました。
伊勢の神宮にも、皇大神宮(内宮)では正宮に天照皇大神が祀られ、荒祭宮には天照皇大神の荒御魂を祀られています。豊受大神宮(外宮)では正宮に豊受大神が祀られ、多賀宮には豊受大神の荒御魂が祀られています。
伊太祁曽神社では五十猛命の荒御魂は氣生神社に祀られています。この神様がお力を発揮することが木材業、森林業の発展、そしてひいては殖産興業の発展に繋がると考えられています。

そんな訳で、この氣生神社を崇敬する人達による講組織があります。氣神講と呼ばれる講です。
毎年12月12日は氣生神社の例祭ですが、この日はあわせて氣神講の講社祭も執り行っています。そして氣神講の講員の方が、毎年さまざまな神前奉納を行っています。

今年は2つの舞踊が奉納されました。1つは舞楽の納曽利、もう1つは韓国舞踊です。
五十猛命は『日本書紀』に高天原から天降り、まずは韓国(からくに)のソシモリに降り立ったと記されています。そして大八州(おおやしまぐに=日本)にやってきたようです。
納曽利という舞楽は高麗楽(こまがく)と呼ばれる雅楽の一種で、朝鮮半島より日本に伝わったと言われています。
こんなことを考えると、五十猛命が半島に降り立ったころのことを懐かしまれたかもしれませんね。

納曽利の舞人は、なんと若干5歳の幼稚園児。
幼稚園のお遊戯レベルではないこの舞楽を、DVDを観ながら独学で覚えてしまったというのですからスゴイの一言です。立ち姿もとても凛々しいですね。

一方の韓国舞踊は、色鮮やかな衣装が華々しく、とても華やかな雰囲気でした。神前で1曲を奉納したのち、場所を移して講員の皆さんに数曲を披露していました。

祭典、奉納行事の後は直会。毎年100名近くの方が参列する氣神祭。
今年も多くの方で賑わいました。

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神幸祭(神輿渡御)

10月15日の例祭に続いて、18日は神幸祭を斎行しました。
元々は例祭に引き続いて行われていた神幸祭ですが神輿担ぎ手を確保するということから、10年程前より例祭後最初の日曜日に神幸行事を分けて行うことになっています。
いろいろ賛否はありますが、例祭日を変更せずにしかも賑やかに祭礼を行う方法としてはやむを得ないと考えています。
実際、1基しか出せなかった神輿が、現在は3基揃って渡御することができ、加えて華車や子供みこしも出すことが出来ていますから、賑わいはかつてとは比べ物になりません。

午前11時より神幸祭を執り行い、正午に発輿式(渡御行列出発のお祓い)。
総勢約150名の行列が3km北の奥宮向けて出発しました。
今年は発輿式に尾花和歌山市長がお越しになり、出発の号令をかけて頂きました。

猿田彦役には和歌山市出身で現在は奈良市にお住まいの方が、また奥宮で神楽を奉納する巫女は氏子の高校生が奉仕してくださり、年々規模も大きくなっています。
とはいえ、まだまだ3基の神輿を担ぐ神輿掻きの人数は不足気味で、明年は更に声掛けをして担ぎ手を増やしたいところです。

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例祭(秋祭り)斎行

今年も10月15日に例祭を斎行しました。
例祭は神社で一番大きな、そして大切なお祭りで、神社によっては例大祭とも呼ぶ祭礼です。

伊太祁曽神社では10月15日が祭日とされており、今年も例年通り斎行しました。
昔は祭典に引き続いて神輿渡御を行う神幸祭が行われていましたが、現在神幸祭は例祭後の最初の日曜日となっています。

例祭には氏子各地区の代表として氏子総代が参列し、またあじさいの会、ときわ会のそれぞれ会長も参列しました。
伊太祁曽神社の例祭には、有田市に鎮座する須佐神社の氏子総代が代参参列し、先方の10月14日の例祭には当社の氏子総代が代参する仕来りがあります。今年も須佐神社より2名の氏子総代が代参にお越しになりました。

祭典後は、氏子地区内にある東山東小学校の6年生が子供みこしを担ぎました。
その後、参列者一同、神幸祭の御旅所となる奥宮(丹生神社)に移動し、奥宮拝礼を行い神社に戻り直会を行いました。

   


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幣饌料伝達奉告祭

9月26日~10月6日、和歌山県で国民体育大会、いわゆる「国体」が開催されました。
この わかやま国体 の開会式には天皇皇后両陛下がお出ましになられました。
天皇陛下が全国各地に行幸されると、その都道府県の旧官國幣社と指定護國神社に対して幣饌料(へいせんりょう)がお供えされます。
和歌山県の場合は9社が該当し、伊太祁曽神社もその1社です。

9月25日に両陛下は和歌山県に行幸啓あそばされ、2泊3日の御予定で御滞在になられました。
25日夕刻には県内の旧官幣社と指定護國神社の宮司に、侍従長よりそれぞれ幣饌料の伝達が行われました。

各神社ではそれぞれ幣饌料を御神前に奉り奉告祭を斎行します。
伊太祁曽神社では10月1日の月次祭にあわせて奉告祭を執り行いました。


戦後、官國幣社の制度が無くなってから、天皇陛下にはこれまでに5回和歌山県に行幸あそばされており、今回が6回目となります。
伊太祁曽神社割拝殿に掲げてある、幣饌料を頂戴したことを記す扁額に、新たに平成27年9月25日の日付が書き加えられました。

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てきゃら 秋の宵待ちライブ


 10月20日(火)18:30~
和歌山出身の夫婦和太鼓奏者「てきゃら」の演奏会を、伊太祁曽神社常盤殿で行います。
全席自由で木戸銭は1,500円。(中学生以下600円)
詳しくは、神社(073-478-0006)または、和太鼓てきゃら(090-4565-7678)までお問い合わせください。

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茅輪祭 本祭り(7月31日)

7月31日は茅輪祭の本祭りです。
午前11時から本殿祭が執り行われました。
通常、茅輪くぐりは参道に茅輪が設けられ、参拝者は8の字に茅輪を3回くぐり、その後本殿などにお参りします。
伊太祁曽神社では、茅輪は参道ではなく割拝殿の一角に設けられ、その先には祓戸の神を祀る祭壇が設けられています。参拝者はまず本殿に参拝し、その後茅輪を3回くぐり、そして祭壇の祓戸の神様をお参りするのです。

31日の本殿祭を執り行うと、茅輪祭の神事は全て執り納めとなります。
あとは、夏祭りとして夕方ころから準備氏子崇敬者がお詣りにやってくるわけですが、平成19年より打ち水大作戦を行っています。
地球温暖化対策の啓発活動として全国で取り組まれている打ち水大作戦を和歌山でも実施しようと始まった「打ち水大作戦in紀州・和歌山」ですが、初回から現在まで続けて行われているのは伊太祁曽神社だけとなりまし。


今年も浴衣姿の善男善女を中心に、一斉打ち水を実施。気温は5度下がりました。
打ち水の効果を確かめるために、温度計で気温を計るのと同時に、参加者でシャボン玉を飛ばします。打ち水が蒸発することで地表温度が下がり、その上昇気流で気温も下がるということで、シャボン玉が大空に舞い上がると「作戦成功」ということになります。視覚的に非常に分かりやすいので毎回この方法を採っています。


打ち水に撒く水は、水道水ではなく神社境内に湧く井戸水。この井戸は昔から「いのちの水」とも呼ばれており、神社では清めの水としても用いています。
つまり、打ち水を行って地表温度を下げると同時に、夕方から多くの方がお参りする参道を清めるという意味も持っているのです。

今年の打ち水大作戦では、和歌山のとある企業のCM撮影も行われました。
9月頃よりテレビ和歌山で流れるとのことでした。

そして打ち水の後は、それぞれ人形に名前を記し、自己の体を撫でて罪穢れを移し、大野輪をくぐってお参りしてゆかれました。

夕方5時30分より、本祭りの奉納舞台が始まりました。
今年は、和歌山県女子神職会海南海草支部による紙芝居「ヤマタノオロチ」を皮切りに、竹の子会の子供たちによる民謡や夏踊り、大河内珠算教室が主催する暗算王決定戦と行われてゆきます。丁度、今年の暗算王が決まる頃、日が暮れて夏祭り・夜祭りの雰囲気になってきます。
奉納舞台では山口采希ミニライブ、月下踊姫のベリーダンスが行われ、今年の茅輪祭の全ての予定が終了しました。

 

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茅輪祭 宵宮(7月30日)

今年も7月30~31日に茅輪祭を執り行いました。

茅輪祭(ちのわまつり)は茅(ちがや)で作った茅輪をくぐるお祭りで、夏越の祓いとも呼ばれる神事です。
人形(ひとがた)に自己の罪穢れを移すことで、その罪穢れが祓われるとする「大祓い」の行事が、律令の時代から年に2回行われていますが、特に夏の大祓いでは茅輪をくぐり夏の暑さを乗り切るという信仰があります。茅は大変に生命力のある草なので、その草にあやかろうということなのかもしれません。
最近は、随分と多くの神社で茅輪くぐりを行うようになっていますが、伊太祁曽神社の茅輪祭は「茅輪くぐり」ではなく「わくぐり」と昔から呼ばれており、この周辺ではおそらく一番古いのではないでしょうか。地元では「茅輪祭」や「茅輪くぐり」よりも「わくぐり」の方が通りが良いです。



さて、そんな「わくぐり」ですが7月30日が宵宮。午後6時に大茅輪の注連縄を切り参拝者がくぐって行けるようにする「くぐり初め神事」が斎行されました。
宮司が参列者の罪穢れを祓う「大祓詞」を奏上し、その後注連縄を切り開きます。
神社の氏子総代や篤志崇敬者などが特別参列者として宮司以下祭員に引き続いて茅輪をくぐります。これらの方々が3度輪をくぐった後に続いて、一般参列者は順次輪をくぐって行きます。
今年は奉納カラオケ舞台のゲスト歌手、嶋三喜夫さん、宮本静さんも特別参列者として参加されました。また、一般参列者の中でも浴衣姿でお参りの方には最前列に並んでいただきました。


午後7時から、奉納舞台ではカラオケ大会が開催されました。
今年は35回目ということで、第1回からずっと運営に御奉仕頂いているお三方に記念品の贈呈が行われました。


また、ゲスト歌手を今年は2名(嶋三喜夫さん、宮本静さん)お招きして、ミニコンサートを開催して頂きました。
最後は、紀洲よさこい踊り「紀道」の演舞があり、宵宮祭を執り納めました。

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茅輪祭(わくぐりまつり)

今年も茅輪祭を、7月30~31日の日程で斎行いたします。
30日午後6時より「くぐり初め神事」を執り行い、ここから茅輪祭(通称:わくぐり)が始まります。
茅輪祭では人形(ひとがた)に自身の罪穢れを移して、大茅輪をくぐることで祓いがされるという「夏越の祓い(なごしのはらい)」の行事です。多くの神社では6月30日に行われますが、伊太祁曽神社では旧暦で行われており、現在はその日に近い7月30~31日の2日間斎行しています。

30日午後6時の「くぐり初め神事」では宮司が大茅輪に附された注連縄を切り、氏子総代等と一緒に潜り祓いを行います。一般の参拝者はこの神事の後、順次自由に大茅輪を潜ってお祓いをします。
31日午前11時には「本殿祭」が行われ、氏子崇敬者が安寧に生活することを祈願します。
そして午後3時から「打ち水大作戦!in紀州」を行います。地球温暖化防止啓発の打ち水を皆で行う行事です。
どちらの神事・行事にも浴衣で参列・参加いただけるように、今年は浴衣の着付けを実施します。神社で着付けを行わなくても浴衣で参列・参加いただける方、大歓迎です。

また、両日とも夕刻には奉納舞台で各種行事が行われます。奉納舞台の詳しい時間割は改めてご案内させていただきます。

和歌山市の夏の風物詩の1つ、わくぐり に是非、お参りください。

【浴衣の着付け】予約優先1人500円
 7月30日 16:00~18:00(くぐり初め神事に前列で参列できます)
   31日 13:00~15:00(打ち水大作戦!に前列で参加できます)
       16:30~19:00

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神幸祭(神輿渡御)

10月19日に神幸祭を執り行いました。
神社の例祭は毎年10月15日と決まっており、かつてはこの日に神輿渡御も行われていましたが、現在は10月15日の例祭と、その後の日曜日の神幸祭という風に、祭典を2つに分けて行っています。神幸祭では神輿渡御が行われるのです。

神幸祭は午前11時から斎行され、責任役員及び氏子総代、そして各所役の方々が参列します。
その後、正午に発輿式が行われ渡御行列出発のお祓いが執り行われます。
神輿の担ぎ手や稚児行列の参加者はこの時刻に集まってきます。
伊太祁曽神社には3基の神輿と2基の子供みこし、そして1台の華車がありますので行列の人数は100名を超す規模になります。
神社の北方3kmのところに奥宮があり、そこまで神輿が行って帰ってきます。
今年も天候に恵まれ、盛大に神幸祭を執り行うことができました。

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茅輪祭(31日奉納舞台)

茅輪祭2日目の奉納舞台は、今年は例年よりも少し早く午後6時から始まりました。
まだ日が沈む前の明るい時間ですが、子供たちを中心に徐々に人が集まってきました。

最初のプログラムは、和歌山県女子神職会海南海草支部の皆さんによる紙芝居。
毎年、日本神話の紙芝居を行ってくれています。今年は新作の天岩戸が行われました。
子供たちだけでなく、一緒に来ている親御さんの中にもお話を知らなかった方もいたようで、熱心に聴いている人たちも見かけました。

続いては地元の子供たちの「竹の子会」による民謡・踊り。
今年は少人数での参加となりましたが、一番小さいお子さんは2歳だとか。

そして、子供たちに大人気の暗算王決定戦の受付が始まりました。毎年決勝戦の頃に見に行きますが、パッ・パッ・パッ・パッと表示される数字を暗算で計算して正解を出す子供たちに感心してしまいます。
何しろ数字が表示されている時間は非常に短いですし、表示される数字も1ケタではありません。電卓を持っていても果たして映し出させる数字をちゃんと打ってゆけるのか不安になるような速さです。

沢山の子供たちが参加して勝ち抜いてゆきますので、決勝戦に近くなる頃にはすっかり暗くなってきました。
最後は、ビンゴ大会で大盛り上がりをしていたようです。

暗算王決定戦の後は、再び奉納芸能が行われます。
今年初めて奉納して頂いたのは 楽しいオカリナ の皆さん。
オカリナ独特の澄んだ音色が、神社の森に響き渡りました。

続いては山口采希さんのミニライブ。
20代初めの若い女の子が日の丸を振って戦時歌謡を熱唱します。
会場には日の丸の小旗が配られ、観客も一体となって盛り上がりました。
そして北朝鮮へ拉致された人たちの帰国を願ったオリジナル曲の披露もありました。
なぜかこの問題は音楽業界でタブーだそうで、このことをテーマにした曲は今までなかったそうです。胸にこみ上げてくるモノがある良い曲でした。

ライブで盛り上がった後は、すっかり定番となりましたベリーダンス。
月の神に捧げられたと云われる妖艶な踊りが披露されました。

最後は紀道の紀州よさこい踊り。奉納舞台が2日間になり紀州よさこい踊りが奉納されるようになってから、毎年参加してくれている連です。
今年も茅輪祭奉納舞台の大トリを務めてくれました。

2日間天候に恵まれ、また大勢の氏子崇敬者にお参りいただき、今年の茅輪祭も賑やかに執り納めました。

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打ち水大作戦 in 紀州・和歌山

茅輪祭2日目本祭では、午前11時に本殿祭が執り行われました。
巫女による神楽舞につづき宮司の玉串拝礼、そして参列者代表による玉串拝礼が行われました。

午後からはすっかり恒例行事となった打ち水大作戦。
平成19年から始まった、和歌山での打ち水大作戦。今年で8回目です。

毎年茅輪祭2日目に行っていますが、昨年参加してくれた着物愛好会の方々が今年も声掛けしてくれて、大勢浴衣で参加してくれました。

午後3時、いちばん暑い時間は過ぎたと言え、まだまだ非常に熱い中打ち水大作戦が始まりました。


趣旨説明、宮司挨拶に続いて、カウントダウンにあわせて参加者皆で一斉打ち水。
それぞれが手桶の水を柄杓や素手で撒いてゆきます。
毎年、伊太祁曽神社の打ち水大作戦で使用する水は、境内の「いのちの水」と呼ばれる井戸から湧く井戸水。清めの力もあるとされ、単なる打ち水効果、水道水を使わないというだけでなく、お祭りの参道を清めるという意味も実はあったりします。


水を撒いたあとは、実際に温度が下がったのか実証が必要です。
既に体感温度も下がっているので、打ち水効果があったことは明らかですが、皆でシャボン玉を飛ばして、気化熱の上昇気流にのってシャボン玉が空高く舞い上がれば作戦成功。
今年も、シャボン玉は空高く舞い上がりました。


そして忘れてはいけないのは、この行事は茅輪祭の行事の1つとして行っているということ。
打ち水の参加者は、順次人形祓いを行い、大茅輪をくぐってお参りしました。
男性の浴衣姿というのも、なかなか粋で良いものです。

日が暮れると、茅輪祭2日目の奉納舞台が始まります。

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茅輪祭(7/30 宵宮祭と奉納舞台)

今年の茅輪祭も天候に恵まれ、大勢の方にお参りいただきました。


7月30日、午後6時。伶人の先導で宮司以下祭員が参進し、くぐり初め神事を執り行います。
この神事が茅輪祭の最初の行事で、宮司が大茅輪の注連縄を切るまでは誰も大茅輪をくぐることができません。


くぐり初め神事では、まず宮司が参列者に大祓詞を宣り祓いを行いました。
続いて、参列者はそれぞれ持参している人形で体を撫でて、罪穢れを移しました。


続いて宮司が大茅輪の注連縄を切り開き、茅輪くぐりを行います。続いて祭員、特別参列者が進み、それぞれ3度大茅輪をくぐりました。
一般参拝者は特別参列者の3度目の茅輪くぐりに続いて進みます。


午後7時からは、みなさんお待ちかねの奉納舞台が始まりました。
例年、宵宮(7/30)は奉納カラオケ大会。今年で34回目になりました。
30組の方が自慢ののどを披露してくれました。

嶋三喜夫ミニコンサート
毎年、奉納カラオケ大会にはゲスト歌手をお招きして、ミニコンサートを行っています。
今年は、昨年もお越しいただいた、地元山東地区出身の演歌歌手 嶋三喜夫さん をお招きしました。カラオケ大会の中盤にご登場いただきました。


初日の奉納舞台のトリは舞楽による紀州よさこい踊り。舞楽さんは毎年茅輪祭に奉納演舞を行ってくれているチームの1つです。

今年の宵宮も賑やかに執り納めました。

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