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木の神様を祀る伊太祁曽神社(和歌山市鎮座)のブログ。

木の国神話の社 禰宜日誌

   

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桧皮

DSC_0185.jpg

神社の社殿はいろいろな材料で屋根が葺かれています。

例えば伊勢の神宮は茅葺(かやぶき)。
当神社など、古くからの神社の多くは桧皮葺き(ひわだぶき)です。出雲大社は今葺き替え中ですね。
それから、近年増えてきているのが銅板葺。
あまり見かけませんが板葺き(いたぶき)のお社もあります。
瓦葺き(からわぶき)の社殿と言うのはほとんどありませんね。

この桧皮葺き屋根と言うのは耐用が30年程度だそうで、伊太祁曽神社は一昨年に葺き替え工事を行いました。
出雲大社は60年毎に遷宮を行い葺き替えることになっていますが、その間に部分改修は行うそうです。

桧皮葺きの材料は文字通り、桧の皮、つまり樹皮です。
立木から皮を剥いで使うのですね。
いろいろと意見があるようですが、定期的に皮を剥いでやるほうが虫等がつきにくくてよいという考えもあるようです。
ただ、立木から皮を剥ぐわけですから、技術が必要です。下手な作業をすると木が枯れてしまうこともあるそうです。
そんな訳で桧皮剥ぎの職人さんというのはそれほど多くないようですし、何よりも桧皮を剥げる桧が減少しているようで、桧皮葺き屋根はお金さえかければ出来るという状況でもなくなっているようです。
材料の入手が困難なようですね。

伊太祁曽神社の境内にも桧が生えていますので、今回桧皮剥ぎをして頂きました。
剥いだ桧皮は写真のように整形して、屋根を葺ける状態にして保存しておくのだそうです。
一般的に2尺5寸を用いるということで、この寸法にカットしてあるそうです。
今回の作業では写真のような量が採取できたそうです。

これらの桧皮は、やがてどこかの神社の屋根に用いられることになるのでしょう。

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「いのり」と「みのり」:紀北の12社寺特別プログラム

昨年、11月1日~11月30日に実施された 「いのり」と「みのり」の旅 (主催:「祓い、祈り、希う」和歌山紀北キャンペーン社寺連絡会、JR西日本、南海電鉄、和歌山電鐵) が、今年も開催されることになりました。

今年は9月20日~12月10日と期間も長くなり、特別プログラムの実施も12社寺に増えました。
キャンペーンの詳細につきましては、近々 JR西日本、南海電鉄、和歌山電鐵 の各駅に掲出されるポスターや配布されるチラシをご覧頂きたいと思います。

伊太祁曽神社での特別プログラムは、昨年同様に御垣内参拝と神職による由緒説明、そして端材を活用したエコ箸づくりです。
このお箸づくりについては、伊太祁曽神社が単に木の神様を祀っているから木のお箸を造るといった単純なものではないのですが、そんな説明も特別プログラム参加の方には説明をさせていただく予定です。
とはいえ、限られた時間での説明となりますので、詳細については以下に記した、過去のブログ記事を参考にしていただければと思います。
また、今回のお箸作りのキットは、このブログの記事から誕生したモノなんですね。最後のほうにはそんなことも記しています。

・少し古い記事ですので統計の数値などは現在と異なる場合が在ります
・各タイトルに元記事へのリンクを貼っていますが、読み易い様に同一内容をコピーして掲出しています。大変な長文になっています。予めご了承下さい。
・各記事にはコメントが付けられたりしていますので、興味のある方は、元記事もご覧ください。

つづきはこちらから


 

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宮本静さん新曲ヒット祈願

黒江からころ為の女

紀の川市在住の演歌歌手 宮本 静 さんが、新曲 「黒江からころ為の女(ひと)」 のヒット祈願に参拝されました。
宮本さんは、平成27年に開催される わかやま国体 の応援ソングを歌うアーティストの1人でもあります。

今回の新曲は漆器の町 海南市黒江 を描いた曲であり、漆器は木の神様と縁が深いことから、伊太祁曽神社でのヒット祈願となったそうです。

祈願には、ファンの方も駆けつけ、約20名での参拝となりました。

参拝後、神前で新曲を歌い奉納されました。

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まねきねこダック訪問記

以前に、某生命保険会社のマスコットキャラクターが参拝したという記事を書きました。
http://itakiso.blog.shinobi.jp/Entry/840/


このキャラクターは各地を訪問して廻っているのですが、その様子がブログに紹介されています。
訪問直後から、貴志川線でロケしたCMの放送も始まり、徐々にブログで沿線紹介がされてきましたが、ようやく伊太祁曽神社の番がきました。
http://ameblo.jp/manekinekoduck-blog/entry-11330758246.html

やっぱり、木の俣くぐりですねぇ~。
まねきねこダック君には、充分すぎる大きさの木の俣くぐりだったようでした~。

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戌の日の祈願

今日は 戌の日 です。
午前中に安産の祈願がありました。
戌の日に 妊娠五ヶ月目に入った妊婦は腹帯を巻き安産祈願をする というのが一般的な風習だと思います。

ところで、先週末に2日続けて 「戌の日の祈願をお願いします」 という妊婦さんが来られました。
(同じ人ではないですよ。それぞれ別の人です。)
どちらも 戌の日 ではなかったのですが、安産祈願 ではなく 戌の日の祈願 と仰いました。
戌の日の祈願 = 安産祈願 と理解できるので実際には支障ないのですが、祈願にこられた方々は 実は意味がよくわかっていないのではないかなとふと思い出しました。

戌の日に安産祈願を行うのは、戌が多産でありしかもお産が軽いとされることにあやかるという意味があります。
戌の日というのは12日に1回巡ってくる日で、十二支の順番に 子丑寅卯辰巳・・・・ と繰り返し巡っています。
今年(平成24年)の8月以降の戌の日は
 8月 5日、17日、29日
 9月 10日、22日
 10月 4日、16日、28日
 11月 9日、21日
 12月 3日、15日、27日
となっています。12日サイクルですから、1ヶ月に2~3回戌の日はある訳です。

別に 戌の日 でなくとも 安産祈願 をしてはいけないいわれはなく、なにも問題ないのですが、戌の日でもないのに 戌の日の祈願をして欲しい といわれると、ちょっと戸惑ってしまいますね。

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茅輪祭 神賑行事 その6 たけのこ会 民謡・夏踊り

続いての奉納行事は、これも毎年恒例の たけのこ会 による 民謡・夏踊り。
たけのこ会は、地元の子供による会で、毎年浴衣を着た子供が民謡などを披露してくれています。

たけのこ会

この辺りから、奉納舞台は夏祭りらしくなって行きます。

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茅輪祭 神賑行事 その5 暗算王決定戦

紙芝居に続いて行われたのが 子供たちに大人気の 暗算王決定戦。
数年前までは フラッシュ暗算 という名前で行われていた行事です。

暗算王決定戦

地元の珠算教室 大河内珠算会 が行う暗算大会です。
舞台に大写しされた数字を暗算で計算して正解を競うというものですが、とにかく皆 計算が速い。
画面に映し出される数字は、パッ、パッ、パッ、パッ、と変わるのですが、みんなすぐに答えが出るのですね。(@@)

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茅輪祭 神賑行事 その3 紙芝居~日本のはじまり~

合気道奉納演武の次は、和歌山県女子神職会海南・海草支部による紙芝居~日本のはじまり~です。

和歌山県女子神職会というのは、名前の通り和歌山県下の女性神職の会で、その中の海南・海草支部の皆さんは、神話の紙芝居を作成していろいろなところで公演活動を行っています。
今年は特に古事記編纂1300年という節目の年ということもあって、公演回数も多いとか。

紙芝居

伊太祁曽神社での公演は今回初めてでしたが、合気道の演武者に子供が多かったこと、そしてこの次に行う 「暗算王決定戦」 が子供に大人気の行事ということもあり、とにかく沢山の子供があつまって熱心に紙芝居を見てくれたようです。
それ以上に、大人が結構真剣に見てくれたと、女子神職会の皆さんは喜んでおられました。
現在、女子神職会では4つのお話を紙芝居にしており、今後も順次作成しているとのことですから、来年も茅輪祭で公演してもらえるかも知れません。

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茅輪祭 神賑行事 その2 武産館道場奉納演武

31日は、前日の奉納カラオケ大会と打って変わって、さまざまな奉納行事が行われました。
今年は、それぞれ順に紹介したいと思います。

まずは、合気道武産館道場(たけむすかんどうじょう)による奉納演武。
合気道の創始者、植芝盛平氏は和歌山県西牟婁郡(現:田辺市)の出身ですから、ある意味和歌山発祥とも言えます。

奉納演武

武産館道場による奉納演武は今年で4回目となります。
子供を中心に、合気道の 「小よく大を制す」 を表した演舞を見せてくれました。

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茅輪祭 本殿祭・打ち水大作戦

一夜明けて、7月31日は茅輪祭の本祭りです。
午前11時より、本殿祭を執り行いました。
参列は、氏子総代やあじさいの会(敬神婦人会)の皆さんで、一般の方はほとんどいませんが、大切な祭祀です。

本殿祭を終えると、茅輪祭に関わる神事は全て終わりになりますが、まだ神社の行事として 打ち水大作戦が残っています。
打ち水大作戦は、地球温暖化が叫ばれるようになって、日本の伝統的な打ち水を見直そうと始まった、全国的な運動です。
全国一斉打ち水などを行い、「地球の温度を2℃下げよう」 を合言葉に活動が展開しています。
和歌山県では平成19年にJR和歌山駅前を始め、伊太祁曽神社などを会場に 打ち水大作戦 が開始されました。

残念ながら 5年が経過した今、和歌山県内で継続的に 打ち水大作戦を実施しているのは 伊太祁曽神社だけになってしまいましたが・・・。

打ち水は、朝や夕方の少し涼しい時間に行うものという認識がありますが、打ち水大作戦では一番暑い時間に水を撒いて地表温度を下げて、エアコンの設定温度を上げるなどしようと、打ち水の時刻を正午頃にしているようです。
伊太祁曽神社では、最初の年に別会場から流れてくる方を受け入れて実施するため、午後3時に設定した経緯があり、今もその名残で午後3時実施となっています。

さて、撒く水は 通常 2次水 と呼ばれるものを使います。
つまり、一度使用した水、用途を終えた水ということで、お風呂の残り湯やエアコンの排水などを使いましょうということです。
伊太祁曽神社の打ち水大作戦では、御井社の井戸水を用いることにしています。
この水は、昔から 「いのちの水」 とも伝えられる霊水であり、清めの水でもあります。


打ち水大作戦

時刻になりますと、皆で一斉打ち水をします。
丁度、この時間に居合わせた参拝者の方も巻き込んで・・・。(笑
最初は結構遠慮がちに(というか明らかに引いていた)参拝者も、途中から楽しくなってバシャバシャと水撒きをするのが毎年の常(笑

今年は、自宅から2次水持参の参加者が来てくれたことが何よりも嬉しかった!

お水を撒いたあとは、地表温度が下がったか測定して終了・・・、なのですが・・・。
温度計で測定するまでもなく、明らかに涼しくなっているので、最近は測定を省略。
でも、水が蒸発して気化熱で地表温度や気温が下がっているのを視覚的に実感するため、シャボン玉を飛ばすことにしています。

シャボン玉

予め準備しておいたシャボン玉セットを配るのですが、大抵 大人は気恥ずかしそうに受け取ります。
シャボン玉飛ばしも最初はいまひとつな感じで行うのですが、だんだん童心にかえって楽しみます。

ともかく、シャボン玉が天高く舞い上がれば、上昇気流発生ということで、打ち水大作戦は大成功ということです。
今年も、勿論 大成功 でした!!

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茅輪祭 神賑(境内の様子)

茅輪祭の宵宮である7月30日は、午後6時のくぐり初め以外、神社の神事・行事はありません。
あとは、参拝者の皆さんが順次、大茅輪をくぐり、人形(ひとがた)を納めて行く。
参拝の証に、小茅輪や五色絲を頂いて帰るということになります。
奉納舞台でカラオケ大会が始まると、途中の宮司挨拶以外は神社としては境内巡視です。
奉納舞台と屋台

境内では夏祭りの賑わいとして、たくさんの屋台が並びます。
一の鳥居から参道沿いに出ます。
屋台は露天商の方が出してくれるのですが、その一方で神社の敬神婦人会である あじさいの会 の皆さんが始めて、もはや茅輪祭の楽しみの1つにまで定着した そうめん流し があります。
流しそうめん

今年も連日大盛況でした。

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茅輪祭 神賑行事 その1

くぐり初め神事を斎行した後、参拝者は順次大茅輪をくぐってお参りいただけます。
そして、30日午後7時からは、奉納カラオケ大会がはじまりました。

伊太祁曽神社の茅輪祭奉納カラオケ大会は、カラオケ愛好者の間ではちょっと有名なようで、それなりのレベルでないと参加してはいけないという不文律があるという噂を聞いたことがあります。
確かに、出演者の皆さん、プロ顔負けの歌声を披露される方が多く、また衣装も凝った方がいらっしゃいます。

また、このカラオケ大会には必ずゲスト歌手をお招きするのですが、原則和歌山出身で活躍されている方をお呼びしています。
過去には坂本冬実さん(まだ下積み時代でお名前も違ったそうです)も出演されたとか。
月川るり
今年は、月川るりさんが出演されました。月川さんは昨年・一昨年と出演頂いています。是非、メジャーになっていただきたいものです。
(カメラの調子が悪く、今年の奉納舞台での様子が撮影できませんでした。代わりに、先般神社境内でCDジャケット用などに撮影された時の写真を頂いていますので、そちらを掲載させていただきます。)

今年の30日の奉納行事はカラオケ大会のみ。午後9時30分頃には全ての方の出演が終わりました。

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茅輪祭 くぐり初め神事

くぐり初め
 
7月30・31日は、夏越祓いの行事でもある、茅輪祭でした。

30日午後6時に、宮司が大祓詞を奏上し、くぐり初めを執り行い、その後、参詣者は順次大茅輪をくぐってお参りします。
よく 「くぐりはじめ」 と読まれますが、正しくは 「くぐりぞめ」 です。
今年は、ドイツの方もくぐり初めに参列されていました。

最近では、茅輪くぐりを行う神社が随分と増え珍しくなくなりましたが、それでも伊太祁曽神社の茅輪祭は、他の神社の茅輪と少し異なります。
茅輪をくぐるということは、全国的に昔から良く行われているので、本来それほど珍しいことではないのですが、それでも最近はこれまで茅輪くぐりを行っていなかった神社が新たに始めたというのが増えているようです。

茅輪は参道や鳥居に準備され、参拝者は8字に3回(左・右・左)と廻って、その後神社の社殿にお参りするのが一般的だと思います。
伊太祁曽神社の場合は、茅輪をくぐった先に祭壇が設けられ、そこに祓戸四柱の神が奉斎されています。茅輪祭だけの臨時の祭壇になります。ここに、自己の罪穢れを祓った人形(ひとがた)を納めて参拝するのです。

人形は、氏子の各家庭、また1年以内に神社で祈祷祈願をされた方には事前にお頒ちし、それ以外の方は茅輪祭にお越しいただけば境内でお頒ちしています。
今年も多くの方が、”わくぐり” をして参拝されました。

くぐり初めが清むと、舞台ではさまざまな奉納行事が行われ、楽しく賑やかな夏祭りの様相になります。
今年の奉納舞台の様子も追ってUPして行きます。

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祇園祭

伊太祁曽神社の主祭神:五十猛命の父神である須佐男命を祀る祇園神社が境内にあります。
この祇園神社の例祭は、毎年旧暦6月7日と定められています。
今年は7月25日がこの日にあたり、午後7時より祇園祭を執り行いました。

祭典は、まず参道に提灯を点し、その後御本社を参拝。
続いて祇園神社に移動して、執り行います。
祭典後は、参列者でスイカを頂き、提灯の火が消えるころまで花火などをして楽しむのが習わしになっています。
今年もお天気に恵まれ、良いお祭りができました。

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七夕

今日は七夕ですね。
神社によっては七夕の神事・行事を行うところもあるかもしれません。
星祭なんて名前だったりもします。

伊太祁曽神社では七夕に関する神事・行事はありませんが、今日の夜まで七夕の笹と短冊を準備していますので、お参りの際に短冊に願い事を書いて吊るしていただけます。

今晩も天気が悪そうで残念ですが・・・。

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