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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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茅輪祭(本祭り)その2

茅輪祭2日目は夕方6時から奉納舞台が始まりました。

まずは紙芝居。
和歌山県女子神職会による神話の紙芝居です。
今年は「天の岩戸開き」を上演してくれました。


そして暗算王決定戦。氏子地区内でそろばん教室を行っている大河内珠算会が毎年行っている人気行事です。まずはエントリーをして予選から勝ち抜いてゆきますが、決勝戦は電卓を持って計算しても間違いそうな問題・・・。この大会の初代チャンピオンは、今テレビでもよく見かける某女優さんだったりしますが、それはまたどこかの機会で記します。


続いては、たけのこ会の子供たちによる民謡。
小さな子供たちから、中学生くらいの子供まで、民謡を歌ったり、どじょう掬いを披露したりと、なかなかに楽しい時間です。
一時期は歌ってくれる子供が少なくなったようですが、少し増えてきたような気もします。



お次はガラッと雰囲気が変わって、パペットクラブのダンス。
先程までの、日本的なほのぼのした雰囲気とは全く逆の、大人っぽいダンスです。
小さな子供たちから、大人まで、キレッキレのダンスを披露してくれました。



さて、ここからはミニライブが2つ続きます。
まずは20歳のシンガー、円香(まどか)さん。
透明感のある歌声に、バックでギターを奏でるのは実の父親という、なんともいい雰囲気の時間。
神社の森によく似合う歌声と曲でした。
  


つづいては昨年も舞台に立ってくれた内川華月さん。
こちらも、円香さんとはまた違った雰囲気の伸びやかな声で舞台を盛り上げます。
艶やかな浴衣姿もとても似合っています。
内川さんはシンガー・ソングライターとして活躍しており、自身のオリジナル曲も披露してくれました。
ラジオ(FM和歌山)でパーソナリティーもしており、曲間のMCもなかなか楽しかったです。
 


奉納舞台終盤は、もう定番となりました月下踊姫のベリーダンス。
今年は少し人数が少なめな感じでしたが、華やかで艶っぽいダンスを披露してくれました。
少し舞台の進行が押していたため一部の屋台が店じまいを始めていましたが、舞台にはまだまだ多くの方が残って楽しんでくれています。



そしてトリは、こちらもすっかり定番となりました紀道のよさこい踊り。
毎年、心からの神恩感謝で踊る彼らの踊りは、見る人の心にまで届きます。
今年はまた衣装を新調して奉納演舞に臨んでくれました。


今年の31日の奉納舞台でした。

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茅輪祭(本祭り)その1

前日のお祭りは「宵宮」いわゆる前夜祭的な位置づけで、31日が本祭りとなります。
関西人には1月の「宵ゑびす」と「本ゑびす」の違いみたいなものという方が伝わるかもしれません。

午前11時に本殿祭を執り行いました。
昨晩の「くぐり初め(くぐりぞめ)神事」では祭壇の祓戸神への拝礼でしたが、本殿祭では御本殿に祀られる五十猛命に対し、夏越の祓いを行うことを告げる祝詞を奏上し、各参列者代表が玉串を捧げて参拝します。


午後3時からは、すっかり茅輪祭の行事として定着しました「打ち水大作戦紀州和歌山」を実施。
今年で12回目です。まずは宮司より打ち水大作戦の趣旨説明などが話されました。
打ち水を行うことで地表温度が下がり涼しく過ごすことが期待できるという説明に加えて、昨年から導入した桧オイルを混ぜた水を撒くという説明もされました。
説明の後は、それぞれが桶に水を汲んで位置に付きます。
一斉打ち水の合図とともに、それぞれが思い思いの方法で水撒きをはじめました。


桶から直接手で撒く人、桶ごと水を撒く人、柄杓を使って撒く人・・・
子供たちも楽しく参加です。
小さな子供たちも一生懸命に水を撒いてくれました。
準備した水は「いのちの水」とも呼ばれる境内の井戸より湧き出たお水です。
この水を撒くことで地表温度を下げるだけでなく、境内の浄化にもなります。
約500リットルを撒き切るにはなかなか時間がかかります。

   
打ち水のあとは、その効果を確認します。
温度計で地表温度や気温を、打ち水の前後で図るのが一番確実ですが、それではあまりにも風情がなさすぎるので、毎年シャボン玉を飛ばして結果を調べます。
シャボン玉が空高く舞い上がれば、上昇気流が出来上がっていることが確認できますので、地表温度を下げた水が気化していることとなり、打ち水大作戦は成功という訳です。
子供だけでなく、大人も童心に帰ってシャボン玉を楽しんでいました。
そして、忘れてはいけないのがお参り。
最後に、まだ参拝を済ませていない方は、人形(ひとがた)を貰って、茅輪を3回くぐってお参りし、自己の罪穢れを祓います。

夕方6時からは、舞台で奉納芸能が行われましたが、その様子はまた稿を改めます。

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茅輪祭(宵宮)

7月30・31日は茅輪祭でした。
通称:わくぐり祭りとも呼ばれるのは、大きな茅輪をくぐるからです。

日本では古来、生まれた赤子は純真無垢な存在で、大きくなるにしたがって罪・穢などに触れてゆくと考えてきました。そこで6月30日と12月30日(旧暦には31日はない)の半年に1度、罪穢れを祓って浄明正直に戻す大祓という行事を行ってきました。
特に6月(水無月)の大祓は、茅萱にあやかって夏を乗り切ろうという考え方から、茅萱を編んで輪を作りそれをくぐる「大茅輪」という行事が行われるようになったと言います。

多くの神社では6月30日に大茅輪をくぐるようですが、伊太祁曽神社の茅輪祭が6月30日ではないのは古くから行われている行事であり、旧暦にあわせているからです。
もっとも、今年の旧暦6月30日は8月10日ですので、正確には旧暦6月30日ではありません。昭和30年頃までは正確に旧暦6月30日に行っていたようですが、それでは毎年祭典日が変動するので1ヶ月遅れの7月30・31日に固定したようです。

さて、前置きが長くなりましたが、今年も7月30日午後6時より茅輪祭宵宮くぐり初め神事を執り行いました。


時刻が近くなると、徐々に参列者が集まってきます。最近は浴衣でお参りに来られる方も少しずつ増えてきました。くぐり初め(くぐりぞめ)神事の時刻が近くなり、特別参列者(責任役員や奉納舞台ゲスト歌手など)も並び、準備が整いました。


午後6時。道楽(みちがく)を先頭に神職以下奉仕員が参進してきました。
これより「茅輪祭宵宮 くぐり初め神事」が斎行されます。
まずは宮司が参列者に対しお祓いである「大祓詞(おおはらいのことば)」を奏上します。
その後、参列者は各自で人形(ひとがた)に自身の体を撫で息を吹きかけて、自己の罪・穢れを人形に移します。

祭員・参列者共に人形祓いを終えると「茅輪開き」
宮司が斧(よき)を用いて、大茅輪に附された注連縄を切り、大茅輪をくぐることができるようになります。


大茅輪を3度くぐり、祭壇に人形を納めて拝礼します。
祭壇には祓いを司る四柱の神々が祀られています。茅輪祭の期間だけの臨時の祭壇です。
多くの神社では大茅輪をくぐって本殿にお参りする形式となっており、祓戸神を祀る祭壇に茅輪をくぐったあと参拝するのは、当神社独特の形式のようです。


祭員・特別参列者が3度輪をくぐりお参りを終える頃に、一般参列者のお参りが始まりました。
まずは本殿にお参りし、その後に大茅輪を3度くぐります。
大茅輪を3回くぐったら、祭壇に人形を納め、祓戸神にお参りします。
これで半年間の罪穢れが祓われました。
大茅輪は30日のくぐり初め神事が済んだあとは、随時くぐっていただけます。
1日の早朝には祓戸神様にはお帰りいただきますので、それまではいつくぐってお参りいただいても結構で、今年も多くの方が参拝に来られていました。

 
日が落ちて暗くなり始めた午後7時からは、神賑行事としての奉納カラオケ大会。今年で38回目となりました。屋台にも火が灯り多くの参拝者が来られています。
今年も30組の方が出演され、自慢の喉を披露してくれました。
今年のゲスト歌手は宮本静さん。紀の川市出身の演歌歌手で、以前に当神社で新曲のヒット祈願と奉納歌唱を行ったこともあります。約30分のミニコンサートでしたが、舞台から降りて集まった参拝者などと握手を交わすなど気さくな舞台を披露してくれました。

31日の茅輪祭(本祭り)の様子はこちらから

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茅輪祭と打ち水大作戦



今年も夏越の大祓、茅輪祭を7月30~31日の2日間に亘って行います。
また、茅輪祭の期間中にすっかり恒例となりました打ち水大作戦紀州和歌山の一斉打ち水も実施します。

茅輪祭 神事日程
 7月30日 午後 6時 くぐり初め神事
 7月31日 午前11時 本殿祭
いずれの神事も、どなたでも参列できます。

くぐり初め神事にご参列の方は、午後6時までに拝殿前にお集まりください。
例年大勢の方が参列されますので、早目にお越しになることをオススメします。
尚、開始10分前頃までお越しいただけた方の内、浴衣姿の方には前列にお並びいただきます。
浴衣で早目にお越しいただくと、他の方よりも早く茅輪くぐりを行えます。

本殿祭にご参列の方は、10分前までに社務所にて受付をお済ませください。
参列者には首から書けていただく「忌衣(いみごろも)」をお渡しします。
忌衣のない方は参列いただけませんので、必ず時間前に受付をお願いいたします。


打ち水大作戦は31日午後3時開始です。
こちらも事前申し込みなどなくどなたでも参加いただけます。
境内に湧く「いのちの水」約500リットルに桧オイルを加えた ”特別な檜ウォーター” を用いて打ち水を実施します。
水を撒き終わったら、皆でシャボン玉を飛ばして、作戦の成否を確認します。
打ち水大作戦にはどんな格好でも参加できますが、水に濡れても構わない格好をオススメします。また浴衣での参加は大歓迎です。浴衣の着付けに自信のない方は、着付け師がスタンバイしていますのでご利用ください。
尚、浴衣の着付けは事前申し込みを優先とさせていただきます。
(着付け料ワンコイン:500円 着付け申込はこちらから)



今年の茅輪祭も神賑行事は30日が奉納カラオケ大会、31日は各種芸能です。

30日は午後7時スタート。ゲスト歌手は紀の川市出身の宮本静さん。
31日は午後6時スタート。
 ・紙芝居「天の岩戸ひらき」(和歌山県女子神職会)
 ・暗算王決定戦(大河内珠算会)
 ・民謡(竹の子会)
 ・ジャズダンス(KAZUMI DANCE STUDIO)
 ・ジャズダンス(パペット・クラブ)
 ・ミニライブ(内川華月)
 ・ベリーダンス(月下踊姫)
 ・紀州よさこい踊り(紀道)
以上を予定しています。

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ポケモンGO ジム機能の停止について

昨年12月より今年2月末までの期間、スマートフォンの位置情報を利用したアプリケーション(ゲーム)「POKEMON GO!」の一部機能を制限してもらっていました。

これは、ジムと呼ばれる対戦機能を有する設備が二の鳥居に仮想的に設置されており、自動車に乗ったまま、つまり二の鳥居前に自動車を停車させてゲームに興じる人たちがいらっしゃり、その行為が他の自動車の通行に支障をきたすことがしばしば発生していたためでした。
参拝者が増える年始の期間は、歩行者の安全確保のためにもこの場所への自動車の駐停車は好ましくなく、一時的な機能停止を依頼したものでした。

特に今年は神戸方面から和歌山市が恵方にあたり、年始には大型観光バスによる団体参拝が多数予定されていたこともあり、二の鳥居前に自動車が停車しているとバスが通行できない場合があるので強く要望したものでした。
実際、二の鳥居前に恐らくポケモンGOを楽しいでいたと想像される自動車が停車している状況で、大型観光バスが通行できない事態が発生し、バスの運転手がクラクションを鳴らすも、その自動車はなかなか動かない、そして動いても僅かな距離の移動でバスが通行できる道幅の確保がなされないということがありました。
ジム機能および境内のすべてのポケストップの機能停止により、ポケモンGOによる不法駐停車や、参拝を目的としない来訪者はなくなり、境内は穏やかな環境を取り戻しました。

しかし、3月に入り機能復元すると再びゲームに興じる人たちが戻ってきました。
神社としてはゲームが神社に訪れるきっかけとなり、参拝をするという流れに繋がればと好意的に捉えてきていましたが、ここ数日の状況は酷く、駐車場の通路の真ん中に1時間以上も自動車を停めてゲームをしている人などがでてきました。
参拝者の多い週末などに、参拝を目的としない人たちが長時間駐車をすることで、参拝者の駐車スペースが確保できないことや、既述のように通路や参道に駐停車することにより通行の妨げとなることがあまりにも多くなりましたので、大変残念なことではありますが境内のポケモンGOに関する設備の削除を申請することとなりました。

既に申請により、これまでは「機能停止」という対応で行っていたジムを、今回は削除してもらい、現在はポケストップになっています。
今後も、まだ事態の改善が見られないようでしたら、境内のポケストップも削除申請する予定です。

マナー良くゲームを楽しんでいただいている方には大変申し訳ありませんが、ご理解の程お願いいたします。

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親子木工教室 ~黒文字楊枝づくりとお茶席体験~ を実施しました

5月4日のみどりの日に「親子木工教室」を開催しました。

今年は昨年同様に「黒文字楊枝づくりとお茶席体験」を実施しました。
今年は、日本木材青壮年団体連合会 が平成28年度に作成した「三育教本」も用いて実施しました。
ここでは「三育」とは「食育」「茶育」「木育」と定義し、お茶席を通して子供たちに日本の文化と心を育んでもらおうという取り組みです。実はこの「三育教本」の編纂に私も携わっていますが、それだけでなく今回の黒文字楊枝作成の指導をしてくれた 菊水産業株式会社の末延専務 やお茶席の指導をしてくれた 茶人の梅原宗直さん はいずれもこの三育教本に携わった面々。まさに「三育教本」を実現するメンバーでの取り組みでした。

まずは主催者である神社より親子木工教室の趣旨と神社の由緒を説明。
その後、参加者一同で参拝しました。続いて、境内には黒文字の木がありますので、実際に生えている黒文字を見学してもらいました。

木工教室会場に戻り、いよいよ黒文字楊枝づくりを行ってもらいます。
まずは黒文字楊枝の説明が末延専務よりあり、ある程度まで加工された材料が参加者に配られました。適当な大きさに仕上げられている黒文字を楊枝の形になるようにナイフで削り、必要であればヤスリがけをするという作業です。

 

最近は学校でナイフを使うことがないためか、子供たちは最初はおっかなびっくり黒文字を削っていましたが、勝手がわかってくると集中して一所懸命に楊枝づくりに没頭していました。
親子木工教室なので、一緒に参加していたお父さんやお母さんにも同じ様に楊枝づくりをしてもらいます。

  

黒文字を削るととても良い香りが会場に漂いました。削り屑を入浴剤にしたり芳香剤にしたり、また煮出して黒文字茶にしたりできると説明があると、皆さん削り屑も集めて袋に入れていました。

黒文字楊枝が完成すると、お茶席体験です。今自分がつくった楊枝をつかって和菓子を食べて、それからお抹茶をいただきます。お茶席の指導は茶人の梅原宗直さんにお願い致しました。
普通であれば出されたお抹茶をいただきますが、今回も自分で茶筅を持ってお茶を点てる体験もしてもらいました。お抹茶の点て方の基本を教わると、真剣に茶筅を持って自分のお茶を点てていました。

  

今回は5組10名の方に参加いただきました。
次回は「親子限定」ではなく、大人1人でも参加できる形の「黒文字楊枝づくりとお茶席体験」を企画したいと思います。

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親子木工教室のご案内

今年も、5月4日のみどりの日に親子木工教室を開催します。
みどりの日は「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした祝日で、木の神様を祀る伊太祁曽神社としては、その趣旨に大いに賛同して毎年親子木工教室を開催しています。
今年は、昨年大変好評だった 黒文字楊枝づくりとお茶席体験 を再び行います。
黒文字楊枝というと、和菓子などを食べる時に使う道具ですが、最近はあまりご存じない方も増えているようです。その楊枝をつくり、やはり道具を作ったからには使いたいのが人情ですので、和菓子とお抹茶をいただこうという企画です。
お茶席と言うと難しく考えてしまう人も多いようですが、簡単な作法などについて教わり、それからお抹茶をいただきますので、親子ともども大変勉強になる教室だと思います。
事前申込制で、親子15組を定員としています。


※ 昨年の木工教室の様子です。 

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勧学祭を行います

 3月21日の春分の日に「勧学祭」を執り行います。
勧学祭とは文字通り「学問を勧めるお祭り」で、要は「学業成就祈願」、つまり「しっかりお勉強できるように」という祈願をする祭典です。

 祭典への参列は事前申し込み(前日まで:電話で可)が必要です。
近年は登下校時に交通事故に巻き込まれるという事件を見聞きしますので、学業成就にあわせて登下校時の交通安全も祈願致します。

ランドセル清祓

 新小学校1年生にはランドセルをお持ちいただくと、祭典の中で御神前にそのランドセルをお供えし、祭典後は新1年生の子供さんに順番に御神前のランドセルを背負ってもらいます。
祭典は3月21日午後2時から。初穂料は3000円です。

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身内に不幸事があった場合の初詣について

今年も残る所あと僅か。
各御家庭でも迎春準備でお忙しいことと思います。
はい、神社は準備に追われて超大忙しです。

さて、この時期になるとしばしばお問い合わせをいただくのが、今年身内に不幸事があった場合の初詣について。
良く聞かれるのは「1年間は神社に参拝してはいけないと言われたのだけど、どうしたらよいのか」という質問。

結論から言うと「1年間神社に参拝してはいけないということはありません」

身内が亡くなった場合の服忌期間というのが以下のように定められています。

死亡者忌の期間死亡者忌の期間
父母 50日 嫡子 20日
祖父母 30日 末子 10日
曽祖父母 30日 伯叔父母
(おじ・おば)
20日
配偶者の父母 30日 兄弟姉妹 20日
30日 従兄弟姉妹
(いとこ)
3日
20日 甥姪 4日

夫と妻の場合で服忌期間が違うとか、嫡子(いわゆる跡継ぎ)とそれ以外(末子)という表現があるとか、現代社会においては少し感覚が異なる部分があるかと思いますが、そこは一旦横に置いておいて、この期間は喪に服す期間とされています。

この期間は神社への参拝は勿論ですが、本来は外出や社交的な活動も控えます。
忌みの期間を超えて、喪に服すのは各自の判断によるところで特に定めはありません。

服忌の期間は過ぎているが、どうしても1年間と言われるのが気になる。でも初詣には行きたいという方は、忌明けの清祓いというのを近くの神社でしてもらって下さい。
そろそろ年末の忙しい時期ですので、良い顔をしない神社もあるかもしれませんが、年が明けてからでは更に対応はしてもらいにくいと思いますので・・・。

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クロマチックハーモニカ奉納演奏

12月9日、クロマチックハーモニカ奏者の山下伶による奉納演奏が行われました。

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初詣の歴史

12月も中盤になりました。今年もあと半月です。
先日、政府より今上陛下の譲位に伴う改元を平成31年5月1日に行うという発表があり、平成の御代もあと1年と少しとなります。

12月は古くより「師走(しわす)」とも言います。文字通り「師が走る」から名付けられたという説明がありますが、この「師」の解釈がいろいろあるようで・・・(笑
師だから学校の先生として説明している場合もありますが・・・。
私は「御師」と理解しています。御師は「伊勢御師」が最も有名で、伊勢のお祓い大麻を全国に頒布して回った人達です。近世には数百人もの御師がいたそうですが、そのあたりについてはまた改めて記したいと思います。

話が横道にそれてゆきましたが、タイトルの話題に進めたいと思います。
年が改まると、多くの人が神社仏閣に「初詣」に出かけると思いますが、果たして「初詣」という習慣はいつからあるのか考えたことはありますか?

「そんなの昔からあるに決まっている」と思った貴方、実は大間違いのようです。
少なくとも、古い歳時記には「初詣」は記されておらず、当然「初詣」を詠んだ和歌もないのです。「初詣」が俳句の季語として取り上げられるようになったのは明治末期だという説もあります。

それでは、初詣の歴史を紐解いてみましょう。


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地鎮祭(その2)

先日、地鎮祭について記しました(地鎮祭)が、こんなニュースが流れてきました。

【奈良テレビ】
http://www.naratv.co.jp/news/20171201/20171201-04.html

以下、削除対策として一部引用しておきます。
 奈良県が奈良市の大宮通り沿いで進めている観光拠点の整備事業で、きょう事業の中核となるホテルの地鎮祭が行われました。  県は奈良公園と平城宮跡を結ぶ大宮通りプロジェクトの一環として、県営プールなどの跡地に観光拠点の整備を進めています。今回建設される「JWマリオット」はその中核となるもので、外資系ホテルチェーンマリオット・インターナショナルが手がけるホテルの中でも最高級に位置づけられ、日本への進出は奈良が初めてとなります。  きょうは春日大社で地鎮祭が行われ、関係者およそ40人が工事の安全を祈願しました。 (後略)
記事中に「春日大社で地鎮祭」が行われたとあり、実際にニュースでも春日大社の社殿で参拝する様子が流れていました。

先日は「鎮め物を頂いてくるだけでは地鎮祭にはならない」という主旨の記事を書きましたが、「現場に出向かず神社の社頭での参拝は地鎮祭ではない」ということを今日は記しておきたいと思います。

尚、確認はとっておりませんが、おそらく春日大社でもこの祈願参拝は「地鎮祭」とは認識しておらず「工事安全祈願祭」とか「工事着工奉告祭」という位置づけだと思います。
どのような参拝であったかは祝詞を聞けばわかりますが、さすがにニュースでもそこは流れていませんでしたから、詳細は分かりませんが・・・。

地鎮祭というのは文字通り「大地を鎮める祭り」です。
「大地を鎮める」とはどういうことか。
わかりやすく端的に言うと「大地に住む様々なものが、建物を建てるに際して(また、出来上がった建物やそこで生活したり活用する人々に)禍を起こさないように、祟らないように、鎮める」ということです。
そしてそのためのお供え物が「鎮め物」なのです。


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ポケモンGO 一部スポットの機能停止について

昨年大きく話題となった、スマートフォン等による位置情報を用いて遊ぶゲーム「ポケモンGO」ですが、まだまだ根強い人気があるようですね。

伊太祁曽神社の境内にも数カ所のアイテムスポットやキャラクターを対戦させるジムなどが設置されているようです。

当社のこのゲームアプリへの対応は左記の様にしておりますが、最近マナーの悪い方が増えてきているように見受けられます。

参道に自動車を停車させ車内でバトルなどに興じている方が、他の車両の通行の妨げとなっているケースがしばしば見受けられます。
先日も、大型観光バスが通行に支障をきたし、バスの運転手がクラクションを鳴らしても当該車両は僅かに移動したのみで結局のところバスの通行に支障が出たままという事態が発生しました。

明年は恵方参りの団体参拝が多数予定されており、このままでは交通に支障が出るだけでなく、車の陰から出てきた参拝者と自動車などが接触する可能性があるため、一部スポットの削除と、二の鳥居に設置されているジムの一定期間機能停止を申請しました。

マナーを守ってゲームに興じられている方にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。


ジム機能の停止期間は平成29年12月1日~平成30年2月28日を予定しています。
尚、ジム機能停止解除後も再び車両の通行に支障が出る等の事態が発生した場合、ジムの削除も検討しておりますので、加えてご理解の程、お願い申し上げます。

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和歌山市立東中学校 職場体験学習

職場体験学習

11月14~16日の3日間、和歌山市立東中学校の2年生が職場体験学習にやってきました。
毎年この時期に実施されている行事で、中学生が様々な職場へ出向き、労働体験を行うというものです。

伊太祁曽神社でも15年以上前から受け入れを行っており、多い時は1年間に3校の職場体験学習を受け入れていた時期もあります。

近年は女子生徒に限る受け入れにさせてもらい、当社巫女より神楽舞の指導などを行っています。
限られた期間に神楽舞を覚えて、神前方法を行うことで、目的意識もしっかりするので、生徒たちもかなり真剣に取り組んでくれています。
残念ながら今年は11月15日を含む日程となり、七五三参拝が多くありましたので神楽舞については触り程度となりましたが、生徒たちはそれでも真剣に取り組んでくれました。

お神楽以外には、七五三祈願の受付や実際の参拝の見学、神社境内の諸施設見学、新春の御神札を袋に詰める作業などに従事してもらいました。

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大鳥居竣工記念奉納舞楽

7月23日に伊太祁曽神社の大鳥居(一の鳥居)が改修工事が完了し、その竣工を記念して10月29日に「大鳥居竣工記念奉納舞楽」が行われました。

この奉納舞楽は、神社を練習場として行っている雅楽愛好家による「榊葉雅楽会」が主催し、大阪市にある浪速学院雅楽部が客演して行われました。

一同はまず正式参拝を行い、引き続き割拝殿に設けた特設舞台で舞楽の奉納を行いました。
当初は拝殿前に舞台を設置する予定でしたが、当日は生憎の雨天のため急遽割拝殿内での実施に変更。
榊葉雅楽会と浪速学園高等学校雅楽部の合計20余名による雅楽の演奏の中、左舞は賀殿急、右舞は落蹲が奉納されました。

賀殿急 落蹲

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